海外ギャップイヤー事情 米国編:「若者はギャップイヤーを取るべきではと環境ジャーナリストの第一人者が勧める!」の巻
エコ・ファッションやエコ・コラムで名を馳せ、1人の旅人としても世界を股にかける環境ジャーナリストのスター・ヴァータンさんは自身のブログ(2月21日付)で、米国の若者にギャップイヤーの秘める可能性について説いている。
彼女が旅をする途中で出会う人々の多くはアメリカ人ではないそうだ。もし会ったとしても、家族がアメリカ以外の国に住んでいるからという理由だけである。欧州人や豪州人と比べ、いかに母国から出るアメリカ人が少ないかということは明らからしい。その一つの理由として、アメリカ人がいかに旅の醍醐味、他国の文化を学ぶことを理解していないからではないかと彼女は綴る。
今の時代、学士号を持つことは当たり前で、どの仕事に就くにも必要とされる。教育は確かに重要だ。けれども高卒後、直接大学に入学する。そんなに急いで教育を終え、仕事に就くことで何を得られるのだろうか。英国や欧州、豪州のようにギャップイヤーを設け、世界がどのように回っているのか知ることは個々の視野を広げ、違った意味の教育を提供するのではないか。
彼女自身は、高校・大学間のギャップイヤーは取らなかった。しかし今考えると取るべきだったと思うそうだ。彼女は名門シラキュース大学に入学したが、オトナでなく未成熟で、自分が何をしたいのか、生涯何をするべきかを模索する日々を送り、結局は1年間アメリカ国外、国内を旅行して生涯の職業を決めた。将来設計に関してアメリカの高校生に対するプレシャーは強烈である。自分が何をしたいか、これから一生何をするのかを決定しろと期待がかかることは全米の18歳にとって酷でしかない。他国ではギャップイヤーを設け、どのように大学生活を将来への投資として過ごすべきか考える時間として充てている。
アメリカでギャップイヤーが浸透していない一番の理由は金銭ではないかと彼女は解説している。それでも若ければ、豪華なホテルに泊まる必要はないし、ホステルは裕福でない若者のために設立されたものである。食費は他国ではそこまで高いものではなく、ギャップイヤーを取ることはお金持ちでないとできないことではない。ギャップイヤーを取り、一年のうち三ヶ月から六ヶ月働いたその後に旅に出る人たちは多い。そうすれば両親の援助を受けずともやっていける。
長い休暇を取ることが困難なアメリカ社会で、ギャップイヤーを設けることは本当に自分の目で世界を見る、人生で一回だけのチャンスかもしれないと彼女は締めくくっている。
梅本もゆる
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