ギャップイヤー・ジャパンからのニュース・お知らせ

IMG_20220113_234319_656.jpgのサムネール画像 2/4(金)21:00~22:00 Clubhouse「誹謗中傷を根絶しよう」共和国#7 事前資料

0.ネットと人権〜最近の調査研究から(鳥取県人権文化センター)

鳥取県人権センターのサイト
インターネットの特徴
①容易性 嘘や間違った情報も不用意に
②匿名性 無責任な発言、誹謗中傷に繋がりがち
③拡散性 別サイトやコピー、転載しやすい
④持続性 デジタルタトゥー

2020年 BIGROBE調査「コロナ時代のストレス調査」
①対象が嫌でがまんならない  33.3%
②日常のストレスのはけ口  23.3%
③対象に嫉妬 23.3%
④されたから、仕返し 20.0%
⑤かまってほしかった 20.0%
次にヒマ、面白いからに続く。 

1.「他人を攻撃せずにいられない人の心理を考える」

・一番よい方法は、ひとつ高い位置に立って俯瞰してみて、「嫌な言動する人にも、それなりの事情があるんじゃないか」と考えてみること。

・相手がなんらかのストレスや問題に突き当たったとき、自分に嫌な言動をするとうまくいくと間違った学習をした結果、自分に嫌な言動をしてきたのかもしれない。

・相手が嫌な言動をするのは、その人なりの事情があるのかもしれないと思えたりする。そうすると、相手に対する考え方が、少しマシになるかもしれない。

・一番やってはいけないのは、目の前の相手に対峙して、相手の言動をまともに受け止め、自分の身に当てはめて考えてしまうこと。

・嫌な言動を繰り返して自分に攻撃してきたときに「自分が悪いんだろうか」「どうしたら怒られないだろうか」などと、一対一の関係で受け止めてしまうと、疲弊してしまうので、まともに受け止める必要はない。

・「この人は怒りっぽくて嫌なことを言ってくるけれど、こういう嫌な言動をしたり八つ当たりしたりすると、自分自身の問題が解消されるのだと、間違った学習をしているのだろう」と、考えてみると、嫌な言動の受け止め方がだいぶ違ってくる。

・このように、第三者の目で俯瞰して相手を見てあげることで、嫌な人に振り回されないようになる。

出典:感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』


2.はあちゅうさん名誉毀損に勝訴 被告の「炎上しやすいブロガー」主張認められず(1月13日)

 ブロガー・作家の「はあちゅう」さんがネット上の書き込みによって名誉を傷つけられたなどとして、投稿者に対し損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は13日、名誉毀損を認め、36万円の支払いを命じた。 おととし2月から5月にかけネット上の掲示板「ガールズちゃんねる」で「底無しのバカ」「メスゴリラが服を着てる」などと投稿されたことから、投稿者を特定する開示請求を行い、提訴した。裁判で、投稿者側は「はあちゅうさんは炎上しやすいことを自認するブロガーおよびインフルエンサーであり、受忍すべき批判や敵対的な投稿の範囲は広い」と主張していた。  

判決で東京地裁は、投稿が、はあちゅうさんの社会的評価を下げ違法に名誉感情を傷つけたと認め、50万円の請求に対し36万円の支払いを命じた。 はあちゅうさんは判決後、「権利侵害と認められたことに関してはありがたく感じていますが、この金額では弁護士費用も回収できていません」「今後、誹謗中傷の賠償額が上がり被害者が救済されることを願っています」とコメント。

3.ヤフーニュースは1日3.5件のコメントを非表示に
ヤフーは1月20日、「ヤフーニュース」のサイトの記事で、1日平均3.5件のコメント欄を非表示にしていると発表した。昨年10月中旬に誹謗(ひぼう)中傷対策を導入したことによるもので、配信した平均7511件の記事の約0.05%にあたる。

 導入から12月中旬までの2カ月間で計216件を非表示にした。対象の記事を提供したメディアや、記事のジャンルに偏りはなかったと説明している。

 ヤフーはコメントが誹謗中傷や差別にあたらないか人工知能(AI)を使って点数化し、中傷などを禁じる方針に反したコメント1日約2万件を個別に削除している。昨年10月からは対策を強化し、違反コメントが一定数を超えた記事は、コメント欄を丸ごと非表示にする機能を導入していた。

 ヤフーが設けた有識者会議では、「一定の有効な手段」と評価する声がある一方、コメント欄を丸ごと非表示にすることで「建設的な意見も事実上削除してしまう」として慎重な運用を求める意見もあったという。ヤフーは運用の透明性を確保するため、今後も非表示の状況を公表するとしている。

4.「誹謗中傷の先にあるもの」(グリー対談)
グリーのサイト

小木曽:私は「ロジカルな慰め」が必要だと思っていて、ネットで寄せられる批判、攻撃は全体意見じゃない、何とも思っていない人、あなたの意見に同意している人は、わざわざそれをネットに書かない。世間の大多数はそんなことを思っていない、見えないだけ。そこは伝えたいんです。でも...

山口:そうですね。その理屈で理解したところで、当然ですが辛い気持ちが残る。私の研究でも、ネット炎上1件につき誹謗中傷しているのは、平均してネットユーザー全体の0.0015%に過ぎないという結果が出ており、全体意見じゃないのは事実です。でもだからと言って気にしなくていいよね、とは言えません。自分がやられたらどう感じる?という当たり前の想像力がもっと必要です。

小木曽:それって「道徳」そのものですよね。強制もできない、個人差もある...

