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海外ギャップイヤー事情 米国編「ギャップイヤー~なぜボランティア活動がベスト・ティーチャーなのか!?」の巻②.jpg


International Volunteer HQは旅とボランティア活動をつなげることに成功した企業であり(2007年創設)、現在30カ国で活動をひろげ、毎年、何千人ものボランティア達を派遣している。旅をしながら訪問先でボランティア活動をし、責任感があり、安全で質の高い体験ができることをモットーに、様々なスキルを身に着け、貴重な経験を自国に持ち帰って活かせることに誇りに思っている。そのサイトで、ギャップイヤーの要素の一つであるギャップイヤーが語られている。


高校を卒業して、ギャップイヤー取得をしてザンビアのリビングストンで6ヶ月間ボランティア活動をしたギャップイヤー生がいる。たかが18才かもしれないが、人生の中で最高の6ヶ月間になったという。だから、彼は十代ならギャップイヤーをとるべきだ!と言う。あるいは親御さんや、知り合いに十代の若者がいる人ならば、ギャップイヤーを取得して旅をして何か身になることをやってみることを勧めている。これによれば、一生がかわるような体験をすること間違いなしだ。

高校3年生なら、「これからの進路」という恐ろしく差し迫った問題に直面する。何をするのか決めなくてはいけなかったが、大学に直接進学することだけは自分に合っていないというケースもあるだろう。ギャップイヤーこそが勉強から離れて、自分自身を模索し実際に何を勉強したいのか考えるための貴重な時間になることもある

もちろん決めるには大きな決断だが、最高の決断になることは確かだ。さて、ここから先はギャップイヤーを経験した10代の話を参考にしてもらいたい。


ギャップイヤーが私に教えてくれたこと


Aの話:

自分が考えるよりも世界にははるかに多くのことがあることを学んだ。だからそれがどこであろうと自分が本当に夢中になれるものを探す価値あるものが多くある時に、平凡で簡単な道を敢えて選ばない。私自身、毎日新しいことに挑戦し、ボランティア活動のおかげで未知のものに適応できるようになり、そしてチャンスや失敗に対して恐れを感じないようになった。本当に多くのことを学んだ。

この経験は、自分の世界観形成に驚くべきインパクトを与えてくれた。自立もできたし、コミュニティーにいる沢山の様々な人と出会い友達になれた。例えばボランティアハウスの近所に住む14歳の少年やその地域に住む母親達、地元の教会の十代の若者達、学校の私の生徒達、サッカーや陸上クラブの子供達、老人ホームにいる人々など、さまざまだ。人生を歩んできた人達と順応できることを学び、そして学ぶことに終わりはないことを学んだ。

Bの話:
経験が与えてくれた影響のひとつは、自分が何を学びたいのか、そして自分の人生において自分がどうしたいのかということに決断ができたということだ。
出会った人々と同様にボランティア活動を通して、国際関係の分野について勉強してみたいと思い、そして開発途上国に影響を与えられる仕事に就きたいと自信をもって決めることができた。キャリアという意味においての私の人生の展望が変わっただけでなく、旅に対する自分の原動力も変わった。この旅を通してボランティアがもたらす体験は、一般的な旅やバックパックの旅と比較してもはるかに違う経験ができることがわかった。ボランティアを通してザンビアの文化について沢山学び、実際にそこでの生活の一部にもなれ、数多くの地元の友達や関係をつくることができた。そしてただそこを通過するだけの旅をしていたら決して経験できないような物も見ることができた。


ギャプイヤーを利用してなぜボランティア活動をするのか?
Cの場合:
ギャップイヤーを利用して旅をしたいと思っていた。自分の時間を使って何か意義あることをやりたかった。ずっと他者を助けることに携わっていきたいと思っていたし、成長の大部分や世界の中で自分の居場所を探すことは、居心地の良い場所から一歩出て挑戦できるような新しい何かをすることにあると思っている。世界を知り、また自分を知るよい方法はボランティア活動を通してしか考えられなかった。

またボランティア活動をするもう一つの理由として、国際的な援助活動の仕事、非政府団体(NGO)での仕事、あるいは国連などの仕事にとても興味があり、将来やってみたいと思う仕事やライフスタイルだ。それを経験することによって、大学での勉強や目的にむかって働くことに、一層決断や目的意識をもつようになるだろう。


ギャップイヤーを取得するためのヒント
Dの場合:
心を開いて、怖いと思うものに対して否定的にならずに、新しいことを試してみた。そして出会う全ての人の話に耳を傾ける。長い時間、同じ所に留まることをこわがることはない。私自身、ザンビアに6ヶ月間滞在し、毎日の生活のなかにこれほどの喜びを感じたことはなかった。住む家や家族とも出会った。一人で旅することを恐れないで、なぜなら親友を得られるのはこの方法だから。未知の道を進むことを恐れないで、高校を卒業してすぐに大学に進学する必要もなければ、就職する必要もないし、それで遅れをとることもない。ギャップイヤーと呼ばれているけれど、どこにもギャップはない。むしろこれは補強であり、経験であり、冒険である。旅をしながら他者をたすける時間をもつことに後悔なんてありえない。


ギャップイヤー期間中にボランティア活動をして何が得られるか!?
6ヶ月間を全部ひとつのプログラムのために費やすことにやり甲斐がある。中には3~4つのプログラムなら国際ボランティアプログラムを利用していた者もいれば、短期間の間に様々な異文化を体験してまわった者もいる。だが、中には同じところにずっと滞在していて、地元の地域社会の一部になれたこともある。

ボランティア活動として、毎日50~60人の子供達と学校で出会い、全ての年齢のグループの子供達に教え、教えるコツを学ぶ楽しさを知ることもある。子供達が知能の面でも肉体的にも成長していく姿を見ることもできた。彼らの学びへの情熱や人生への熱意が、間違いなく毎日私達に幸せをもたらしてくれた。

ボランティアとしては一緒に近所の子供達と陸上やサッカークラブの運営にあたったり、アートクラブや地域社会の食事の配膳プログラムもある。近所の学校を建てることにも手伝うことも、老人ホームにも出向いてお茶会やダンスパーティにも参加することもある。あるボランティアはアートギャラリーを手伝ったり、近所のお祭りを一緒に運営したりもする。楽しい経験をさせてもらい、ボランティア活動の実現の方法を学ぶ。

ボランティアハウスに住むことができると最高だ。他のボランティア仲間ともすぐに仲良くなり、気楽にすごせる。ラウンジでは毎晩人が集まり、カードゲームをしたりオリンピックを見たり、読書をしたり学校の準備や話をしたりする。ボランティアハウスに長い期間滞在すると、素晴らしい友達と家族同然となり仲良くなれる。ザンビアには沢山の若者達がギャップイヤーや大学の休暇を利用して訪れているが、同年代の若者達がさまざまなことをしているのを見ているのも面白い 。


文/JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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