ギャップイヤー・ジャパンからのニュース・お知らせ

文科省ギャップイヤー検討会議.jpg文科省が12/2実施の第2回「学事暦の多様化とギャップタームに関する検討会議」の資料を公開! AIU鈴木学長(ギャップイヤー入試)とJGAP砂田代表(米英アジアの概況)のプレゼン資料が読める。

 12月2日、第2回「学事暦の多様化とギャップタームに関する検討会議」が文科省で午前9時から開かれた。会議の目的は、「大学秋入学の実現可能性と、それに伴う半年ギャップイヤーの導入方策」。第1回に引き続き下村文科相と、今回は上野政務官も出席した。

 冒頭、下村大臣の挨拶の後、鈴木国際教養大学理事長・学長から、「ギャップイヤー入試の取組み」について報告があった。「秋までの半年間のギャップイヤーを生かしての活動計画と英語小論文で合否判定している。ギャップタームは造語。海外では1年未満でもギャップイヤーと呼称している」と述べた。

 公開資料にあるように、「日本の社会的弱者を救済するヒントを得るため、貧困層への炊き出しを行うNPO法人で活動」「沖縄の離島の民宿でのインターン。宿泊した若者の意識調査から日本の教育を考える」「自転車で日本一周をして、米軍基地など社会問題となっている場所を自分の目で確かめる活動」などを挙げた。

 また、特徴として、
・ボランティア活動が多い。
・当初の1、2ヶ月は活動資金捻出のためのアルバイトを行う学生が多い。
・平均して2件の活動を行っている。
・6、7割の学生が海外での活動を含んでいる
ことなどを明らかにした。

 次に、ギャップイヤーのメリットとデメリットについて、大学側のメリットは、「多様な学生の確保」「行動力・リーダーシップのある学生の獲得」、学生側は、「やりたいことができる貴重な機会」「弱点克服など入学前準備が可能」「実体験による視野拡大。失敗、達成、人との出会いにより内面が成長」「学習目標、将来目標の形成に寄与」などを紹介した。

 一方、デメリットは、大学側は、「入試制度の増加による業務負担」「広い地理範囲での単独行動であるため、危機管理の難しさ」「助言・指導の難しさ」、本人・親は「経済的負担」「アルバイトが長期化すれば、活動が短縮」「親・高校の理解が得られにくい」「大学入学前のため、学割不可。認知度が低く、インターン先が見つけにくいことなどを挙げた。

 続いて、JGAP砂田代表は、以下の20枚のスライドを用意し、ギャップイヤーの国際的定義から「豪州・米国・英国・中国・韓国」の事例や報道、学術研究、ギャップイヤー活動の評価・認証の進展などについて言及・考察した(以下のスライド参照)。

 その後、両委員の発表を基に、各委員により活発な議論が行われた。次回開催は来年1月下旬を予定しており、事前申込で傍聴も可能。

※文科省の10/4 第2回会議の「配布資料」のリンクは→
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/57/siryo/1342409.htm

(参考記事)10月4日付 半年ギャップイヤーが今後議論! 10/4 第1回「学事暦の多様化とギャップタームに関する検討会議」が文科省で開催された。-ニュース
http://japangap.jp/info/2013/10/104-1.html