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海外ギャップイヤー事情 米国編: 「名門ノース・キャロナイナ大学のギャップイヤー奨学金の原資は、匿名篤志家による150万ドル(1.2億円)の寄付だった!」の巻新・ノースキャロナイナ大学写真.jpgのサムネール画像


 
「たびたび教室外で、自分自身や私たちが生きている世界を学ぶ。それが、ノース・キャロナイナ大学チャペルヒル校(UNC)のグローバル・ギャップイヤー奨学金だ」と米国の名門ノース・キャロナイナ大学チャペルヒル校の学生部のサイトにある。
 
 この特別奨学金の原資は、なんと匿名篤志家による150万ドル(1.2億円)の寄付だったことがわかった。今年度は7名の大学入学予定者が、1年の入学延期をして、国際的社会貢献に旅立つ。 UNC は、コミュニティ サービスで国際的に有名な大学でもあり、この「グローバル ギャップイヤー制度」は、プリンストン大学の1年間のそれとかなり似ている。

 奨学金は、入学予定学生の国際貢献プランのプレゼンで決まり、その学生へ $7,500(約70万円) を提供する。合格した 海外ボランティアをする奨学生には、旅立つ前から大学スタッフや学生が準備をサポートし、9か月後の帰国後には彼らの経験が円滑に大学内で適用できるようGappl という学内学生の支援団体が味方になってくれる。もし彼らがアフリカに旅立つなら、UNCのケニアやマラウイのHIV予防プロジェクトの要員がフォローもしてくれ、奨学生の親に安心を提供しているという。

 東大が今年導入したギャップイヤー制度のFLYプログラムは、大学入学を延期するのではなく、一旦入学した学生に対してのいきなりの「1年特別休学制度」だから、そこが違いだ。「若いヤツを1年ブラブラさせるのはよくない」という巷の心無い声を聞いたのだろうか。人数は、選抜によって11人が選ばれ、奨学金の金額はひとり上限50万円だから、制度は似ていると言える。

 この際。個人が勝手にに計画するギャップイヤー(オーダーメイド型)と、行政や機関、大学が関与する「ギャップイヤー・プログラム」(既製品型)があることは、是非理解してほしい。どちらが正しいとか、価値があるということではない。ただ、人材育成・人材評価に係ることは確かだ。

 それにしても、この「ギャップイヤー基金」の寄付者のプロフィールを知りたい。無類の旅好き、あるいは徹底的にレールを外れたが、結果として大成功を修めた米国人ベンチャー経営者だろうか。興味は尽かない。


JGAPギャップイヤー総研

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