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海外ギャップイヤー事情 英国編「究極のギャップイヤーのための10のアイデア!?」の巻②.jpg

Career Addictは2013年に創設されたオンラインでの就職斡旋会社である。就職先を探している人、キャリア・チェンジをしたい人、またキャリアを伸ばしていきたい人等それぞれの要望に応じて様々なアドバイスや就職先を提供している。その場で、「究極のギャップイヤーのための10のアイデア」が議論されている。

高校、あるいは大学を卒業するにかかわらず、恐らく、将来のことを考えると学生や生徒は少しプレシャーを感じてしてしまう。学生生活がどんなに素晴らしいものであっても、かなりストレスはあるものだ。もし学校を卒業するなら、恐らくその先にある将来に反応するが、本当はそんなにストレスを感じる必要はない。ひとつひとつ地道にやっていくことができれば、大人の世界に入っていくことは楽勝だろう。そして大きく飛躍する前に少し時間が必要だと思うなら、ギャップイヤーが検討課題となる。
なぜなら、ギャップイヤーは世界を体験でき、個人的に成長し、将来就職先で役に立つスキルを身につけることができるからだ。

1.旅をしてブログを始めてみよう
学校を去る者にも卒業してゆく者にも旅は最適の選択肢だ。その理由は簡単だ。つまり、人生のうちでこの時ほど自由になる時間はなく、衛生的に疑わしい(ホステルなど)状況でも我慢できる年代なのだ。従って、この時期にギャップイヤーの行き先でもっとも人気の高い場所を探検してまわることは理に適っているのだ。

もし自分の経験を最大限に活かすことに興味があるならば、ブログを始めるのもよい。自分が体験したことをより記憶にとどめやすくし、戻った時に家族や友達に見せることができるだけでなく、職探しを始める際にポートフォリオとして使えるかもしれない。


2.海外の動物保護施設でボランティア活動をする
動物保護施設でボランティア活動することもまた、ギャップイヤーの良い選択のひとつだ。動物好きで地球の環境を守っていくことに興味があるならば、この経験を楽しめることは間違いない。意義のある仕事をやることは自分の人生において重要な決定をする時にも役立つし、旅から戻った時にビジネス等の競争に勝つために必要なスキルを身につけることができる。

求人を出している会社は、大勢の中でひときわ目立ち、ユニークな経験をしてきた候補者を探しているので、履歴書には必ず自分が取得したスキルについて、例えば責任感が強く、自発的に動ける素質があること、そして意思決定能力を伸ばしてきたこと等を書くようにしよう。これらのスキルは就業力を高めることに役立つ。


3.アジアあるいは南米で英語を教える
海外で英語を教える仕事は、これまでと異なる体験をする素晴らしい機会でもあり、就業力を高め、世界に貢献できるので、ますます人気が高くなってきている。多くの国が、教える前に1年制の教育養成課程をとることを必須としているので全ての人に適合しているわけではないが、この課程修了証明書を取るために数カ月を費やすことは面倒なことではないだろうから、それならやってみても損はない。

この機会が素晴らしいのは、何と言っても新しい文化に直にふれる経験を得ることができるということだ。個人的な成長を促し、視野を広げることに役立つ一方、又、多くのスキルも学べる。授業計画を作ることは創造力の証明にもなるし、生徒達と働くことは、将来の取引先や同僚に対応する時に使える能力を備えることに役立つだろう。そして全ての経験が組織力を伸ばすことに大いに役立つだろう。


4.新しい言語を学ぶ
英語が国際的な言語になっているので、ほとんどの英国人はその他の外国語をマスターしない。だが、新しい言語を学ぶことから得ることは沢山ある。すなわち、視野を広げ、必然的にコミュニケーション能力を高め、そして心が広くなることに役立つ。従って1年間(あるいはもっと短期間)を新しい言語を習得することに費やすことは、履歴書の内容をよく見せ、就業力を最大限に伸ばすことにも役立ち、そして大学でも点を稼げることにもなる。

ギャップイヤーを最大限に活用するためには、目的の国に行き、集中コースを取ることをまずは考えるべきだろう。世界中のほとんどの所でこのようなオプションを提供しており、人に出会い、異文化を体験するには素晴らしい方法だ。

外国語をマスターすることは大学や職場でも役立つスキルだ。仮にその言語を使う必要のない仕事でも、専門的能力の開発のために自主性を発揮し、打ち込む様子がわかる。もし外国人と一緒に旅行したり働いたりする仕事をターゲットにするつもりなら、必ずライバルに差をつけることができ、又、大学の交換プログラムを考えているならばとても役立つだろう。できるならアルファベットを用いない言語を対象にすれば、新しい世界が目の前に広がるだろう。


5.オペアをやる
オペアは、世界各国で住み込みのチャイルドケアを行うことの対価として、お小遣いをもらいながら語学学習を行うこと。平均1年間の若者のためのプログラムオペアをやることは、かなり覚悟をしてやらないとその期間の長さに苦しむかもしれない。
居心地の良い場所から一歩踏み出ることを覚悟し、見ず知らずの人と一緒に暮らすことは易しいことではないが、新しい職場を経験することがどのようなことであるかを理解する上では役立つだろう。知らない人と多くの時間を過ごすことを必要とされることによってコミュニケーションスキルが磨かれ、一方、より責任感も強くなり、十分に履歴書に書くことができるだろう。

運よく、旅行をする際にオペアを探している家族と出会えると、旅行の経費を支払うことなく旅に帯同できるかもしれない。この機会を最大限に利用するためには、自主性を発揮し創造力豊かであることを見せる必要があることは覚えておくように!


