海外ギャップイヤー事情 英国編:「アルスター大学の"キャリセン"が紹介するギャップイヤー・プログラムは、"有給インターン"で儲かる?!」の巻![]()
英国のアルスター大学は北アイルランドに位置し、2万人規模の大きな大学だが、そこのキャリア開発センターがフェイスブック上に、提携旅行会社の英語をタイで教える「ギャップイヤー・有給プログラム」の紹介をしている。
まず見出しは、「ひと月、最低600ポンド(86,000円)の収入が得られます」で始まる。
タイでTEFL(外国人に英語に教える資格)が取得でき、そのオリエンテーション付で、宿泊施設も含む。
このプログラムに参加する"ギャップイヤー生"たちを迎える歓迎パーティもある。タイで使える携帯電話もゲットでき、タイ語だが、年中無休の電話によるよろず相談ラインも敷かれる。また、健康保険、移動手段、お揃いのTシャツまでもついてきて、いたれりつくせりだ。
一方、参加費用は、495ポンドもしくは995ポンド(7万円~14万円)かかるという。前者なら
「120時間にわたる公認TEFLオンライン資格講座」と「無料宿泊付、ビーチでの6日間のオリエンテーションセミナー」となっている。後者なら、「12時間のバンコックでの無料宿泊付で、リアルな授業経験する資格講座」となっている。後者は時間が短くて済む。7万円の違いは大きいかもしれない。
両方のパッケージに共通して含まれるものは「空港からステイ先までの移動手段と、宿泊施設を探すためのお手伝い」「最低でも5ヶ月間、住宅手当含め、月給3万バーツ(約9万円)の雇用保障」「成功報酬と、再契約ボーナスの両方」「旅行会社から記念品Tシャツとポロシャツ」「講座やセミナー期間中に、100名を超える教師達と会える機会」「タイのSIMカードと携帯電話」「年中無休のサポートラインと、健康保険」「タイでのビザ申請費用(1度限り)」「授業作りに割く時間を省くために特別に開発されたティーチャーズ・マニュアル」となっている。月額9万円の給与が出るなら、ギャップイヤー期間に貯金できるかもしれない。
面白いのは、英国ではこのような「ギャップイヤー・プログラム」に対し、大学のキャリセンが関与し、学生や入学見込み者に情報提供しているということだ。換言すれば、「ギャップイヤー」もキャリア(真の意味で、生き方・働き方の道筋)であり、日本のように会社への就職の便宜を提供するのが主務と考えている多様のなさとはわけが違う。
もう一つは、ギャップイヤーは金がかかり、富裕層中心と短絡的に考えがちだが、そこは知恵と情報を駆使すれば、いろんな道があるということだ。例えば日本でも、海外に出なくても非日常性は都会の大学生が地方の限界集落に入れば得られる。そこでのインターンやボランティアは海外で得るものよりも、個人にもたらす価値は大きいかもしれない。
ギャップイヤーも「知恵と情報収集能力」次第ということをこのケースは教えてくれる。
(文・加藤直子 / 監修:砂田 薫)
参考: https://www.facebook.com/photo.php?pid=1145902&l=412196106e&id=370069159738082

