ギャップイヤー・ジャパンからのニュース・お知らせ

3/4(金)21:00~22:00「誹謗中傷を根絶しよう」共和国#8 事前資料

【事前資料〜表現の自由と誹謗中傷】
誹謗中傷表現の自由20220304.pdf

【関連ニュース】
0.誹謗中傷ホットライン
誹謗中傷ホットラインは「特定誹謗中傷情報」の74%で削除を実現、SIA(セーファーインターネット協会)が2021年の活動を報告
相談のうち、27.8%にあたる796件が「特定誹謗中傷情報」に該当すると判断。これは、
「誹謗中傷の対象となった実在の個人が特定可能である」
「公共性がない、または公益目的でないことが明らかである」
「特定個人の社会的評価が低下させられる、または社会生活上許される限度を超えた侮辱的な内容である」
の3つの条件を満たす情報(ウェブサイトやSNSへの投稿など)を指す。

 一方、非該当とされた2063件の理由は、「誹謗の対象となった実在の個人が特定できない」が最多で28.5%。これには、対象がハンドルネームで実在の個人が特定できない場合などが含まれる。以下、「公共公益目的でないことが明らかとはいえない」が6.3%、「社会的評価が低下する内容や侮辱的な内容とはいえない」が8.1%。

「誹謗中傷ホットライン」は、インターネット上で誹謗中傷を受けた個人からの相談を受け付け、国内外のコンテンツ提供事業者やプロバイダーなどに対して各社の利用規約に基づいた削除などの対応措置を依頼するために、2020年6月に開設された。

 相談受付は、原則として被害者本人からの相談が対象。児童または就学中の場合には、保護者や学校関係者からも受け付ける。新型コロナウイルスの流行や、オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、感染症患者やアスリートからの相談も受け付けている。

当該サイト

1.天皇誕生日会見〜ネット上の書き込みなど「異なる考えを持つ人々にも配慮を」(2月23日)

会見では、2021年10月に結婚して皇室を離れためいの小室眞子さんに関連した質問もあった。

眞子さんは小室圭さんとの結婚に際し、複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断され、週刊誌報道やインターネット上での誹謗中傷が体調に影響を与えたとされる。

天皇陛下は「今後、幸せな人生を歩んでいってほしい」と述べると共に、「この間、多くの方に心配をお掛けすることになったことを心苦しく思っています」とも語った。皇室の情報発信のあり方については「皇室に関する情報をきちんと伝えていくことも大事なことと考えています」と述べた。

週刊誌報道やインターネット上の書き込みについては、「人々が自分の意見や考えを自由に表現できる権利は憲法が保障する基本的人権として誰もが尊重すべきものですし、人々が自由で多様な意見を述べる社会をつくっていくことは大切なことと思います」と述べ、「一般論になりますが」と前置きをした上で、次のように語った。

「他者に対して意見を表明する際には、時に、その人の心や立場を傷つけることもあるということを常に心にとどめておく必要があると思います。他者の置かれた状況にも想像力を働かせ、異なる立場にあったり、異なる考えを持つ人々にも配慮し、尊重し合える寛容な社会が築かれていくことを願っております」

皇室の情報発信のあり方については2021年11月、56歳の誕生日に際して臨んだ記者会見で秋篠宮さまも言及。バッシングや事実と異なる報道などについて、「反論を出す場合には、一定のきちんとした基準を設けてその基準は考えなければいけない」「そういう基準作りをしていく必要が私はあると思います」との考えを述べた。


2.ネット上の誹謗中傷対策「被害に遭ったときの心のケア」と周囲にできること【臨床心理士に聞く】(ヨガジャーナルオンライン)

・「怒り」という感情そのものは悪いものではなく、自分を守る機能の一つ。だこら、適切な場所で適切な方法で信頼関係のある相手との間で「これは嫌」「こうしてほしい」など、相手を攻撃しない形で自分の本当の感情を伝えられる「アサーション」のスキルを身につける方が、怒りを我慢するよりも有効ではないか。