6.農場で働く
野外向きの若者ならば、農場で働いて果物を採取し、その他農場関連の雑用をすることに興味があるかもしれない。これの良い点は、私達の大半が慣れ親しんでいる環境とは違う所で過ごせるということだ。そしてこの時間をつかって、自分の人生やその優先順序について考え、将来何をやってみたいのかを決められるかもしれない。

だが、農場で働くといっても、ただ違う種類のライフスタイルを体験するだけのことではない。様々な仕事に関するスキルを学ぶことができる。さらに、手が汚れる仕事を厭わないことを表現でき、自分がやっている事とは違う仕事を経験することに興味があることを示し、すなわち、全ての偉大なリーダー達にとって重要なスキルをみにつけることになるだろう。


7.海外で仕事をみつけよう
ギャップイヤーを取得するということは、何か違う経験をするということにつきるが、仕事の世界においてはスキルを身につけることで時間を大切にしなければ、時間の無駄でもったいないことにもなる。ここ数年ずっと夢見てきたことだから旅をする、ということを否定してはいないが、仕事をしてみることも大切だと言う意味だ。

たいてい海外で仕事をみつけることは、地元で職を探すより簡単で、特定の場所に釘付けになるフルタイムの仕事にコミットする必要はないが、しばらくそこにいてスキルを身につけ、雇用者との関係をつくることは良い考えだ。

その上、海外で仕事をしているその間に大学の費用を貯めることができるので、勉強しながら仕事をする必要はなくなるのだ。


8.社会的に恵まれない地域でボランティア活動をする
ボランティア活動は、世界をより良くしたいという動機や共感を示すので、常によく語られている。そして世界には沢山のボランティアの機会があるが、なかでも社会的に恵まれない地域を助ける活動は良い。これはとても意義のある経験にもなり、人として成長できる機会にもなるだろう。

また、問題を解決するスキルを身につけることができ、もし慈善事業やNPO組織の仕事を希望しているなら素晴らしい経歴になるだろう。

 
9.文化的プロジェクトに参加する
夢中になる対象が舞台や音楽にかかわらず、誰もが参加できるユニークでおもしろい文化的プロジェクトが世界中に何万とある。楽器の演奏の仕方がわからなくても、あるいは一度も舞台制作に参加したことがなくても、多くのことが学べるはずだ。ボランティアは一般にバンドや一団を色々なことにおいて手助けすることが望まれるが、そのかわりにプロジェクトや文化についてより多くのことを学べるだろう。


10.考古学のプロジェクトに参加しよう
歴史が大好きでその分野の仕事につきたいと思っているなら、卒業後のギャップイヤーには間違いなく考古学関連のプロジェクトに参加することを検討してみよう。遺跡の近くで働けるチャンスもあり、考古学が好きならば、かなりわくわくすることだろう。

スキルの点から言えば、恐らくチームの一員となって仕事に携わるのでチームワークのスキルを身につけることができるだろう。又、必ずコミュニケーションスキルについても伸ばす機会があり、作業負荷において率先してやることが必要とされるので意思決定スキルも磨かれるだろう。


これから先の人生においてまだ何をやるか不確かな場合は特に、ギャップイヤーは素晴らしい経験となるだろう。休みをとることによって決心できることもあるし、同時に就業力を高めるようなスキルをその間、身につけることもできる。だが、ポイントとなることは、ギャプイヤーの経験をいかに自分の履歴書に書き込むかを知っておくことが大事だということだ。

文/JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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2015年5月15日付
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2015年1月29日付
「ついに大学に、文科省の"ギャップイヤー予算"が付く!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ
http://japangap.jp/blog/2015/01/-27-httpwwwkanteigojpjpsingisouseikihonseisakudai2s6pdf.html


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海外ギャップイヤー事情 米国編「ギャップイヤー~なぜボランティア活動がベスト・ティーチャーなのか!?」の巻②.jpg


International Volunteer HQは旅とボランティア活動をつなげることに成功した企業であり(2007年創設)、現在30カ国で活動をひろげ、毎年、何千人ものボランティア達を派遣している。旅をしながら訪問先でボランティア活動をし、責任感があり、安全で質の高い体験ができることをモットーに、様々なスキルを身に着け、貴重な経験を自国に持ち帰って活かせることに誇りに思っている。そのサイトで、ギャップイヤーの要素の一つであるギャップイヤーが語られている。


高校を卒業して、ギャップイヤー取得をしてザンビアのリビングストンで6ヶ月間ボランティア活動をしたギャップイヤー生がいる。たかが18才かもしれないが、人生の中で最高の6ヶ月間になったという。だから、彼は十代ならギャップイヤーをとるべきだ!と言う。あるいは親御さんや、知り合いに十代の若者がいる人ならば、ギャップイヤーを取得して旅をして何か身になることをやってみることを勧めている。これによれば、一生がかわるような体験をすること間違いなしだ。

高校3年生なら、「これからの進路」という恐ろしく差し迫った問題に直面する。何をするのか決めなくてはいけなかったが、大学に直接進学することだけは自分に合っていないというケースもあるだろう。ギャップイヤーこそが勉強から離れて、自分自身を模索し実際に何を勉強したいのか考えるための貴重な時間になることもある

もちろん決めるには大きな決断だが、最高の決断になることは確かだ。さて、ここから先はギャップイヤーを経験した10代の話を参考にしてもらいたい。


ギャップイヤーが私に教えてくれたこと


Aの話:

自分が考えるよりも世界にははるかに多くのことがあることを学んだ。だからそれがどこであろうと自分が本当に夢中になれるものを探す価値あるものが多くある時に、平凡で簡単な道を敢えて選ばない。私自身、毎日新しいことに挑戦し、ボランティア活動のおかげで未知のものに適応できるようになり、そしてチャンスや失敗に対して恐れを感じないようになった。本当に多くのことを学んだ。

この経験は、自分の世界観形成に驚くべきインパクトを与えてくれた。自立もできたし、コミュニティーにいる沢山の様々な人と出会い友達になれた。例えばボランティアハウスの近所に住む14歳の少年やその地域に住む母親達、地元の教会の十代の若者達、学校の私の生徒達、サッカーや陸上クラブの子供達、老人ホームにいる人々など、さまざまだ。人生を歩んできた人達と順応できることを学び、そして学ぶことに終わりはないことを学んだ。

Bの話:
経験が与えてくれた影響のひとつは、自分が何を学びたいのか、そして自分の人生において自分がどうしたいのかということに決断ができたということだ。
出会った人々と同様にボランティア活動を通して、国際関係の分野について勉強してみたいと思い、そして開発途上国に影響を与えられる仕事に就きたいと自信をもって決めることができた。キャリアという意味においての私の人生の展望が変わっただけでなく、旅に対する自分の原動力も変わった。この旅を通してボランティアがもたらす体験は、一般的な旅やバックパックの旅と比較してもはるかに違う経験ができることがわかった。ボランティアを通してザンビアの文化について沢山学び、実際にそこでの生活の一部にもなれ、数多くの地元の友達や関係をつくることができた。そしてただそこを通過するだけの旅をしていたら決して経験できないような物も見ることができた。


