米国About.comのキャリア欄に「大卒後、仕事をする代わりにすること(To Do After College Instead of Getting a Real Job)」という記事を見つけた。「新卒一括採用」のない米国では、いかに大学卒業前後に、自分の能力や経験を高めていくかが大きな課題だ。その中に、社会貢献を主とした「ギャップイヤー・プログラム」に参加するというキャリアの選択肢がある。
記事には、「あなたが良いキャリアに向けて、あなたの時間を費やしたいなら、、平和部隊(日本の青年海外協力隊のモデル。故ケネディ大統領が創設)、AmeriCorps(注1)または全米で20拠点があるCity Yearのようなギャップイヤーを考えるべきだ」とある。
City Yearのメンバーは、調べてみると、17~24歳までの、おおよそ高卒後から大学生くらいの年齢構成だ。高校卒業後に参加、大学在学中、大学卒後がそれぞれ1/3だ。彼らはいわば、本業から離れるが、1年間フルに、小学校や中学校を中心に、子供たちのリーダー(兄貴分?)として週に50~60時間も働く。研修の始まる9月には、学校の清掃、整備や、技術育成を織り交ぜた1ヶ月間の実践的なトレーニングを受ける。
このプロセスで、彼らは仲間と知り合い、チームを選び、自分自身について学ぶ。City Yearのメンバーは、チューターになるか、小学生たちとの放課後プログラムで活動するか、中高生たちのメンターになるかの希望を提出する。その後、City Year本部が適切なトレーニングを行う。それは、授業計画の立て方、数学とリーディングの指導方法、子供たちのやる気を高めるする方法や、アドバイスの仕方、あまり年齢の違わない中高生をリードし意欲を高める方もを教え込まれる。
そして10月から本格的に活動を開始する。メンバーの週給は230ドル(約2万円)と、少額だが給与も出る(シスコ等の企業寄付が大きい)。応募者は自分たちのコミュニティを改善したいとの想いで参加してくる。1年間のギャップイヤーの奉仕期間を終えると、メンバーは、AmeriCorpsから教育資金として4,725ドル(約40万円)が支給されると言う。
これらの「ギャップイヤー・プログラム」は、参加者に人生の重要な教訓を参加者に提供するが、後に、就職活動で貴重な人的リソースになりうる他の体験者と結びつけるという。また履歴書を強化し、間違いなく就職面接の中で議論するための多くの材料を与えてくれるとAbout.comにある。
これを読むと、米国社会は、教員や家族から離れた非日常化でのギャップイヤーによる社会貢献を、明確に人材としてポジティブに評価し、リーダー育成として機能させていることがわかる。
注1 AmeriCorpsとは?
http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/jiritu/02/siryo02-3.html
JGAPギャップイヤー総研
※「海外ギャップイヤー事情」70超記事の一覧リスト(右ナビ)→http://japangap.jp/info/cat44/

