ギャップイヤー・ジャパンからのニュース・お知らせ

海外ギャップイヤー事情 米国編:「著名ギャップイヤー・アドバイザーが指摘する"5つの成長"!」の巻


 米国の10台向け人生応援サイトTeenLifeが8月に「経験がすべて」という記事を掲出した。
筆者は、ジュリア・ロジャースさんで、米国バーモント州ストーを拠点に活動しているギャップイヤーの専門アドバイザーだ。米国全土の若者が奉仕活動、体験学習や旅を通して自分自身と世界を知ることに対して支援活動を行っている。また、個別の相談のほか、ギャップイヤーの普及のため講演会、高校の訪問、専門家のネットワークづくりなど精力的に活動している。

 そのロジャースさんは、これまでギャップイヤー・アドバイザーとして、多様なギャップイヤー活動(本格的な社会体験・就業体験)をする学生たちの相談に乗ってきた。例えばフィレンツェで彫刻の勉強、ブータンでの急流下り、ニュージーランドの有機農場での仕事、シカゴでの非行少年の更生など、これらの活動はどれも価値があり、やりがいもある活動で、ギャップイヤーは価値ある投資という。

よく練られたギャップイヤーは、以下に挙げるような成長が見られるようになると考察する。読者の皆さんはいかがお感じになるだろうか?

①成熟(おとなになること)、自信、自主性 Maturation, self reliance and independence
 実世界で生き抜いていく機会を与えることで、その後の大学やその先で役立つ意思決定能力が身につく。

②学習意欲の復活 Renewed love of learning
 クラスで一番勉強好きな学生ですら、ギャップイヤーをやる理由に勉強疲れを挙げる時がある。ギャップイヤーによって、学習は教室の中だけにとどまるものではないと知り、チャージされた好奇心は大学生活に大きな影響を与える。

③グローバルな視野 Global Perspective
 海外への旅や海外での研究やボランティア活動は、若者に大きな洞察力を与える。彼らの価値体系の見直しを迫られ、異文化を尊重しそこから学び取る術を得る。大学教員も、授業の際、ギャップイヤー経験者が旅で培った知見が学生の討論を深めてくれると認めている。

④情熱の発見 Developing a Passion
 今日、若者は幼いころから「好きなことをやりなさい」と言われてきたが、多くの学生は、実社会で自分は何に興味があるのか探索する機会が与えられていない。ギャップイヤーは、大学で専門の勉強を始める前に、学生が趣味や何かの活動に少ないリスクで打ち込める機会。そこで自分のやりたくないことを発見するのも、天命を見つけるのと同等の価値がある。

⑤外国語習得 Habla Espanol!
 常套句かもしれないが、グローバル化が進む今日、外国語を知っていることは大事。多くのギャップイヤー・プログラム(注1)はその国の言葉を学ぶことを推奨しており、期間中にその言葉がペラペラになるのも珍しくない。ただ頭を使うことになるだけでなく、外国語を勉強することは、将来の仕事の可能性を拡げることにもなる。
 ギャップイヤー中に起こるどんな小さな変化も、大学やその先の人生に立ち向かうべく、より成熟しバランスある人間に成長させる。ボランティア活動や体験学習に取り組むことで得られるメリットは明らかだが、子弟が自分自身と周りの世界を発見していく過程で変化していくのを目の当たりにし、心地よく驚くことだろう。

(注1)ギャップイヤーは、自主的なオーダーメード的「プラン」と、大学や公共機関、ギャップイヤー業者が提供するある意味既製品的「プログラム」の2種類がある。前者は個人でやるギャップイヤーで、後者は「Teach For America」や、国際ボランティア活動の「Peace Corps(平和部隊)」などがある。


(文・吉武くらら @ドイツ)

JGAP総研

※「海外ギャップイヤー事情」50記事の一覧リスト(右ナビ)→http://japangap.jp/info/cat44/

JGAPが「翻訳」部門で、ボランティアとプロボノ公募~あなたの英語力が、この国の"ギャップイヤー文化"を創ります!(8月18日締切) http://japangap.jp/info/2013/08/post-95.html