ギャプイヤーを利用してなぜボランティア活動をするのか?
Cの場合:
ギャップイヤーを利用して旅をしたいと思っていた。自分の時間を使って何か意義あることをやりたかった。ずっと他者を助けることに携わっていきたいと思っていたし、成長の大部分や世界の中で自分の居場所を探すことは、居心地の良い場所から一歩出て挑戦できるような新しい何かをすることにあると思っている。世界を知り、また自分を知るよい方法はボランティア活動を通してしか考えられなかった。

またボランティア活動をするもう一つの理由として、国際的な援助活動の仕事、非政府団体(NGO)での仕事、あるいは国連などの仕事にとても興味があり、将来やってみたいと思う仕事やライフスタイルだ。それを経験することによって、大学での勉強や目的にむかって働くことに、一層決断や目的意識をもつようになるだろう。


ギャップイヤーを取得するためのヒント
Dの場合:
心を開いて、怖いと思うものに対して否定的にならずに、新しいことを試してみた。そして出会う全ての人の話に耳を傾ける。長い時間、同じ所に留まることをこわがることはない。私自身、ザンビアに6ヶ月間滞在し、毎日の生活のなかにこれほどの喜びを感じたことはなかった。住む家や家族とも出会った。一人で旅することを恐れないで、なぜなら親友を得られるのはこの方法だから。未知の道を進むことを恐れないで、高校を卒業してすぐに大学に進学する必要もなければ、就職する必要もないし、それで遅れをとることもない。ギャップイヤーと呼ばれているけれど、どこにもギャップはない。むしろこれは補強であり、経験であり、冒険である。旅をしながら他者をたすける時間をもつことに後悔なんてありえない。


ギャップイヤー期間中にボランティア活動をして何が得られるか!?
6ヶ月間を全部ひとつのプログラムのために費やすことにやり甲斐がある。中には3~4つのプログラムなら国際ボランティアプログラムを利用していた者もいれば、短期間の間に様々な異文化を体験してまわった者もいる。だが、中には同じところにずっと滞在していて、地元の地域社会の一部になれたこともある。

ボランティア活動として、毎日50~60人の子供達と学校で出会い、全ての年齢のグループの子供達に教え、教えるコツを学ぶ楽しさを知ることもある。子供達が知能の面でも肉体的にも成長していく姿を見ることもできた。彼らの学びへの情熱や人生への熱意が、間違いなく毎日私達に幸せをもたらしてくれた。

ボランティアとしては一緒に近所の子供達と陸上やサッカークラブの運営にあたったり、アートクラブや地域社会の食事の配膳プログラムもある。近所の学校を建てることにも手伝うことも、老人ホームにも出向いてお茶会やダンスパーティにも参加することもある。あるボランティアはアートギャラリーを手伝ったり、近所のお祭りを一緒に運営したりもする。楽しい経験をさせてもらい、ボランティア活動の実現の方法を学ぶ。

ボランティアハウスに住むことができると最高だ。他のボランティア仲間ともすぐに仲良くなり、気楽にすごせる。ラウンジでは毎晩人が集まり、カードゲームをしたりオリンピックを見たり、読書をしたり学校の準備や話をしたりする。ボランティアハウスに長い期間滞在すると、素晴らしい友達と家族同然となり仲良くなれる。ザンビアには沢山の若者達がギャップイヤーや大学の休暇を利用して訪れているが、同年代の若者達がさまざまなことをしているのを見ているのも面白い 。


文/JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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海外ギャップイヤー事情 米国編「ギャップイヤーの目的と効用を6点とは!?」の巻②.jpg


オックスフォード大学在学中だったクラリー・ハリソンさんは、このまま進めば確かに大手銀行の銀行や会計会社や法律事務所に就職できるかもしれなかったが、本当にこのままでいいのか、安全なレールの上に乗っているだけの人生でいいのかと、将来への迷いを払しょくできなかった。高卒後19才の時に中央アメリカの新聞社で働いた経験が、レール上の決まり切った人生よりも、はるかに興味や冒険、そして心から楽しめるものを探すことが大事になり、バリ島で全く新しいキャリアパスを発見した。それはStart Me Upを設立したことだ。

そこで、ギャップイヤー取得の目的と効用を6点にまとめてみる。


1.より就業力を高められる人になろう
1年間の休暇を取得する決断ができるということは、リスクを恐れない性格の持ち主であり、喜んで居心地の良い場所から出て行こうとする性格であることがわかる。また、計画したり、ロジスティックなことを調整するスキル(フライトの予約、交通手段、宿泊先等の手配)も伸ばすことができる。必然的に、間違いや問題を解決しようと取り組む必要も出てくるし、失敗から学ぶこともある。ほとんどの企業(働きがいのあるところ)では海外での経験を評価するので、履歴書作成に役に立つ。あわせて、自分が働きたいと思う会社が国際的な企業なら、ある時点で喜んで海外要員として必要とするかもしれない。


2.物ではなく経験にお金を費やすことを学ぼう
海外にいる時に気付いたことのひとつに、物にお金を払うことが減ることだ。自宅にいる時はいつも新しい靴、あるいは最新のアイディア商品を必要としてしまう。
その点、海外に旅でいると、自分のお金の使い先に優先順序をつけるのが簡単になる。一番優先することは旅をして楽しい経験をすることだ。服や部屋の装飾品を買っても、旅を続けることの何の役にも立たない。アジア中をバックパックを背負って旅をすれば、本当の必需品しか背中に背負う余裕はない。


3.より自立する
ギャップイヤー中に旅をすると、自分自身がより成長し、成熟する。もし高校を卒業したばかりならば、これが初めて家族や友達の庇護のもとに育ったところから脱することになるのだろう。旅や健康、安全状況、全てにおいて自分が責任をとることになる。即決しなくてはいけない時もあり、その結果が自分の望んでいないことであっても進まなければならないこともあるだろう。まさに本当の成長と自分発見の時間となるのだ。


4.思考範囲を広げよう
違う見解をもつ人と一緒に過ごしていると、違う考え方ができることがわかる。人間関係、政治、ビジネス、倫理感、宗教、文化、教育、そして健康に関することで自分と考え方の違う人と一緒に過ごしたが、おかげで自分の考え方に疑いをもつようになり、多くの新しい可能性に心を開くことができた。自分と違う意見を持つ人と一緒にいことは新鮮だ。世の中には60億人もの人がいるわけだから、みんなそれぞれに異なる考え方をするのは当たり前だと気付く。


