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海外ギャップイヤー事情 英国編:「キャリア・資格サイトでBridge the gap(空白期間を充実させよう)と紹介されたこと」の巻


 英国や北欧においては、ギャップイヤーは今や"キャリア(生き方や働き方)"の一つとして定着している。だから、英国の「Moving On」というキャリア・資格情報サイトでも、ギャップイヤーの話題が出てくる。
そのサイトで「Bridge the gap(空白期間を充実させよう)」という見出しの記事を見つけた。

そこでは定義として、ギャップイヤーは、「イヤー(年)」と呼ばれてはいるが、数週間であっても数年間であっても構わない(gap years can last from a couple of weeks to several years)。良く下調べをし、心配や懸念は最小にしてこの「(本業からの)中断期間」を過ごしましょうとある。

 英語圏でのツイッターやブログでも散見されるが、ギャップイヤーの計画を練ることは、これまでの人生の中で一番わくわくして、一番緊張することかもしれない。アパートの探し方や大学入学の準備をするのとは違って、ギャップイヤーには無数の選択肢がついてくる。

 学生のギャップイヤーを充実させる手助けをしてくれる企業や団体は英国では多数存在している。一説には100を超える団体がある。例えばアフリカでのボランティアやアメリカでのサマーキャンプなど、なんでもありだ。必ず企業と一緒に計画を立てなければいけない訳ではないが、そうすることでプレッシャーやストレスを減らせる。

 旅行中に世界を探検し、自分は世界で何をしたいのかを自覚して、大学入試や就職に向け魅力を高めたら、その後一歩を踏み出す自信につながる。そんなことが日本でも今後起こることを期待したい。

 現在大学2年生のある英国の女子大生は、ギャップイヤーの際、海外ボランティア活動を専門とする企業に3ヶ月間インターンとして加わった。「私の出会った素晴らしい人たちはコスタリカ出身だったり香港出身、そしてスコットランド出身の人もいました」と、彼女は言う。「食事の変化に慣れるのが一番大変でしたが、これも経験の一部なので、楽しまないといけません」

 また、ギャップイヤーは慈善事業だけに限らない。何事も恐れない冒険家になってみるのも、別の意味で将来の可能性を高めてくれる。衝動的にギャップイヤーを行ったという男子学生は、「大学に入学はしたけれど、まだ時期尚早だと何かが私に訴えている気がしました」「そこで、大学の代りに海外での職業経験が出来ないか探しました」

 海外で働いた経験によって、将来の採用担当者にその分野への熱意を示せるのと同時に、異文化と協働する能力も身につく。この採用されるのが困難なご時世、提出する履歴書を個性で彩られたものにするのは不可欠で、ギャップイヤーの社会体験・就業経験によって有利なものになる。それが英国だ。

 学生・生徒によっては、ギャップイヤーを、資金を蓄えて大学入学後の経済的負担を軽くするための機会だととらえているかもしれない。あるいは、ちょっと勉強をお休みしたい―それもある。ギャップイヤーを使って、最大限アルバイトなどで働き、お金を貯めて進学前に家族との時間を過ごすパターンもある。

 JGAPのエッセイ欄「フロンティア・フォーラム」もそうだが、ギャップイヤーのオンライン・コミュニティに参加して、行きたい場所、やりたいこと、またはただのアイデアの段階でも、それについて貴重なアドバイスをしてくれる人ともつながれる。そんな時代になった。

 もし旅行をするのなら、予算についても検討する必要がある―何かアルバイトを始めなくてはいけないのか、使ってもいい貯金があるのか・・・ビザ、保険や、受けなくてはならない予防接種の種類や痛みについても考えなくてはならない。

 大学入学前に目いっぱい充実させる、という場合もあるだろう。それは1年間である必要はない。大切なのは計画を立てることだ。ニューヨークのユースホステルに到着したら1年前に閉業していた、などとなりたくないでしょう。下調べはやっぱりきっちり行ないたい。


(文・吉武くらら @ドイツ)

JGAPギャップイヤー総研

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