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海外ギャップイヤー事情 米国編:「ノースキャロライナ大学チャペルヒル校の"ギャップイヤー奨学生制度"~東大のモデルに近い!」の巻

ノースキャロライナ大学チャペルヒル校の"ギャップイヤー奨学生制度"の名称は「グローバル・ギャップイヤー・フェローシップ」!

 「ギャップイヤー」という言葉が日本にも浸透しつつあり、秋入学が可能となれば高校卒業して入学までの期間をギャップイヤーとして活用したい学生も増加するだろう。しかしながらその経済的なサポートはまだ日本ではじゅうぶんに整備されているとは言えない。

 ノースキャロライナ大学チャペルヒル校は米国南部の緑多く穏やかな美しい街にあり、古くから学生が社会奉仕に関わってきた伝統のある公立大学だ。同大学では毎年、高校卒業した新入予定の学生で大学入学前にギャップイヤー期間を利用して海外で社会奉仕に関わりたい学生に奨学金を提供している。同大学では学生は母国だけのことを考えるのではなくグローバルな視野での市民性を身につける機会を与えていこうとしている。そうした機会のまず最初の一歩が入学前のギャップイヤーなのである。

 この奨学金制度は最低半年閒、仕事、旅行、奉仕活動を組み合わせた国際的なギャップイヤーに対して経済的なサポートをしてくれるものだ。例えば今年は秋学期に入学許可が出ている学生で入学時期をギャップイヤーのために延期したい学生の中から7名が選考される。一人に対して7500ドル(約60万円)も出してくれるというのだから驚きである。(参考:今年4月から東大が新1年生に導入する「ギャップイヤー制度」は選抜30名にひとり最大50万円で近似)

 この奨学金制度は学部教務課と同大学の学生支援機関「キャンパスY(Campus Y)」との共同で運営されている。キャンパスYは150年もの歴史を持つ学生支援機関だ。社会を改善していくという大きな視野の下、学生の多様な考えやアプローチを支援していく団体で毎年約2000人の会員が活動する。キャンパスYはギャップイヤーの準備から全行程、入学後にその経験を学業に活かすことまで様々なサポートをしてくれる。さらにギャップル(UNC's Gap Year People: GAPPL)というギャップイヤー経験をした学生で構成される団体もサポートに加わるというから頼もしい。

 希望する学生は申請の段階で詳細なギャップイヤーの計画を立てる必要はなく、選考決定してから大学側がすべての費用を出して無料で開かれる週末のオリエンテーションで教員、学生、スタッフなど関係者と一緒にいろいろと計画を考えていけばよい。

 同大学のギャップイヤー・プログラムが印象的なのは世間の流行から取り入れられたものではなく、地球を一つの社会としてその一市民という感覚を学生が身につけて、世界を改善していく活動をしていくことを重要視し、そうした教育の一環としてギャップイヤー奨学金制度が取り入れられていることである。

参考サイト:http://www.admissions.unc.edu/globalgap/

JGAPギャップイヤー総研客員研究員 湯上千春