12月3日付朝日新聞朝刊社説のテーマは「学生と就職~企業と多様な出あいを」あった。 1日から再来年春に卒業する大学3年生の就職活動が本格スタートしたタイミングでの掲載であった。JGAPもアピールしているように、「長すぎる就活」は大きな社会問題になっている。大学教育を浸食し、学生は気力をすり減らし、留学にも二の足を踏む。結局は、人材を育てる土壌が損なわれてゆくという悪循環がそこにはある。
経団連は倫理憲章を見直し、例年10月に始まっていた採用向け広報活動を「12月以降に」と改めたものの問題は、さほど改善していない。
問題の根は、大企業中心、横並び式の「新卒一括採用」への偏りにある。新卒時の就職めがけて多くの学生が一斉にレースに加わり、大学4年の一時期に集中して人気企業から内定が出る。選に漏れてゆく学生は、何度も自己否定を強いられ、長い就活を続けることになる。
そこで、学生時代やその前後の一定期間、ボランティア活動などに就く「ギャップイヤー」経験を、採用の際に積極評価してはどうかというアイデアである。経団連も6月に提言もしている。海外を含め、どこかに「寄り道」した既卒者の採用を広げることも必要と説く。
「多様な人材を育て、擁することが、企業の活力になる。若者と社会は、もっといろんな出あい方をしてよいはずだ」と結んでいる。

