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海外ギャップイヤー事情 英国編「ギャップイヤーとな何で、考えておくべき点は!?」の巻フランス式.jpg

NOTGOINGUNIは2008年にトム・マーセル氏によって創設されたイギリスのウェッブサイト。マーセル氏自身が学生時代、大学進学以外の選択肢を模索中に自分が期待するような情報サイトがなかったことがこの起業の発端だ。
あくまでも大学進学反対の立場ではなく、学校を卒業していく生徒達がより良い将来の決断ができるように、従来の大学の外に存在する様々な機会、例えば徒弟制度、企業側に大学の費用を持ってもらい働きながら勉強する制度、ギャップイヤー、遠隔教育等を提案している。


なぜ、ギャップイヤー取得なのか!?

ギャップイヤーは興奮の醍醐味。多くの人にとって、ギャップイヤーといえば魅力的な土地にでかけ、色々な人と出会い、人生を変える新しい体験をすることを思い起こすが、これら全ては数カ月間、自宅から離れることによって約束される自由のもとにあることだ。だから様々な国々の大勢の人がギャップイヤーを取得することを決めても少しも不思議ではない。

伝統的にはギャップイヤーは英国ではシックス・フォーム・カレッジを終えて大学に進学する前に学生が取得するものだったが、今日では、色々な人が、それぞれの人生の様々な時期に取得しており、しかも1年間継続する必要もない。ただし、ギャップイヤーを取得する前に自分が何に関与していくのか、しっかりと理解することに時間をかける価値はある。


ギャップイヤーとは何か?
あらためて、ギャップイヤーとは何か?
ギャップイヤーは様々な活動の数々で成り立っているが、一般的には自然保護活動、冒険に満ちた旅、サマースクールに入学、あるいはインターンシップをやる等の活動が含まれる。多くの人は活動の中に有給・有償の仕事を入れて、旅の途中でもその給料で支払いができるようにしている。大切なことは何もせずに時間を無駄にしないことだ。つまりギャップイヤーは休暇を利用して生産性のある何かをやることなのだ。


ギャップイヤーから何を期待できるか?
まさに自分が何をするかによってギャップイヤーで得られるものが決まる。ギャップイヤーの期間中に何をするか決めようとする時に、そこから何を得たいのかを考えるだろう。もしかしたら仕事の経験を積みたいと考えるかもしれないし、新しいスキルや技術を学びたいと思うかもしれない。外国語のような今もっているスキルを磨きたいと思うかもしれない、あるいは自信をつけて、自立したいと思うかもしれない。ギャップイヤーを利用して自分が何を得たいのかアイデアが決まったら、自分にあった様々なギャップイヤーの活動を調べてみよう。



ギャップイヤーは"キャリアの選択"にどのような影響を与えるだろうか?

将来の仕事として何をしたいかを考え、ギャップイヤーがその一役をどのように担えるかを考えることは大切なことだ。将来働く会社には、特に実際にギャップイヤーがキャリアのために有利に働こうとする時には、人生の1年間を無駄に過ごしたとは思われたくないだろう。自分が選択した職業を手にいれるために必要になるかもしれないスキルを考えてみよう、そしてそれらのスキルがギャップイヤーで得られるであろうと期待するものとどれだけ合っているのかを考えてみる。これは必ずしも自分が選択した業界のなかでインターンシップをやらなければいけないという意味ではない。なぜならばどこにいても役に立つ転換可能なスキル、すなわちリーダーシップ力やコミュニケーション力等のスキルを学ぶことができるからだ。

またギャップイヤーで成果を上げられた者は、就職活動や面接の際には有利に働くことができるだろう。



学修はどうなるのだろうか

もしギャップイヤーを在学中に取得する「休学」を計画なら、それが及ぼす影響についても考えたほうがよい。長い休みの後に修学をする思考状態に戻るのは大変なことだ。もしそれがありうるケースならば、今すぐギャップイヤーを取得することを考え直した方がいいだろう。学校の先生や、友達、将来進学したい大学と対話してみて、彼らがどう考えるかを聞いてみるといいだろう。もしかしたら何かサポートをしてもらえるかもしれない。


費用は?
それが高いかどうかは自分がどれだけのお金を持っているかに係るし、その値段が価値あるものだと思うなら、それでいいのだが、ギャップイヤーは確かにお金がかかる。なかには安くないものもある。まずは旅の経費や、その資金の貯め方、そしてどのくらいの期間を費やすのかを考える必要があるだろう。


友達と一緒にやるべきか
ギャップイヤーを友達と一緒にやるのか、あるいは自分一人でやるのかは重要な考慮すべき点だ。友達やグループと一緒にいれば、家から離れていても寂しくなることはないが、もし間違った人選をしてしまったら結局口論になってしまうだろう。もし仲間同士でいく計画をしているなら、友達と自分が同じことをして、同じような経験をしたいとうことを確認しておこう。さもなければ出発した時よりも友達を減らして戻ってくることになりかねない。


文/JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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