埼玉県出身。川越女子高校2年の3学期から1年間、AFSの交換留学生としてオーストラリアに留学。帰国後は、AFS日本協会で学生ボランティアとして活動。東京大学文科三類入学後、演劇やダンスなどの身体芸術や、心と体のつながりについて関心を持ち、ダンスやヨガを学ぶ。最も影響を受けたのは麿赤児ひきいる大駱駝艦の舞踏合宿。卒論は「身体文化論」。1996年に文学部美学芸術学科卒業後、東大の身体運動科学の修士課程に進学。実験、測定などの訓練を積み、学外では、臨床心理学、東洋医学、ヨガ、ダンスセラピーなど、様々なヒーリングの技術を学ぶ。1998年3月大学院を休学(後に中退)、出産を経験する。予想していなかった産後の身体の消耗とツラさを知り、行政や医療の母子保健サービスにはない「母体の回復のためのリハビリが必要」という問題意識を持つ。1998年9月に、産後のリハビリのためのプログラムを開発し「産後のボディケア&フィットネス教室」を始める。産後8ヶ月のときにパートナーと離別。医療系出版社の契約社員を経て、1999年7月に教室を再開(フィットネスクラブのアルバイトをしながら)。02年に、活動をマドレボニータと名付ける。07年から産後セルフケアインストラクターの養成と認定制度を導入し、プログラムの多地域展開に取り組む。08年2月29日にNPO法人登記完了。『産後白書』シリーズなど産後の分野の調査研究にも力を注ぐ。著書は『産前・産後のからだ革命』(青春出版社)、母になる女性のための 産前のボディケア&エクササイズ(講談社)他多数。
(聞き手:砂田 薫 JGAP代表理事)