私のGAP YEAR時代

今、第一線で活躍されている方々に、「青春時代の麦踏期間」にあたる「GAP YEAR時代」を振り返っていただきます。
そこには、先達たちの人生の現在の自己形成に重要な影響を与えた価値観創りや生きる術(すべ)など
個々の人生にとっての大きなターニング・ポイントが隠されているはずです。

第13回 アジアで子どもが買われる現状を看過できないとNPO「かものはしプロジェクト」を立ち上げた 村田早耶香(むらた・さやか)さん東京都出身、フェリス女学院大学国際交流学部卒業。大学在学中の2001年、東南アジアNGO訪問時に「売られる子どもの問題」の深刻さを知り、2002年に仲間と共に「売られる子どもの問題」問題に取り組むかものはしプロジェクトを設立。10歳未満の子どもまでもが被害にあっていたカンボジアで、「売られる子どもの問題」を防止するため、職業訓練と雇用により家庭の収入を向上させる雑貨工房を経営。また、警察訓練の支援や孤児院運営の支援を通じて、「売られる子どもの問題」の根本的問題解決に取り組んでいる。

(聞き手:砂田 薫 JGAP代表理事)

日本でギャップイヤー経験をし、ICUに入学卒業した後、オックスフォード大学大学院に進学し、来年大手総合商社に入社する英国人ウォレン・スタニスロースさんウォレン・スタニスロースさんのプロフィール:英国生まれ。高校卒業後、2006年9月に、英国の「大学延期制度」を利用して来日、半年愛知県でギャップイヤーを経験した。2007年9月、英国の大学を辞退し、東京の国際基督教大学(ICU)に入学。2011年にICUを卒業し、同年10月にオックスフォード大学大学院 現代日本研究 修士課程に入学。本年10月から修士2年生。2013年9月に日本の大手総合商社に入社する。

(聞き手:砂田 薫 JGAP代表理事)

NPO「マドレボニータ」代表 吉岡マコさん埼玉県出身。川越女子高校2年の3学期から1年間、AFSの交換留学生としてオーストラリアに留学。帰国後は、AFS日本協会で学生ボランティアとして活動。東京大学文科三類入学後、演劇やダンスなどの身体芸術や、心と体のつながりについて関心を持ち、ダンスやヨガを学ぶ。最も影響を受けたのは麿赤児ひきいる大駱駝艦の舞踏合宿。卒論は「身体文化論」。1996年に文学部美学芸術学科卒業後、東大の身体運動科学の修士課程に進学。実験、測定などの訓練を積み、学外では、臨床心理学、東洋医学、ヨガ、ダンスセラピーなど、様々なヒーリングの技術を学ぶ。1998年3月大学院を休学(後に中退)、出産を経験する。予想していなかった産後の身体の消耗とツラさを知り、行政や医療の母子保健サービスにはない「母体の回復のためのリハビリが必要」という問題意識を持つ。1998年9月に、産後のリハビリのためのプログラムを開発し「産後のボディケア&フィットネス教室」を始める。産後8ヶ月のときにパートナーと離別。医療系出版社の契約社員を経て、1999年7月に教室を再開(フィットネスクラブのアルバイトをしながら)。02年に、活動をマドレボニータと名付ける。07年から産後セルフケアインストラクターの養成と認定制度を導入し、プログラムの多地域展開に取り組む。08年2月29日にNPO法人登記完了。『産後白書』シリーズなど産後の分野の調査研究にも力を注ぐ。著書は『産前・産後のからだ革命』(青春出版社)、母になる女性のための 産前のボディケア&エクササイズ(講談社)他多数。

(聞き手:砂田 薫 JGAP代表理事)

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