山口:私たちの社会は 1対数千、1対数万 というコミュニケーションを想定しないままネット時代に突入してしまった。今や人類総メディア時代です。誹謗中傷については、行政や企業、NPOなどの各種相談窓口もあって、相談するだけでも少しは楽になりますが、受け皿のキャパシティにも限界があります。だれもが想像力を働かせる、ということが重要になるんです。

◎グリーの学校向け「情報モラル教材」
グリーは、実際に起こったネット炎上事件の事例からインターネット上での発言やふるまいについて学べる青少年の情報モラル・インターネットリテラシーの向上と、情報教育の支援を目的とした情報モラル教材を作成。2013年度に配布を開始した教材は、「第9回消費者教育教材資料表彰」の優秀賞を受賞、その中から特別賞に選ば出。青少年の将来に禍根を残す炎上事件を防ぎ、インターネットをより正しく活用できるよう、情報モラル学習の一助となればと作成。

5.警視庁のサイト
「誹謗中傷、個人情報の流布」


6.総務省は、#NoHeartNoSNS(ハートがなけりゃ、SNSじゃない!)をスローガンに、SNS上の誹謗中傷対策に取組み中
総務省サイト

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7.Twitterの削除要請は日本が世界の4割❗

米短文投稿サイト、ツイッターは26日までに、2021年1~6月に投稿の法的な削除要請が世界で4万3387件あり、うち日本が4割強に当たる1万8518件と国別で最多だったと発表した。日本はツイッターにとってアメリカに次ぐ世界2位の市場で、多くの利用者を抱える。

ツイッターが半年ごとにまとめる透明性に関する報告書によると、21年1~6月の件数は20年7~12月と比べて11%増。日本は20年1~6月、20年7~12月の削除要請もそれぞれ国別で世界最多だった。

この調査は政府機関や裁判所などの法的執行機関、個人を代理する弁護士からの削除要請を集計しており、国別では日本に続いてロシア、トルコ、インド、韓国の順。5カ国で全体の95%を占めた。

現地の法律に違反している場合などに、その根拠とともに削除要請できる。ツイッターは審査を経て、削除するかどうかを決定する。日本の削除要請の大半は麻薬や薬物取引、わいせつ、金融関連などの犯罪に関するものが占めている。


8.弁護士による誹謗中傷の論点
誹謗中傷とは?弁護士が解説する誹謗中傷の具体例5つ
宮本健太弁護士


◎誹謗中傷の具体例

1.真実でない犯罪歴
2.容姿や性格の罵倒
3.「○す!」等の脅し
4.プライバシー権の侵害 私事の公開も
5.販売商品・商材を悪口

◎刑事責任
1.名誉毀損
2.侮辱罪
3.信用毀損罪、業務妨害罪
4.脅迫罪
5.強要罪

◎民事責任
1.損害賠償
2.名誉回復措置 eg.謝罪広告

弁護士サイト


※以下参考データ〈再掲〉


「インターネット上の誹謗中傷の実態」(山口真一、総務省 2021年4月)

①2020年5月の木村花さんが亡くなる事件が発生、ネット上の誹謗中傷・非難に耐え切れなかったと推察される。
②新型コロナで自粛が進む中、4月のネット炎上件数は、前年同月比で72件から245件と3.4倍
③増加の理由は、「SNSの利用時間の増加から不快に感じる情報機会が増え、書き込む頻度が高まった」と「社会全体がストレス・不安を抱え、不安を解消して心を満たそうとするから。叩くことで、快楽物質のドーパミンが出る」
④ネットは極端な意見が表出しやすい。例:憲法改正は社会に14%いかいないが、ネットでは46%。
⑤炎上参加者は多くない。過去1年に炎上参加した人は、約0.5%。1件あたりを推計すると0.0015%(7万人に1人)。上杉隆氏のブログ炎上で、700以上のコメントがついたが、IPを調べたらわずか4人だった。
⑥炎上参加者の属性は「特別な人」ではない。世帯収入が高く。主任・係長以上の役職が31%、一般社員30%、無職・主婦・バイト・学生が30%、個人事業主9%。
⑦書き込む動機は「正義感」(どの炎上でも60~70%)。社会的正義でなく、各人が持っている価値観での正義感で裁いている(私刑)。多くの人は「誹謗中傷を書いている」と気付いていない。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000745067.pdf

「誹謗中傷でどんな罪になる?!」(あまた法律事務所)
https://amata-lawoffice.com/deletion-request/slandering-on-the-net/

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2022/1/8 #6簡単メモ&まとめ(参加者80名)

1.うわさのメカニズムについて
引き算の原理 A (理解に必要な情報の総量)-B(得られた情報)=C(理解に不足する情報)  D(これまでに持っていた知識、経験、感情、欲求)
C+D=E(うわさ)

2.言い返す技術 五百田達成著
うわさ話ばかりするやつには「バカなフリ」でずっとボケる

3.情報とは何か?情報とはすべてゆがんでいるもので事実は多面的に見ること立場、角度、目で見た事を確認する

4.聞こえないふりをするが、子どもに対しては対応する

5.経験談
カモフラージュするために別の噂を流すは良い事ですか?
自分の悪い噂を消すために別の噂を流された事がある

7.直感力が強くて、言わなくとも現象を理解して味方になってくれる人がいる

8.アメリカのバスの中
トランプ大統領が選ばれた頃にヘイトスピーチが蔓延しており、バスの中の張り紙にヘイトスピーチの対処法が書いてあった。
ヘイトスピーチの対象になっている人の守り方は、ヘイトスピーチを言っている人の目を見ない、無視をして、加害者と被害者の間に入り被害者の方とまるで友達であるかのように話し続ける。彼女と仲良くしているとそのうち加害者の人は諦めて立ち去る。