「親父」![]()
(荒島 由也、Star Kitchen Inc. ホーチミン)
最近よく親父と話す。話すといっても以前に比べてというだけで、ほとんど話さないのだけど。親父は22の時から起業してそれ以来自分でビジネスをしている。その意味では先輩経営者だ。
IBMに入るといったときは「なんで会社員になるの?」と反対されたものだが、「ベトナムで起業をする」と言ったときには「ベトナム?ジャングルで起業?社会主義だから財産没収されるぞ」となんやかんやいいつつも、嬉しそうだった。
経営上1つ悩んでいることがあって、少し話したら、「自分のキャパシティから考えてはだめだ。そしたら自分の時間、お金以上には何もできない。それを達成するためには何が必要なのかに集中せよ。必要なものは集めてくればいい」
ふうん、なかなかいいこと言うじゃないか。親父は決まっていつも三国志を引き合いに出す。5歳のころから三国志を渡されて「人生に必要なことはここに全て書いてある」そう言われ続けてた。今回は有名な赤壁の戦いでかの有名な諸葛亮孔明が限られた時間の中で、大量の矢を集めなければ殺害されるという話を引き合いに。
彼はある方法を使って、なんと「敵」から矢を集めた。もし、自分のキャパを前提に矢を生産しようとか発想しては、決して思いつかない方法で。
いまギターに夢中らしい。実家に帰るとギターが2本置かれていた。数年前からドラムを習い始めて、今度はギターか。今度新しいレトロなバイクを買うって楽しそうだった。そんな親父はいま52。人生50年という信長の言葉を信奉して、もう引退の準備に入っているらしい。
荒島 由也さん(Star Kitchen Inc. ホーチミン)
エッセイ集 フロンティア・フォーラム寄稿 No.96:「経営コンサルタント辞めて、ベトナムで"パティシエ見習い"になったワケ」http://japangap.jp/essay/2012/12/-star-kitchen-inc.html

