高校生を持つ親の35%が「ギャップイヤー」に肯定的。理由は、履歴書(CV)向上に一役?!(英国メディアサイトから)
8月16日、英国Mail Onlineの「旅」欄で、「ギャップイヤー生にとって、ブラジル、ネパール、インドが狙い目」という見出しの記事があった。これはこの1年の対ポンド比で2割前後も有利な国を挙げていて、これまでデスティネーションとして人気のオーストラリア・ニュージーランド・タイの3国だけでなく、視野広く見ていこうという内容だった。その記事の中で、大手旅行保険社取り扱い社Essential Travel社の調査を報じている。
それによると、年間25万人(英国の学部大学生総数は約130万人、3年制の大学が多いので1学年は40万人強)とされるギャップイヤー取得者の半数は、大学入学前の高校卒業生。A-level資格を持つ高校生の両親への調査では35%の親が「ギャップイヤーは、子供にとって価値ある成功可能性(worthwhile prospect)であり、勤労経験や外国語習得を支援したい。そして履歴書(CV、元はラテン語で「人生の物語」の意)を向上させると思う」と回答したという。ギャップイヤーは、親元・教員から離れた就業体験・社会体験であり、いわば個を確立するための"社会修行"と捉えることができ、ギャップイヤーは就職・起業にとっても悪くないという見方が広まっている。換言すれば、ギャップイヤーがよき"慣習"から、"高等教育人材育成機能装置"と認められる過渡期と観ることができる。英国では昨年大学の学費が大幅に上がっている中、注目される数字ともいえる。
注)A-Levelは、通常2年間かけて勉強する一種の「資格」試験。一般的に日本の大学の一般教養レベルまでの内容が含まれると言われている。これが日本の高校生が現地の大学に簡単に留学することができない一番の理由となっている。また、A-Levelは、世間一般に通用する「資格」であり、どの学校に通ってA-Levelを取得したかは問題とならず、純粋に科目とグレードのみで評価が行われている。優秀なA-Levelの生徒が、大学入学前にいわば"価値観のリセット"をめざしてギャップイヤーを取得するケースと、成績が振るわなかった生徒が日本の「浪人」ふうに捲土重来としてギャップイヤーを活用するケースもあることが知られている。

