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海外ギャップイヤー事情 米国編:「なぜギャップイヤーを取得するのか?!~USAギャップイヤー・フェアから」の巻


To develop independence and confidence as well as pursue various fields of interest
ギャップイヤー・プログラムの見本市のような「USAギャップイヤー・フェア」が、米国内で、ここ数年大変な人気になっているのは、前回伝えた。そのサイトには、「なぜ(米国で)ギャップイヤーなのか」が書かれている。興味深い記述があり、それを以下要約してみる。

 ギャップイヤーとは、高校卒業と大学入学の間に設ける期間(大学卒業後や、転職期間中もある)で、ここで学生は伝統的な教室での学習から外に踏み出す。これは世界を探検し、自分の価値観や目的意識についてよく考え、目的ある人生の次の一歩を踏み出す準備をするための時間だ。「ギャップイヤー・プログラム」(注1)に参加した学生は、視野を広げ、意味と目的をもった大学生活を送るための方向性を得る機会を用意されたことで、同級生に比べて成長した人間になれる。多くの学生にとって、ギャップイヤーは、関心のある分野を希求すると同時に、独立心や自信を身につけるための時間となる。
 (注1:ギャップイヤーには、個人で計画する"プラン"と、大学や機関が提供するプログラムがある。後者の例はTeach for Americaやプリンストン大の「ブリッジイヤー・プログラム」)

 ほぼ全てのギャップイヤー・プログラムは、教育、社会貢献、自身の成長に主眼を置いている。そこでなされる教育の根幹は、教室外で学ぶこと、自分の暮らす世界と関わりを持つこと、視野を広げることである。ギャップイヤーの間、ほとんど全ての学生が何らかの地域ボランティア活動に参加する。孤児院での活動、外国での英語教師、絶滅危惧種保護に関する活動、ホームレスのための炊き出しなどが代表的な例で、この他にも必要とされている活動はある。ギャップイヤー・プログラムの間に独立心を養い、自分の関心の焦点を絞り、実践的な生きる術を身につけて、皆人間的に成長していく。ギャップイヤーの利点は、青少年の成長にとって、価値ある貴重な経験が出来ることだ。

 米国ではギャップイヤーの人気は指数関数的に上昇中である。有名大学の中にも、ハーバード、プリンストン、タフツ、ニューヨーク大学など、ギャップイヤーを公式に推奨している大学がある。中には、入学許可の通知書上で、ギャップイヤーを取ることを堂々と推奨している大学まである。プリンストン大学が、2009年に「ブリッジイヤー・プログラム」というものを一定数の新入生のために用意した。これは、応募者の経済事情は関係なしに、ギャップイヤーのための費用を補助するものである。

 ギャップイヤーに関する記事の中では、ハーバード大学入試・財政支援部長ウィリアム・フィッツシモンズのコメントが象徴的だ。「例年、ハーバードでは合計して50~70人程の学生がギャップイヤーのため入学を1年延期します。そして、ギャップイヤー経験者はよい結果を残しています。ハーバード大の卒業率98%という数字はアメリカでも最良といえる。これは、かなり多くの学生がギャップイヤーを取っていることも一因なのかもしれません」


(文・吉武くらら @ドイツ)

JGAPギャップイヤー総研

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