5.新しい文化にどっぷりとつかろう
世界や異文化を知るにはギャップイヤーは最高の方法だ。私達は自分の住む社会に慣れてしまっているが、他の生き方について学ぶことも重要なことだ。例えばギャップイヤーを利用してニュージーランドとオーストラリアに行くと、彼らのユニークな文化や"米語"とは違う語彙やフレーズについて学ぶことはとても興味深い。また近隣のインドネシアのバリ島では、全く新しい文化で、バリの言語や文化を学ぶという素晴らしい経験をできる。


6.好きな事、嫌いな事を見極めよう
ギャップイヤーを取得する理由の中で最も一般的なもののひとつに、学校生活から休みをとる必要があるということだ。もしかしたら幼稚園以来長年の勉強で燃え尽きてしまっているか、何を勉強していいのか考えられなくなってしまっているかもしれない。ギャップイヤーを取得することで、自分の興味の対象が何であるか、また違う人生の生き方を見つけ出す補助になる。
人によっては、休暇中に学ぶことへの情熱に再び火が灯ることだってある。

もし燃え尽きた感や、戸惑いがあり、あるいは自分の人生に新しいエッセンスをふきこみたいと思うならば、ギャップイヤーを取得してみよう。他の選択肢を探し求め、精神的なブレイク(休息)をとることは重要なことだ。


文/JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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海外ギャップイヤー事情 米国編「大学入学前ギャップイヤー・プログラム運営NPO代表がマリア・オバマさんを絶賛する理由とは!?」の巻②.jpg


『BRIGHT』はビル&メリンダ・ゲイツ財団が出資している教育的イノベーションに重要性をおいたメディアだ。大学入学前ギャップイヤー・プログラム運営のNPOであるGlobal Citzen Yearの創設者で代表のアビー・ファリックさんが、ハーバード大学入学前に1年ギャップイヤーを取得しているオバマ前大統領の長女であるマリアさんに向けたメッセージを寄稿していて、注目を集めている。

 なんとタイトルが、「マリアさん、ギャプイヤーを取得してくれたありがとう!」だった。

 マリアさんが去年春に、ハーバード大に進学する前にギャップイヤーを取得することを発表した時、アビーさんは、感動して興奮したとのこと。一般的な規範に抗う選択をすることは米国でも容易なことではないが、それを見事やりとげたマリアさんへの賛辞だ。子供達を高校から大学へストレートに進学させるというK16(幼稚園から大学教育段階まで含めた学校枠を超えた教育の一貫性)のベルトコンベヤー式の「直線人生」は、日本同様米国でも強く、その道を外れること、そしてそれを公表することさえも大変勇気のいることだ。

 アビーさんは「貴女がギャップイヤーを取得する具体的な理由は知りませんが、本人も気付いているかいないかは別にして、貴女の決心は、この大切な考え方に関係のある親御さん、先生方、そして子供達に影響を与えています。それは、大学にいかなかった者達の代替案としてあったギャップイヤーを、熱望するようなことへと立場を替えてしまうほどのインパクトです。いかにして大学生活を良いものにするかという問題提議が高まる中、リーダーシップの出発点としてギャップイヤーを再考するための先例なき機会があり、それは貴女のおかげであり、そのような変化の始まりに今、私達はいます」と書いている、

 アビーさんは、「ギャップイヤーという言葉は、実際その可能性を鑑みて、そろそろ"ブリッジイヤー"と呼び始めるのが良いのではないでしょうか?」と問いかける。

 去年の秋、ギャップイヤーの始めに、ボルビアに旅したマリアさんの決心にとても心が動いたと言う。つまり、2016年の大統領選挙の大騒ぎの最中に、静かにメディアに騒がれることなく、勇気ある選択をして海外に行った決断を指している。

 "市民外交(Citizen Diplomacy, )"という言葉が冷戦時代に造り出されたが、今や、これまでにないぐらい重大な局面にあるとアビーさんは語る。

「トランプ氏は就任演説の際、"アメリカ第一主義"を基に大統領としての地位の土台をつくりました。しかし今、人類が直面しているもっとも深刻な問題(気候変動、貧困、病、移民)は、地球全体の問題。これらの問題はひとつとして1つの国だけでは解決できるものではありませんし、そのことを理解できるリーダーが必要です。要するに、私達の運命はからみあっていますが、私達の経験は現在そうなっていません。」

「自分達が知らないことを嫌悪したり、恐れたりすることはあまりにも安易。異文化や異なる宗教の人々を受け入れ、愛することを学んだ時、恐れが遠ざかり、尊敬や理解、そして協力が溝を埋めていくのです。」


 マリアさんがボリビアで体験したグローバルな経験や、多くの学生にGlobal Citizen Yearを通して提供しているプログラムはもはや贅沢な物とは見なされず、重要なものとして認識されている。若い時に中南米の地域社会に住み、共に働いたおかげで、より良い米国、より良いリーダー、そしてより良い人間に成長していく。だから、マリアさんが海外で過ごしている時間が、同様に人間形成することを実証してくれることを願っているわけだ。

 今日、世界におけるアメリカの役割があまりにも不確かになっているので、若い人達がもっとマリアさんの選んだ道を歩み、国境を越えて旅をしてほしいとアビーさんは願っている。

 アビーさんはどっぷりと外国語や異文化につかり、居心地のいい場所からかけ離れた世界に身をおくことによって、アメリカの理想主義や楽観主義、多様性を受け入れる価値観や精神を共有するだけでなく、他者の価値観や見解を自国に持ちかえる準備ができる。そういう意味で、海外に旅をすることは私達ができる最も愛国心の強いことではないかと思うようになったのだ。

 最後にアビーさんはまとめる。「マリアさん、どうか旅を続けてくださいね。そしてもっと重要なことは、アメリカ国民としてだけではなく、世界市民として、私達全員がどうやったら関われるのか手本を示すために貴女らしさを通し続けてくださいね」

 本来の米国らしい、スケールの大きなストーリーである。

文/JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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海外ギャップイヤー事情 豪州編「ギャップイヤー以降、大学を辞めて、プロブロガーになった私!?」の巻②.jpg

オーストラリア出身の26才の旅行写真家で、自身のブログ"ポルカドット パスポート"も立ち上げているブロガーで二コラさんがいる。彼女は一旦は大学に進学したが、自分の気持ちに正直に行動しギャップイヤーを取得し、現在は未知の世界ではあるが、理想的な人生(dream career)を歩んでいる。

