ギャップイヤー・ジャパンからのニュース・お知らせ

「海外で無用な危険は避けよう!」

 私は、インドネシアのバンドゥンという都市におります。TwitterやBlogで様々な告知をさせていただいているためか、非常に多くの日本人訪問客からメッセージをいただき、お会いさせていただくこともたくさんあります。さすがに、インドネシアの首都ジャカルタでもない、地方都市のバンドゥンにいるため、海外に慣れた人々が大半です。


・・・しかし一方で、やはり油断しているとしか思えない人々が訪れることもあります。

 少々前のことですが、以下のようなことがありました(ご本人達のプライバシーに配慮し、事実に基づいていますが、一部構成を変えています)。

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Facebook経由でメッセージをいただき、日本人の若者2人(男性Aと女性B)と、バンドゥンにあるカフェで、夕方に軽食を共にすることになりました。彼らは、インターンシップのプログラムでインドネシアに来ていたようです。

A「明日の夜、ジャカルタ発の飛行機で東京に帰らなきゃいけないんだけど、明日バンドゥンを出ちゃうと、もうジャカルタの観光ほとんどできないよね?どうする?」
B「え~、もう仕方なくない?」
A「今夜のバスで、ジャカルタへ行って、24時間オープンのマックとかで朝まで凌げば、半日以上観光できるよ。そうすれば、帰りの飛行機の中でも疲れているから寝られるだろうし、ちょうどよくない?」
B「あ、いいね、それ!ジャカルタならもっと英語も通じるから何とかなるだろうし、楽しそうだし、行こう行こう!」
   ※午後9時にバンドゥンを出れば、午前0時ごろにはジャカルタに着きます。
A「でしょでしょ!ホテル代も浮くしね!」
私「え、でも危なくない?朝出ても間に合うんじゃない?どうして深夜に行くの?」
   ※午前5時にバンドゥンを出れば、午前8時ごろにはジャカルタに着きます。
A「え、大丈夫じゃないっすか?夜出た方が、道路も空いているってインドネシア人も言っていたし、確実に早く着くんじゃないですか?ジャカルタの方が、深夜にもいろいろあって楽しそうですし。」
私「でも、ジャカルタって言っても、ジャカルタのどこへ行くの?ジャカルタにはバスで行くの?24時間オープンのマックって言ってもアテはあるの?そのマックまでちゃんとたどり着けるの?」
   ※ジャカルタは広いです。
   ※いわゆる大型バスの止まるバスターミナルは郊外にあり、夜は特に危ないです。

A「いや、まだあんま行ったことないですけど、大丈夫だと思います。あとでガイドブックをちゃんと見ますし。あと、行き方はバスか電車で行けばいいって、インドネシア人の友達に教わりました。」
私「バスって、どのバスで行くの?電車は予約が必要だけど、予約したの?」
A「知りません。予約も必要なんですね~。」
私「・・・(ほぼ絶句状態後、しばし注意をしました)」
※注意の要点1:見知らぬ土地、特に海外を甘く見ない
※注意の要点2:もし、2人に何かがあったら、日本からインドネシアが危ないと思われてしまう
※注意の要点3:もし、2人に何かがあったら、インターンシップの関連組織に迷惑がかかる(ただでさえお世話になっているインターンシップの受け入れ側企業・団体に対し、どう責任を果たすのか)
※注意の要点4:特に、狙われやすい女性を同伴していて、何かあった時に守り切れるのか

・・・ その後、その2人はバンドゥンを朝出ることになりました。
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 しかし、単に、「面倒くさい大人に絡まれたな・・・」のようにしか思われていない可能性もあり、私の言いたかったことを、本当に理解されたかどうかはわかりません。そのため、今後またリスクの高い行動を取るかもしれません。

 そんな折に、つい先日、ルーマニアでアイセックのインターンシップに関わろうとしていた日本人の女子大生が、強姦の後、殺害されるという、大変いたましい事件がありました。記事を読むたびに何だかやりきれない気持ちになります。被害者女性には、ただただご冥福を申し上げるばかりです。
詳細:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG23053_T20C12A8CR8000/

 ルーマニアの事件に関しては、ご本人の亡き後、実際の詳しい理由などは分かりません。そのため、この事件に対して何かを述べさせていただく気は毛頭ございません。しかし、上記のインドネシアでの事例のように、自ら無用な危険に身をさらす必要はありません。避けられる危険は避けるべきだと思います。このためには、個人として以下のような理解が必要だと、私は肝に銘じております。

 行動には責任が伴う。特に海外での行動には、日本人としての責任が伴う。例えば、アイセックのような組織内で活動をしていれば、関連組織への責任も伴う。
日本と海外は環境が大きく異なる。文化や習慣、言語が違う中で、日本では安全なことでも、環境の異なる海外では違うかもしれない。知識がないということを深く自覚して、最大限の注意を払う。

 自分の身は自分で守るしかない。他人の意見(ガイドブック、現地の人)は参考にすれども、信頼はしない。常に、自分の頭でリスクを最大限考えて行動する。
目先の利益ではなく、本当の利益を見定める。逆に、周囲に多少の迷惑はかかってしまっても、本当に大きな迷惑をかけないという選択肢がないのかを、しっかりと考える。

 インドネシアに限らず、世界中どこへ行っても、油断することなく、悲しい事件に巻き込まれぬよう、楽しく、生産的な活動をしていただきたいと切に願っております。

 以上、このような注意を書かせていただくこと自体、畏れ多いと承知しております。しかし、私自身も気を引き締め直すとともに、ルーマニアの件があまりに凄惨な出来事だったことから、何かのご参考になればと思い、シェアさせていただきました。長文失礼いたしました。


※JGAPトップ面のj.gappers' log book(Jギャッパーの航海日誌)経由から、ブログ本体「OMG!I'm KMG!!」で読めます http://japangap.jp/diary/2011/11/post-10.html


釜我 昌武
2011年まで東京工業大学、千葉大学、(独)産業技術総合研究所、(株)東芝にて電気電子工学、特にパワーエレクトロニクス(直流/交流など電気の形を変換する技術)の変換回路とパワー半導体の研究開発に携わる。工学博士。