・誹謗中傷が嫉妬やコンプレックスなど自分の内面から生じるものが原因の場合、「自己肯定感を育む」こと。自分を育てるイメージで、自分を否定せず認める必要がある。「心の狭い自分でも頑張っているし良しとしよう」というように、ダメな部分がある自分でも、OKできる心が育めていれば良いが、できていなければ自分を責めて苦しんだり、相手に怒りの矛先が向いたりしてしまう。
そこで、自分をねぎらう習慣が大事。大成功した日でなくても、「頑張った自分」をねぎらい、自己責任の失敗をしてしまい穴に入りたい日でも、以前と同じ失敗をしてしまっても、「自分なりに最善の選択をした結果こうなった」「悪意があってやったわけではない」と捉え、自分に「頑張ったね」「お疲れさま」と言えるか。そういう声かけが自分にできるようになると、毎回自分を否定しなくなる。
また、小さく自分にご褒美を与えるのも方法。マッサージをする、お風呂にゆっくり入る、運動する、好きな音楽を聴くなど、自分が心地良く感じられるような「自分メンテナンス」の方法をいくつか持つこと。

3.世界7位ルブレフ選手、ロシアのウクライナ侵攻にネット上で誹謗中傷を受けるも「たとえ石を投げられても僕は攻撃しない」と平和を望む |
Tennis Classic(テニスクラシック公式サイト)

ルブレフ自身、対戦相手としてウクライナの選手と戦うばかりではなく、先週行われたATP250マルセイユ大会では、ウクライナのデニス・モルチャノフと組んで優勝するなど、仲間という意識もある。「こういう時、自分の試合は重要ではないことに気づくよ。今起きていることはもっと恐ろしいことなんだ。世界の平和がいかに大切か、何があっても互いを尊重し、団結することがいかに大切かわかる。僕たちは、地球とお互いを大切にしなければいけない。これが最も重要なことだ」と、自身の考えを述べた。

4.ロシア人への差別起きないか不安" | NHKニュース
「ロシア人に対するひぼう中傷が書き込まれていて、ダイアナさんのSNSにも『』母国に帰れ』という書き込みが」
当該NHK記事

5.ひろゆき氏 誹謗中傷被害を告発の女性YouTuberに「なんでコメント欄開放してる?」と疑問も賛否両論

《応援コメントに誹謗中傷が混じるから閉じるに閉じれなかったとかじゃないですかね》
《「見なきゃいいじゃん」より、「言わなきゃいいじゃん」の世界になってほしい》
《それを言っちゃお終いだけども なんで心無い数名の誹謗中傷コメントの為に、その他大勢の応援してくれているコメントを消さなきゃならんのやという話ですわ》

6.天皇陛下誕生日記者会見(2月23日)
眞子さんの結婚をめぐる週刊誌報道や、インターネット上の書き込みについての質問には、表現の自由は、誰もが尊重すべきものだとしたうえで、言及。

陛下「一般論になりますが、他者に対して意見を表明する際には、時にその人の心や立場を傷つけることもあるということを、常に心にとどめておく必要があると思います。他者の置かれた状況にも、想像力を働かせ、 異なる立場にあったり、異なる考えを持つ人々にも配慮し、 尊重し合える寛容な社会が築かれていくことを願っております」


【アーカイブ】
1.ネットと人権〜最近の調査研究から(鳥取県人権文化センター)

鳥取県人権センターのサイト
インターネットの特徴
①容易性 嘘や間違った情報も不用意に
②匿名性 無責任な発言、誹謗中傷に繋がりがち
③拡散性 別サイトやコピー、転載しやすい
④持続性 デジタルタトゥー

2020年 BIGROBE調査「コロナ時代のストレス調査」
①対象が嫌でがまんならない  33.3%
②日常のストレスのはけ口  23.3%
③対象に嫉妬 23.3%
④されたから、仕返し 20.0%
⑤かまってほしかった 20.0%
次にヒマ、面白いからに続く。 

2.「誹謗中傷の先にあるもの」(グリー対談)
グリーのサイト

小木曽:私は「ロジカルな慰め」が必要だと思っていて、ネットで寄せられる批判、攻撃は全体意見じゃない、何とも思っていない人、あなたの意見に同意している人は、わざわざそれをネットに書かない。世間の大多数はそんなことを思っていない、見えないだけ。そこは伝えたいんです。でも...

山口:そうですね。その理屈で理解したところで、当然ですが辛い気持ちが残る。私の研究でも、ネット炎上1件につき誹謗中傷しているのは、平均してネットユーザー全体の0.0015%に過ぎないという結果が出ており、全体意見じゃないのは事実です。でもだからと言って気にしなくていいよね、とは言えません。自分がやられたらどう感じる?という当たり前の想像力がもっと必要です。

小木曽:それって「道徳」そのものですよね。強制もできない、個人差もある...