通常豪州でも、高校を卒業してどの道に進もうかと決断することになると、多く(約8割)がまっすぐにベルトコンベヤー式の人生に飛び乗っていく。つまり、それは卒業して、すぐに大学へ進学し、そして正社員の仕事をみつけるということだ。ニコルさんも十代を通してずっと、これから先にある人生はこういうものだと思ってきた。
実際、この方向性しか人生にはないと思っていた。

しかし今や、自分の情熱をかけて、フルタイムの旅行写真家兼ブロガーとして、約40カ国も旅ができる仕事ができるようになった。

ニコルさんも22才やそこらで、旅をしながらお金がもらえる事なんて夢にも思えなかった。高校に入学した最初の頃から、自分の人生の計画は立てられていると感じていた。多くの生徒がそうであるように、両親や先生達から大学に進学し、何かを学ぶものだというプレッシャーを感じていた。高校の最後には、優秀な成績をおさめ、自分が選ぶどんなコースもほとんど入学できることが保証されるまでになっていた。

しかし、大学の案内パンフレットをいつめくっても、自分の目にとまる物はなかった。それどころか、これから先の何年間を壁に囲まれたクラスルームの中にとじこめられて過ごすことを考えると、胸が締め付けられるような気持ちになったと言う。

結局、写真学を専攻することにしたが、大学での最初の1年は自分が期待していたものと大きく違っていた。主観的な講義や退屈なグループプロジェクトがアートへの情熱を失わせたと語る。
そのかわりに、現実の社会にでた方がずっと学べることに気付いた。そこで自分で写真のビジネスを立ち上げ、すぐにスキルを磨き、経験を積んでいった。


1年後、ニコルさんは大学を休学し、ギャップイヤーを取得する決心をした。若い頃から旅をしたいと恋焦がれていたので、いつでもブリスベーンから出て世界をみてまわりたいと考えた。そこから半年、狂ったように働き、できるかぎりのお金を蓄えた。

ヨーロッパにむけて旅立つ日、まさに彼女の人生が永遠に変わった時だった。
これまでの学校で学ぶことよりも4カ月間の旅で、より沢山の歴史や文化、政治に関する知識を得たが、もっとも大事なことは自分自身についてよく知ることができたということだ。

まもなくして、インスタグラムに載せていた写真がTopdeck旅行社の目にとまり、彼らの会社のパンフレットに自分の旅の写真をいくつか使わせほしいとオファーされた。これがまさに彼女のキャリアの始まりだった。
旅の後、当初の計画では大学に戻るつもりだったがそうはしなかった。再びギャップイヤーを取得して、半年間のボランティアの旅に出た。そこで彼女は"ポルカドットパスポート"というブログを始めた。
また同時にTopdeck旅行社との関係も構築しはじめ、初めて給料をもらって写真を撮りに海外に行くという仕事を手にいれた。

そうこうしているうちに、彼女は決断をしなければならないところにきていた。
冒険をしないで、大学にもどり、皆と同じように落ち着くか、あるいは自分の心に従い、予測できない不安定な道ではあるが、自分の道を進むということだ。

彼女は後者を選んだ。それはもっとも恐ろしいが、でも最高の決断だと思う。
一旦決心をすると、成功すると考えられる大学卒業のガウンと学位をもって壇上にたつ必要がないという事実を受け入れた。つまり、退学をした。

彼女にとって成功とは、誰か他の人の道に続いて行こうとするかわりに、自分の情熱を追い求め、自分の道を作り上げていくことだった。
もちろん、これはすべての退学性や高校生に、高等教育をあきらめて世界中を旅しようと提案しているのではない。
ひとりひとりの成功への道は全部違うように見えるが、どんな道に進もうと、自分の心の声を聞いて道を歩んでいくことが大事ということだ。

大学を辞めて5年が経ち、学士でもなければ、高額の仕事や伴侶や家もないかもしれない。そのかわりに、自分のオフィスに座り、今日はそれがインドのゴアの浜辺のカフェで、コンピュータの画面の先にある海に沈んでいく夕陽をながめながら、空気を通して香るスパイスの匂いと、汐っぽいそよ風がニコルさんの顔をくすぐる。

なぜか今、自分の人生はこうある運命にあったんだと彼女は感じている。

文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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2015年8月1日付ス
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2015年5月15日付
文科省が平成27年度「ギャップイヤー・プログラム」の公募状況を公表~応募は38大学。選出は12件程度を予定 http://japangap.jp/info/2015/05/273812.html


2015年1月29日付
「ついに大学に、文科省の"ギャップイヤー予算"が付く!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ
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※「海外ギャップイヤー事情」150超記事の一覧リスト(右ナビ)→http://japangap.jp/info/cat44/

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海外ギャップイヤー事情 米国編「ギャップイヤー中のマリア・オバマさんはボリビアにいた!?」③.jpg

Remezclaは2008年創立のラテン文化を取り扱っているメディアだ。ラテンの音楽、文化、イベントを新しい角度で紹介し、守旧的なニュースメディアとは違い、新たなメインストリームを報道している。アメリカ国内外、ラテンアメリカ、そしてスペインに住む無数のラティーノ達へメッセージを届けている。

その媒体に、ハーバード大学入学前にギャップイヤーを取得するオバマ前大統領の長女であるマリアさんの様子が取材されていた。彼女はギャップイヤーを利用してボルビアに旅をしたマリア・オバマさんでコミュニティ活動をしているとのこと。

昨年(2016年)の5月、マリアさんがハーバード大に進学する前にギャップイヤーを取得することを決めたニュースは、究極の贅沢だという意見から彼女の選択に賛成するという意見まで、人々の意見は様々だった。大統領一家は18才のマリアさんがその1年を利用して何を計画しているのかあまり多くは語らなかったこともあり、昨年末にマリアさんが公共の場に姿を見せないことに米国民は当然気になったが、マリアさんが10月と11月にボリビアに行っていたことがわかった。

マリアさんがボリビアのティキパヤを訪問しているという情報が入り、マリアさんが14,000ドル(140万円)以上もする3カ月間のWhere There be DragonというNPOが主催する「アンデスとアマゾンのプログラム」に申し込んでいることがわかった。そのプログラムはスペイン語習得集中コースと環境問題を背景にした広い範囲のトレッキングをし、遠く離れた先住民の暮らしに触れ、ホームステイを体験するものだ。

