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海外ギャップイヤー事情英国編:「履歴書を輝かせるために、ギャプイヤーでやるべき5つの事!」の巻シドニー.jpg                写真:szeke
             

 英国紙「ザ・ガーディアン」の4月21日付に「履歴書を輝かせるために、ギャプイヤーでやるべき5つの事」という刺激的な見出しのコラムが出ていた。

 計画的に決めた事であろうと偶発的な決心であろうと、ギャップイヤー中に就業力(employability)強化になるヒントがある。この筆者は、4年前に英国で仕事を辞めて、オーストラリアに衝動的に旅立った。ホテルは2週間だけの予約だった。次の働き口がないのに、仕事を辞めた。自分の頭の隅にしばらくこだわり続けた何かを追い求めるに必要なひと押しする旅が必要だった。それで、ワーホリを利用しようと考えたのだ。結果的だが、今はオンラインのマーケティングの仕事をして、ロンドンの自分の席に座っている。それでは、どうやって成功しているオンラインマーケティング会社の仕事につけたか? それは簡単で、海外でのギャップイヤー期間中、遊んでいただけではなかったことを実践的に示すことができたからだと言う。

 オーストラリアに着いて1年後、シドニーで数カ月働き、そしてメルボルンでバリスタとして働き、「旅ブログ」を立ち上げた。いつも書くことが大好きだったし、これを披露できるプラットフォームとしてブログを使いたいと思っていた。

 しかしながら、"旅行ブログ"を運営することが書くこと以上のものを要求されるとは思ってもみなかった。 突然、ベーシック・コードを学ばなければいけなかったし、ソーシャルメディア・プロモーションをマスターし、写真を編集し、自分のサイトをデザインし、一晩にして自分が自分のPR(広報)担当になった。1年後、ニュージーランドでソーシャルメディア・コンサルタントとライターとしてフリーランスとして働くようになった。

 これらのことをやるために何か講習を受けたかというと、ただ夜遅くまで起きて、手当たりしだいにソーシャルメディアと執筆に関する本を読み漁っただけだと言う。 経験を得るために地元の2~3の会社に無料でサービスを提供した。そして2013年の7月に英国に戻った時、自分自身のフリーランス事業の新しいサイトを立ち上げた。

 重要なのは、筆者はプロのコーダーではないし、自分のサイトもセルフホストのドメインでWordPressを使って立ち上げたほどだ。簡単なサイトを一日で立ち上げたけど、スカイボックスを使ってどうやって記録するのかもわからない女性だ。だから決して簡単なことではなかった。長い間、ブログやフリーランスの仕事で稼げていなかったし、今でもブログではたくさん稼げているわけではない。でも毎日使える貴重なスキルを着実に身につけることができた。

 重要なことは、ギャップイヤーを取得することが、キャリアを始める機会を減らすことになる必要もないし、ギャップイヤーが自分の履歴書に説明のつかない無駄なことになってしまうこともない。

 ギャップイヤーでには、履歴書を輝かせるには、英国からだとサマー・スクールで、「キャンプ・アメリカ」参加や、リーダーシップのスキルを上達させたことを会社に証明できるボランティアや、課外の海外留学があろう。今日の社会ではビジネスは、もはやグローバルに人々と協働しあうことだ。1言語以上の言葉でコミュニケーションをとることができれば、他の人よりも優位な位置につける。

 筆者は最後にこう結ぶ。「旅をすることは決してこれまで後悔をしたことのない決断だ。驚くような経験をさせてくれたばかりでなく、すばらしい仕事にもつけた。 私からのアドバイスは 悩むのをやめて、とにかくがんばれということだ」


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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