ギャップイヤー・ジャパンからのニュース・お知らせ

文科省が大学に対してのギャップイヤー (長期学外学修プログラム)の公募資料を公表!12大学・高専に5年間2千万円を目算
ギャップイヤー説明会.jpg

 文科省は4月からの平成27年度に入学直後等に、1か月以上の「学外学修プログラム」(休学・留年のリスクを低減するもの)を開発・実施する大学を支援する「大学教育再生加速プログラム テーマ4 長期学外学修プログラム(ギャップイヤー )」を公募するが、その資料を公表した。申請受付期間は5月7日から5月18日まで。7月中旬に大学の代表者(選考された20数大学・高専を想定)に対して 面接審査、7月下旬に選定結果(12大学・高専)が通知され、その後、5年間続くプログラムになる予定。終了後は、採択された大学・高専がギャップイヤー制度の定着を図る。

 対象となるプログラムは事業は学長(高専においては校長)を中心とする強固なリーダーシップの下、取り組む事業を対象としている。長期学外学修プログラム(ギャップイヤー)は、課題発見・探求能力、実行力等の「社会人基礎力」や「基礎的汎用的能力」などの社会人として必要な能力を有する人材を育成するため、ギャップイヤー等を活用し、「何のために学ぶのか」という学びの動機付けに資するよう、入学直後等に1か月以上の長期の「学外学修プログラム」を開発・実施し、学生が主体的に学ぶことができる体制整備を推進するもの。

※文科省のギャップイヤーの定義
・入学前の他、在学中、就職前など多様な時期に、一定期間、留学やインターンシップ等の体験活動を行う仕組み。
・「留学」や「インターンシップ」、「ボランティア」、「フィールドワーク」など、学生が学外の多様な体験活動に参加するもの。

 本プログラムへの申請対象となる事業計画は、以下を踏まえたものとしている。
○ 本プログラムの達成目標について、一般国民に分かりやすい形で具体的な目標を設定していること。
○ 目標の設定に当たっては、事業計画において養成しようとする人材像を明確に設定するとともに、それを踏まえて、アウトプット及びアウトカムに関する具体的な達成目標を設定していること。
○ 事業計画の策定に当たり、その妥当性・実現性が高いものとなっていること。
○ 補助期間終了後も継続的かつ発展的に質の保証を伴った事業が実施されるものとなっていること。
○ 資金計画が、経費や規模の面で合理的なものであること。

 また、留意事項は以下の通り。
○ 学生が国内外問わず多様な体験活動に参加しやすくなるよう、4学期制の導入等、学事暦を工夫あるいは見直しするものであること。もしくは既に工夫または見直しされているものであること。【学事暦の工夫】
○ より多くの学生に機会を提供する展開が見込まれるものであること。【対象学生数】
○ 入学直後等の時期を中心に、できるだけ低年次かつ教育的効果の高い時期に実施するものであること。【体験活動時期】
○ 1か月以上のまとまった期間であって、教育的効果の高い期間を設定するものであること。【体験活動期間】
○ 体系的な教育課程上の位置付けが明確であること。また、その活動によって身につけることができる能力が明確になっていること。【教育課程上の位置付けと修得能力の明確性】
○ 「留学」や「インターンシップ」、「ボランティア」、「フィールドワーク」など、学生が学外の多様な体験活動に参加するものであること。【活動の多様性】
○ 学生が自ら活動先を開拓、活動内容を企画するなど、学生の主体性を重視したものであること。【活動内容における学生の主体性】
○ 学生の活動資金はアルバイト等で調達し、一部を外部資金等により支援するマッチング方式を取り入れる等、教育的観点を含むものであること。【活動資金のマッチングファンド】
○ 事前・事後指導が効果的なものであること。【事前・事後指導】
○ 教育効果の把握と非常時の対応体制、学生の活動先との緊密な連携体制を構築し、運営するものであること。【運営体制】
○ 学生の活動先(地方公共団体、企業等)との関係性において、互恵的な協働体制を構築するものであること。【活動先との協働】


プログラムの内容・評価項目
○学事暦の工夫:長期学外学修が可能な学事暦
○対象学生数:より多くの学生に機会提供
○体験活動時期:入学直後等、できるだけ低年次かつ教育効果の高い時期
○体験活動期間:1か月以上のまとまった、教育的効果の高い期間
○教育課程上の位置付け:体系的な教育課程上の位置付け
○修得能力の明確性:学生が身につける能力の明確性
○活動の多様性:多様な体験活動に参加
○学生の主体性:活動先の開拓、活動内容の企画など、学生の主体性
○マッチングファンド:活動資金調達における教育的観点
○事前・事後指導:効果的な事前・事後指導
○運営体制:教育効果の把握、非常時対応、活動先との連携
○活動先との協働:活動先との互恵的な協働体制


※文科省ギャップイヤー公募説明会高等教育機関向け資料
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/03/20/1356108_10.pdf

文科省 平成27年度「テーマ4 長期学外学修プログラム(ギャップイヤー)」の公募について
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/ap/1356108.htm

2015年1月29日付
「ついに大学に、文科省の"ギャップイヤー予算"が付く!」-JGAP代表ブロ

http://japangap.jp/blog/2015/01/-27-httpwwwkanteigojpjpsingisouseikihonseisakudai2s6pdf.html

ギャップイヤー説明会2.jpg