これはスペイン語を話すマリアさんにとっては驚くべき選択ではない。昨年3月に当時のオバマ大統領一家がキューバを訪問した際に、マリアさんはハバナのレストランではオバマ大統領の通訳として活躍した。その翌日、ホワイトハウスの公式のカメラマンのピート・ソウザ氏が撮ったレストランのシェフと話をしている映像がすぐさま報道された時には、大統領はABCニュースのインタビューに次のようにコメントもしている。
「娘のスペイン語は私のよりもはるかに上手い。完璧に話せるようになることを期待しているよ!」


ニューヨークタイムズ誌によると、マリアさんのグループを案内してボルビアのコディッレラ・レアル山脈を歩いたガイド達は、その中にアメリカからのこの重要人物がいると分かっていたと言う。

「彼女を見た時、あまりに背が高かったので目がとまりました。私達は背が皆小さい人種なので、主人に『オバマ大統領のお嬢さんみたいだ』と言いましたが、主人は信じてくれませんでした。後で、マリアさんを含むそのグループは、皆で米国の大統領選を見ていました。」そして、夜中まで皆でピザを食べていたとのこと。

ボリビアのメディアによると、ボルビア大統領のエボ・モラレス氏がこの彼女の旅を表面化しないように気をつかっていたようだ。恐らく、オバマ大統領がモラレス大統領に頼んで、娘が無事にプライバシーを守り旅ができるように政府の協力を仰いだのだろう。モラレス大統領はこんなことを側近に語ったとされる。

「私はオバマ大統領とは上手くやれると思った。我々はこれまで共に中枢から弾き出され、辱めを受け、差別をうけ、そして主流から外れたたソーシャルセクター出身だ。言葉は悪いが、黒人とインディアンは境遇が似ていて、上手くやっていけると強く思っている。」

結果、モラレス大統領が恐らくオバマ大統領のリクエストを聞き入れたようだが、マリアさんの旅は、何らその他特別な恩恵にあずかってはいないと報道されている。料理や掃除、その他の雑用もこなし、他のプログラム参加者達と同様に、ケチュア民族のところでホームステイをし、先住民社会について多くを学んだようだ。

ギャップイヤー・プログラムが3か月で150万円とは通常なら高いと考えられるが、マリアさんの境遇を考慮すると、一概に高いとは言えないかもしれない。

私はそう感じた。


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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海外ギャップイヤー事情 米国編「"非公式"ギャップイヤーって、どんな具合!?」③.jpg


最近、自分のブログを作成してネット上でアップしている人は多いが、ベッキーもそのひとり。

"非公式"ギャップイヤー!?
人は"自分探し"をするためにギャップイヤーを取得するとして、世界中を旅したり、遊んで飲んで単に人と出会っている。そんな勇敢な人と同様に彼女もまた、昨年末の大晦日に決め、非公式なギャップイヤーに入った。

それは、2016年が終わるほんの5分前に、翌年をギャップイヤーと呼ぶことに決めたのだ。そう、本当に新年があける5分前にそのことに気付いた。

仕事はなかったし、いくつか面接はあったが、数回は完全にノーレスだった。結局自分を引き付けるものに何も出会わなかったのだ。

自分の夢や希望はかなりばらばらで、何も最後までやり遂げないまま数カ月おきに大きな理想を取り替えていた。簡単にあきらめる人間ではないが、どちらかというと優先事項の間をふらふらと移っていた。でもこれは夢のリストから何も消さない一番いいやり方かもしれない。

1年間、立ち止まったり、始めたり、変更したりをしながら、あることがかなり変わらずに自分の中に留まるようになった。まさに今まで見えなかったものが見えるようになった瞬間、プレッシャーにも紛れ込まず、時間とともにくすんでしまわずに、自分のなかに変わらずにあることがよくわかった。

それはブログを運営したり、部屋のデザインを変えたり平穏な時間を楽しむようなことだ。自問してみた。

1.自分で9時から5時までの仕事をやらないことに罪の意識を感じたことはあるか? はい!

2.目的をなくし、ぼんやりして、何をやっていいのかわからない日々があったか? 
はい!

3.知り合いから今何をやっているのか聞かれて、何もやっていないと答えるとき、きまり悪く感じたことがあるか? 
はい!

金銭的なストレス、時折感じる退屈さ、そして自分自身や世界(そして履歴書だけを頼りに生きる人間)に対して感じるフラストレーションがあるときでさえも、少しも罪悪感はないと言う。

自分が本当に必要としていた"時間"を手にすることによって、2016年はここ5年間にないほど自分を知った。換言すれば、この1年は、自分の進歩や個人的な重要な段階の年にむけて準備ができたと感じている。

彼女のブログにはかなり自分自身について書かれているが、読み手は、彼女を時々好き放題にやらせてあげてもいいのではないかと思っている。


やりたい事をやろう。そして何よりも時間が必要であれば、時間を使おう。
20才の時に"中年の危機"をむかえるならむしろ、少しばかり貧乏でも、借金をかかえていようとも、友達に理解されてなくても、1年を無駄に使ってできるうちに人生を楽しみたい。単に履歴書に意味のない数行を書き加えて、誰か他の人の出世階段をのぼるよりも魅力的だ。

最近、「人生は予行演習(dress rehearsal)ではない」という言葉を聞いた。なんて素晴らしいのだろう。この言葉をこれから先の何がおきるかわからない12ヶ月間のモットーにしようと思うが、週毎に新しいモットーを見つけようと思う。

さて、皆さんにとって、2017年のこの1年、人生の指針とすべき言葉はなんだろうか?
ベッキー共々、もう少し、人生をもう少しゆっくりと生きてみようではありませんか。


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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海外ギャップイヤー事情 米国編「ギャップイヤーの旅で事前に注意すること!?」udaiKIMG1357.JPG

The Travel Magazine に掲載されていた記事に、「ギャップイヤーの旅で事前に注意すること」が書かれていた。以下主要な4点にまとめてみる。

ギャップイヤーはワクワクするような冒険でもあるが、馴染みのない国に行き、長期間の海外旅行となると、問題も起こりえる。以下、安心な旅をするために役立つ簡単な方法をいくつか紹介したい。

1.予防接種を受けること
風変わりな地域を旅したり、馴染みのない病気と遭遇することによって旅の遅れや短縮、あるいは予期せぬ医療費が生じるおそれがある。もちろん病気や医療費はかなりカバーできる。また確実に正しい予防接種を受け、適正な抗マラリア予防薬のようなものを携帯しておくことは、リスクを最小限におさえる上で不可欠だ。

