大谷浩則
2014年4月12日、ヨハネスブルクの空港にて
バックパックごと盗まれ、
帰国に至りました。
被害総額は保険適応額を優に越えます。
1月に強盗にも遭っているので
その被害とあわせると
相当なもの。
ヨハネスブルクから中部国際空港へと向う
19時間は苦痛の極み。
人生初の一睡もできないフライト。
旅の思い出を書き込んだ日記も
お世話になったドゴン族のアドレスも
家族に渡すお土産も
友人が「餞別」として渡してくれた品々も全て失った。
悔やみきれない。
思えば2014年に入ってトラブル続きだった。
以下
首絞め強盗(ダカール 日中)
交通事故(2メートル吹っ飛んだ 死んでもおかしくない)
家宅侵入
病気×2 (ブルキナの首都で安静17泊)
プチ誘拐 (空港からのタクシー)
カツアゲ
(平和と言われるドゴンカントリーにて。道を尋ねたら間違った道を教えられ、
3人に囲まれた)
(平和と言われるレソトのトレッキングでも。山の上から2人組が走ってきた時は焦った)
ヨハネスでのザック盗難(被害総額はとんでも万円)
無事帰国
※無事だったハードディスクも日本で壊れた。
つまり写真データは無い。
正直、2014年の旅は苦しかった。
思い出したくない。
しかし、事件から2週間ほど経ち
振り返ると、
「こんなことで凹んでいる場合ではない」
と考えるようになる。
僕は別に命を失ったわけではないし、
大けがを負ったわけでもない。
うん億円の借金を背負ったわけでもない。
幸いな事に
自分の意志次第で再出発できる環境下にある。
自分が選んだ「長期旅行」。
僕は仕事として「旅」をしているわけではない。
「趣味」「興味」「好奇心」として旅をしている。
好きな「旅」をしていて「たまたま」事件が重なっただけだ。
凹んでも仕方が無いのだ。
僕が緊急帰国して2週間で改めて感じた事、
それは3つ。
1)「こんな僕にも応援をして下さる方が沢山いると言う事」
自分が困難な状況下に追い込まれた時に
声をかけて下さる方が1人でもいると言う事はとても幸せな事。
1人旅をしているが決して「1人」ではない。
再確認した次第です。
2)「自分の旅に執着しすぎた事」
執着したがために
マイナスな方面を多く経験した。
別に目当てのものが経験、体験できなくても良い。
人生そんなにうまく行くわけない。
「無事に帰れば良い」と考えるようにする。
3)「旅の9割は苦痛であること」
写真、文章だけ見れば「楽しい・充実」という表現はいくらでもできる。
ところが実際は苦痛の固まりだ。不安要素なんていくらでもある。
しかし、残る1割の喜び、感激、発見、達成感があるから旅をやめられない。
1割の歓喜のために旅を続けている。
社会に復帰すれば、もっと複雑で困難な状況に遭遇する。
「自分が大好きな旅」で心が折れている場合ではないのだ。
2014年4月27日、中国、成都行きのチケットを購入。
再出発します。
残る半年の旅、出発当時の目的を
達成して無事に帰ります。
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エッセイ集 フロンティア・フォーラム欄2014年1月2日付
No.149:「世界一周なんかにこだわるな!」 (大谷 浩則さん、世界2周目の旅行人)
http://japangap.jp/essay/2014/01/-2.html

