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海外ギャップイヤー事情 欧州編: 「デンマークでは、高卒後で大学入学前のギャップイヤーは、英国以上に当たり前!」の巻


 デンマークの留学推進機構(disPATCH)のサイトに、今年2月、自国のギャップイヤーの状況を説明する記事が掲出された。

 米国の学生にとっては、高校と大学との間で1年のギャップイヤーを取ることは贅沢かもしれない。しかし、デンマークでは、ほぼ平均的な学生が"ギャップイヤー"を取る。 デンマークの高校卒業生は旅行、仕事、またはボランティアを通して学業以外の選択肢を模索する機会として、ギャップイヤーを捉えている。

 例えば、リンスティーンさん(28)は、18歳で高校を卒業した後、フランスに旅し、外国人向けフランス語教室のコースを取った。 ある学生は、ギャップイヤーを1年(前・後期学期)取るだけでは飽き足らず、さらに大学入学を延期させる。サラさん(28)も、かつて東南アジア旅行の資金作りのために、半年間に4つの職場で働いた。彼女は6月にデンマークに戻ったとき、大学の秋学期入学に遅れてしまい、翌年ロンドンでもう1年過ごす道を選んだ。

 多くの高校卒業生にとって、卒業後すぐに大学に入ることは選択肢にはなっていない。 それはそんなに早く進路を選択しなければならないことに、ある種の怖さを感じているともいえる。大学で専攻する学問を決めるには、もっと時間が必要と感じているのだ。

 ギャップイヤーは若い学生に魅力的だが、、デンマーク政府は歓迎しない傾向も出てきた。現に、2009年、経済事業務省は、高校から寄り道せずに大学入学を果たした学生のための金銭的なインセンティブを提示した。政府がギャップイヤーがあまりに浸透すると、若い国民が納税者になってくれる日が遠のくことになり、懸念なのであろう。だから、すみやかに、あるいは手っ取り早く教育システムに若者を取り込んだほうがよいのだ。これは、突き詰めると本の為政者の考えと同じかもしれない。しかし、新卒で3年で3割以上辞めてしまう現状は、"早く"「もしくは拙速に「進路を決める」ことがはたしてよいことなのかの問題を投げかける。じっくり、事前に「予行演習」なり気構えを構築するほうが、「急がば回れ」で大事なのではという考え方も出てくる。

 ファイナンス修士の学位を取得し、2013年1月にコペンハーゲンでパン屋を経営している女性は、高校卒業後だけでなく、大学学部を卒業して大学院入学の間にも、もう一つのギャップイヤー取ったと言う。 それほど、デンマーク社会はギャップイヤーを受け入れていることがよくわかる。何より、英国より、若者文化として浸透・定着していて興味深い。

JGAPギャップイヤー総研

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