2.所持品には注意を払おう!
ギャップイヤーの旅行者による半分以上ものクレームが所持品とお金(主に窃盗や荷物の紛失による)のことだ。自分の持ち物には十分注意しよう。

3.調査をしよう!
訪問先の国々の大切な情報を集めることは、素晴らしい場所に行き、最高の経験ができることを確約できるだけでなく、正しい保険補償内容を選択することに役立つのだ。例えば、ニュージーランドに行くとして、そこで冒険いっぱいのことに挑戦したいとする。だが、バンジージャンプや急流のラフティングのようなことは、全ての保険対象に含まれていない。

また、色々な場合に備えて、出発前に渡航先の現状を外務省のサイトで確認しておこう。


4.はめをはずしすぎたり、不必要な危険はおかさないように!
ギャップイヤー中に修道士のような生活は誰もやらないだろうが、好き放題にやっていると問題があることは必ず覚えておこう。アルコールや薬物に関する事件は保険契約に含まれていない。時によっては100万円以上の自損の可能性もある。是非、出発までに、契約条項の確認をして旅立とう!


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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2013年1月9日付 なんと、大学院が「ギャップイヤー・プログラム」を創った?!~ "起業家精神と経営管理の"ギャップイヤー修了書"が授与される南ア・有力大学院1年専修コースが出現-JGAP代表ブログ
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海外ギャップイヤー事情 米国編米国大統領の長女マリアさんのギャップイヤーから考える!?」udaiKIMG1357.JPG


米国の教育雑誌エデュケーション・ウィークに「大学進学前に、ギャップイヤーを取得しよう!」という記事が出た。 この寄稿は、デビット・サンツリーさんで、2001年から始まった国際的な非営利組織 United Planetの創始者であり、会長である。この団体が提供するプログラムは、学生と教師を米国内のギャップイヤーや公共事業について学ぶ機会とをマッチングさせている。

内容は、オバマ大統領の長女であるマリア・オバマさんは、高大間にギャップイヤー取得をし、ハーバード大学への入学を1年延期することにしたが、そのことを議論している。若者たちに小学校から大学まで、ずっと敷かれたレールに従うことを求め、更にこの間に専攻や職業の道を決めることまでも求めているのではないかという問いが原点にある。従来のこういうレールは、若者にとってフェアで現実的な期待になっているのかというところから始まっている。

要旨は以下の通り。

・古代ギリシャの金言「汝自身を知れ」は、デルフィにあるアポロンの神殿に刻まれているが、2千年以上も、それは何世代にも渡って賢明な指針で有り続けてきている。

・結局のところ、大学まで継ぎ目なく学修していくと、最も大切な旅-内面への旅をする時間がまだ取れないというのに、長きに渡って保ち続ける決意をどうして我々は若者たちに望むことができるだろうか。

・ギャップイヤー、インタリムイヤー、ブリッジイヤー、サバティカル(社会人になってからのギャップイヤー)-それを何と呼ぼうと、学術的な探求から離れることは、外的にも内的にも冒険の機会を与えてくれる。それは競争的な学問や大学の社会的な要求から離れて、自分自身について学ぶ時間である。

・多くの学生は、その時間を海外へ、またコンフォート・ゾーン(日常性・ぬるま湯)を超えて外国の思想や言語、そして文化を学びに行く旅行の機会に費やす。ギャップイヤーは、創造的な破壊をもたらす。それは自分の殻を脱ぎ捨てること、
新たな情熱を見出すこと、新しいスキルを身に着けること、見聞を広めること、そして人として成長することである。

・ギャップイヤーの概念は、起源については諸説ある。1960年代、バックパッカーがデルフィ―からゴアまでヒッピーの道を辿ったことに遡るという説。ま、ギャップイヤーは1970年代の英国で、高校の最後の試験を終わらせた後に、大学のスタートまでの間の7-8か月の空白を埋めるために始まったのだという。また第二次世界大戦の終戦時が起源だと強く主張する人もいる。物質的・構造的な戦禍以上に、多国間の繋がりが破壊されれ、政府・教会・NGOが、若い世代の人々が共に信頼を再構築するためにInternational Cultural Youth Exchange Federation(ICYE:国際文化青少年交換連盟) や the American Field Serviceのようなプログラムがギャップイヤーの原点という考え方だ。これらのプログラムは、戦争が破壊した若い世代間の交流を回復させるために役立つと信じて設立されている。

・ギャップ・イヤーとは、単なる20世紀の発明なのだろうか。人類はこの歳月に渡る人間の自己探求という本質的な必要性を、多文化を超えての様々な形で表現しながら認めてきたのではにか。人生の目標ともなる慈愛の心と自然との関りを得るための、見聞を広める旅や洞察力の探求はオーストラリアの先住民アボリジニ―も含めた多様で固有な文化を超えた通過儀礼にある。

・国際教育交流協会によれば、アメリカの多くの短大や大学においてギャップイヤーを取得した学生は、学術的により望ましい成果を上げているという。この10年間でハーバード大学においては、入学見込みの学生でギャップイヤーを取得する数が33%に跳ね上がっている。「ギャップイヤーの利点」の著者であるカール・ハイラ―とラ―・ネルソンの研究によると、ギャップイヤーを取得した生徒達は、帰還後、大学の課程を4年間で履修する傾向がより強く、そして回答者の60%が、その経験が専攻の選択に影響を与えたか決定づけている。

・ギャップイヤーはコストのかかるものである。プログラムは1年あたりで8,000ドル(約80万円)から50,000ドル(約500万円)以上かかるものもあり、大学学費を上回るものも。しかし無償も含め、アイスランド・フィンランド・スイスなど個人が住むには比較的安価な国への機会をもちろんある。

・United Planetや前述のICYEなど費用を賄うため月々の手当てを支給するギャップイヤーの機関さえある。もしギャップイヤーの機関が非営利なら、生徒は出費を賄うための資金を調達することができるし、プログラムの授業料は税控除の対象になっている。

・「マリア効果」によって米国内のみでなく、海外においてもギャップイヤーに弾みがついている。ギャップイヤー・ジャパンの砂田薫代表によると、「マリア・オバマさんのギャップイヤーは、既に日本でも話題になり、大きな影響を与えている」と言う。これはギャップイヤーを取得する学生の興味・関心が世界各地で高まっていることを意味している。