山口:私たちの社会は 1対数千、1対数万 というコミュニケーションを想定しないままネット時代に突入してしまった。今や人類総メディア時代です。誹謗中傷については、行政や企業、NPOなどの各種相談窓口もあって、相談するだけでも少しは楽になりますが、受け皿のキャパシティにも限界があります。だれもが想像力を働かせる、ということが重要になるんです。

◎グリーの学校向け「情報モラル教材」
グリーは、実際に起こったネット炎上事件の事例からインターネット上での発言やふるまいについて学べる青少年の情報モラル・インターネットリテラシーの向上と、情報教育の支援を目的とした情報モラル教材を作成。2013年度に配布を開始した教材は、「第9回消費者教育教材資料表彰」の優秀賞を受賞、その中から特別賞に選ば出。青少年の将来に禍根を残す炎上事件を防ぎ、インターネットをより正しく活用できるよう、情報モラル学習の一助となればと作成。

3.警視庁のサイト
「誹謗中傷、個人情報の流布」


4.総務省は、#NoHeartNoSNS(ハートがなけりゃ、SNSじゃない!)をスローガンに、SNS上の誹謗中傷対策に取組み中
総務省サイト

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5.弁護士による誹謗中傷の論点
誹謗中傷とは?弁護士が解説する誹謗中傷の具体例5つ
宮本健太弁護士


◎誹謗中傷の具体例

1.真実でない犯罪歴
2.容姿や性格の罵倒
3.「○す!」等の脅し
4.プライバシー権の侵害 私事の公開も
5.販売商品・商材を悪口

◎刑事責任
1.名誉毀損
2.侮辱罪
3.信用毀損罪、業務妨害罪
4.脅迫罪
5.強要罪

◎民事責任
1.損害賠償
2.名誉回復措置 eg.謝罪広告

弁護士サイト


※以下参考データ〈再掲〉


「インターネット上の誹謗中傷の実態」(山口真一、総務省 2021年4月)

①2020年5月の木村花さんが亡くなる事件が発生、ネット上の誹謗中傷・非難に耐え切れなかったと推察される。
②新型コロナで自粛が進む中、4月のネット炎上件数は、前年同月比で72件から245件と3.4倍
③増加の理由は、「SNSの利用時間の増加から不快に感じる情報機会が増え、書き込む頻度が高まった」と「社会全体がストレス・不安を抱え、不安を解消して心を満たそうとするから。叩くことで、快楽物質のドーパミンが出る」
④ネットは極端な意見が表出しやすい。例:憲法改正は社会に14%いかいないが、ネットでは46%。
⑤炎上参加者は多くない。過去1年に炎上参加した人は、約0.5%。1件あたりを推計すると0.0015%(7万人に1人)。上杉隆氏のブログ炎上で、700以上のコメントがついたが、IPを調べたらわずか4人だった。
⑥炎上参加者の属性は「特別な人」ではない。世帯収入が高く。主任・係長以上の役職が31%、一般社員30%、無職・主婦・バイト・学生が30%、個人事業主9%。
⑦書き込む動機は「正義感」(どの炎上でも60~70%)。社会的正義でなく、各人が持っている価値観での正義感で裁いている(私刑)。多くの人は「誹謗中傷を書いている」と気付いていない。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000745067.pdf

「誹謗中傷でどんな罪になる?!」(あまた法律事務所)
https://amata-lawoffice.com/deletion-request/slandering-on-the-net/

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2022/1/8 #6簡単メモ&まとめ(参加者80名)

1.うわさのメカニズムについて
引き算の原理 A (理解に必要な情報の総量)-B(得られた情報)=C(理解に不足する情報)  D(これまでに持っていた知識、経験、感情、欲求)
C+D=E(うわさ)

2.言い返す技術 五百田達成著
うわさ話ばかりするやつには「バカなフリ」でずっとボケる

3.情報とは何か?情報とはすべてゆがんでいるもので事実は多面的に見ること立場、角度、目で見た事を確認する

4.聞こえないふりをするが、子どもに対しては対応する

5.経験談
カモフラージュするために別の噂を流すは良い事ですか?
自分の悪い噂を消すために別の噂を流された事がある

7.直感力が強くて、言わなくとも現象を理解して味方になってくれる人がいる

8.アメリカのバスの中
トランプ大統領が選ばれた頃にヘイトスピーチが蔓延しており、バスの中の張り紙にヘイトスピーチの対処法が書いてあった。
ヘイトスピーチの対象になっている人の守り方は、ヘイトスピーチを言っている人の目を見ない、無視をして、加害者と被害者の間に入り被害者の方とまるで友達であるかのように話し続ける。彼女と仲良くしているとそのうち加害者の人は諦めて立ち去る。