"グローバル時代の次世代リーダー像"をテーマにした 『京都21世紀教育創造フォーラム』の採録紙面が京都新聞に掲載。パネリスト4人中3人がギャップイヤー経験者とわかる!![]()
「京都21世紀教育創造フォーラム」(京都教育懇話会主催)のパネルディスカションが行われたのは5月25日(土)、会場の京都市立堀川高校には、300人の来場があった。世界で活躍できる真の次世代リーダー教育、人づくりはどうあるべきか、また、リーダーに必要な資質や素養、心の持ち方などについて議論された。
第1部で「リーダーは自然体」をテーマに基調講演した増田弥生氏(前ナイキアジア太平洋地域人事部門長)を交え、第2部のパネル・ディスカションが始まった。コーディネーターの堀場 厚氏(堀場製作所 代表取締役会長兼社長)は、軽妙洒脱な語り口で、「次世代リーダー像」というテーマで重圧を感じている会場の大学生や高校生の緊張をほぐした。
川井 秀一氏(京都大学大学院総合生存学館「思修館」学館長、教授)は、「まずは視野を広げて外に出る」必要性を切り出した。砂田 薫氏(日本ギャップイヤー推進機構協会 代表理事、お茶の水女子大学特任講師<キャリア>) は、「異文化・多様性を受け入れる資質を養うには、親元・教員から離れて非日常下でのギャップイヤー(国内外での社会体験・就業体験)が有効」と述べた。 増田弥生氏は、「尊敬されるリーダーは自分が何者かをわかっている。外の世界に身を置くことで見えてくるものは大きい」と説いた。
川井氏が京大卒業後、千ドルとリュックサック一つで3年半世界を周遊したギャップイヤー経験を吐露したことを受け、チャールズ フォックス氏(立命館宇治中学校・高等学校 校長、教授)は、「実は、私も日本で3年間のギャップイヤーを過ごしてから、日本文学の知識を深めるため、米国大学院に進学した。この経験があって、自分のしたいことが明確になり、今の私がある。そしてふたりの息子もギャップイヤーを経験した」と会場を和ませた。
堀場氏は、「私が会社で役員になって始めたプロジェクトは、海外・日本の幹部が集える研修所だった。情報化時代であっても、フェイス・ツー・フェイスは重要。3日間でも、同じ釜の飯を食うというコミュニケーションは、会議よりもはるかに意味がある」と実体験を披瀝した。
砂田氏は、「リーダーの本質はリスク・テーカーだと思う。大学で学ぶのは、リスク回避ではなく、どうリスクテイクしていくかであるはずだ。現代の日本は、貧困・就労・教育格差・環境・地域活性化など、社会的課題は山積み。その中で解決すべき課題を設定できる若者は、自ずとリーダーになっていくのではないか」と結んだ。
フォーラムに参加した女子高生は、「パネリストが口をそろえてギャップイヤーの重要性と個々の経験談を語られたことに驚いた」と感想を述べた。
このシンポジウムに先駆け、「高校生が描くリーダー像」をテーマにプレゼン・コンテストがあった。京阪神の高校から選抜された9人のファイナリストが次々発表し、最優秀賞には地元の洛陽工業高校3年(進学コースハイパーステージ)樋口亜澄さんの「リーダーの資質 ビルゲイツに学ぶ」が輝いた。