・国内や海外でギャップイヤーを取得しようと、高校卒業で、また大卒で終えようと転職期間であろうと、アメリカ国内外にいるあらゆる学生と大人に、ギャップイヤーを経験する機会が訪れるように願う。それは時間をかけて「汝自身を知る」機会となり、一人一人の内なるコンパスのけん引力を強めることに繋がる。


文JGAPギャップイヤー総研客員研究員 斉藤 美和


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2016年5月27日付
海外ギャップイヤー事情 米国編:「大学を今決めることが不安なら、ギャップイヤーがよい道筋かも!?」の巻(斉藤美和):http://japangap.jp/info/2016/05/post-220.html


2016年1月1日付:「2016年は"ギャップイヤー2.0"の時代!」(砂田 薫)-代表ブログ http://japangap.jp/blog/2016/01/201620.html

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海外ギャップイヤー事情 米国編「若者の4人にひとりはギャップイヤーを経験し、その6割が大学卒業後に!?!?」udaiKIMG1357.JPG

 『Fast Company』誌は、90年代半ばに ハーバード・ビジネスレビューのエディター2人によって創刊されたビジネス雑誌。現在注目のビジネスリーダーをカバーに、インスピレーション溢れるストーリーやビジネスコンテンツが充実している。最新ビジネストレンドから、クリエイティブで革新的なビジネスリーダーのインタビューなどもカバー。2014年の 'Magazine Of The Year' を受賞するなど、同誌のビジネスジャーナリズムやデザインは高く評価されている。 

 その雑誌に、いまや学生だけでなく、仕事に慣れた中堅社員もギャップイヤーを取得することを選んでいるとある。会社や環境に行き詰った時、新天地をもとめて旅に出るのも、ビジネスチャンスに結びつくことになるのだろうか。


 Aさん(女性)はかつて数千万円の給与をもらって成功しているソフトウェアのエンジニアだったが、仕事を辞めて1年間世界を旅しようと決断した。

 仕事に燃え尽きて、エンジニアの仕事に情熱を感じなくなり辞表を出した時、「まだ30代前半なんだから、子供を作るとか、会社の上を目指すならいいが、小汚いモーテルに泊まりあるく旅なんて...」と友達や家族から非難ごうごうだった。

 ところがどうだろう、1年後20カ国を旅した彼女は、オンラインで有機食材や天然食材でつくられた軽食を宅配ボックスで配達する新しいビジネス「Love with Food」の構想をもってアメリカに戻ってきた。
翌年、彼女の創った会社は250,000ドルの収入を計上した。2014年には200万ドルの収益をもたらした。そして今年、1億ドル(100億円)の売り上げを記録し、25カ国に商品を輸送し始めている。

 ギャップイヤーとは、通常「学校や仕事から1年間にわたる休暇をとること」を言うが、他国ほど米国では、あまり広く受け入れられていないが、個人の成長や発展のために必要なステップだと考えられている。

 ヨーロッパやその他諸外国では、ギャップイヤーはかなり一般的なこととしてとらえられているが、ここアメリカではまだ、新しいトレンドとして見られている。だが、若いアメリカの旅行者達は古い世代の人よりもこの概念を受け入れていて、オバマ氏の長女のマリアさんのような著名人がその一例だ。

 伝統的にギャップイヤーは高校卒業後、大学に入学する前に取得されているが、自己を省み、個人の成長を促すその利点は年上の世代でも歓迎されている。世界的なホステルの予約サイトであるホステル・ワールドが行ったアメリカ市民1,000人を対象にした最近の調査によると、ほぼ26%、つまり4人にひとりの回答者がギャップイヤーを取得したことがあり、そのうちほぼ60%の人が大学卒業後にギャップイヤーを取得したと答えた。

 ギャップイヤーはしばしば旅と関連づけられているが、ギャップイヤーを取得した人のうちたった14%が世界を旅してまわった、39%が自宅にいた、26%が仕事をした、そして残りは、例えば闘病生活や、家族を養う、あるいは軍に入隊したなどの、"その他"のカテゴリーにあてはまった。しかしながら旅を選んだ人達は、ある重要な恩恵にあずかったと言う。

 それは、旅をした人の内、83%が世界について知った、80%が新しい体験ができた、67%が自分自身について知り、6%が新しい友達をつくれたと言う。

 ギャップイヤーを取得していない人のうち、37%が金銭的な障壁が主要な問題だったと指摘している。調査によるとイギリスでは年間旅行の費用に平均して3,820ドル(40万円弱)を費やし、一方アメリカでは年間大学の学費に、平均24,061ドル(約250万円)を費やすという。

 英国の転職サイトMilkroundが行った調査によると、88%の大卒卒業生がギャップイヤーのおかげで就業力(employability)に著しくプラスになったと報告していて、この調査結果はギャップイヤーの利点を調査している米国ギャップイヤー協会(NPO)の調査の参加者の大多数によっても同意されている。

 さらに、20年前33名の学生を取材して著書『Taking Time Off(1年の休暇)』があるが、最近そのうちの何名かに、その後どのように、彼らの体験が将来のキャリアを形成したかについて調査したデータがある。

 「仮にギャップイヤーが就職と結びつかなくても、又、明白な出世コースに繋がらなくても、その何年も後に違う方向に火がともるようなものを引き起こすことができる」と最近ニューヨークタイムズの追跡記事に出ている。「もし新入社員を雇うとしたら、学校に行くことしか他に何もやらなかった22才の若者よりも、むしろしばらく世界を見てまわったリスクを厭わない23才の若者を選ぶだろう」と指摘している。

 また経営幹部レベルを念頭においている女性達にとって、ギャップイヤーは特に重要だと考える人もいる。ケロッグ経営大学院の学部長をしているサリー・ブラントさんも多くのアメリカ人の親御さんたちと同じで、彼女の娘が1年間世界を旅してまわる計画を話してくれた時に少し躊躇したが、娘は落ち着いて『でもお母さん、ギャップイヤーは自分がなりたいと思う人がやることなの』と言うので、感心してしまったと振り返っている。

 だが、大胆な決断についてくるリスクも常にある。若い時に1年間ギャップイヤーを取得するようなことは、特にガラスの天井をつきやぶろうと夢見ている女性達にとっては重要なな体験になりうるだろう。

 「若い頃の時間は賢く使うに限る。最初の仕事は信用を得る時期。リスクを取って旅をし、行きつくところまで行ける大きくて大胆なビジネスのチャンスをつかみにいきなさい。」とブラントさんは締めくくる。


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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