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JGAP寄稿者短信:「Colby Collegeでの1年目を終えて~教室で恥ずかしい思いを経験することも留学の意義!?」松浦さん写真.jpg                             ※写真は冬のColby College


 5月10日現在、早いもので既にColby Collegeでの一年目も終わりを迎えることとなりました。この一年は毎日が充実しており、素晴らしい生活を過ごすことができたため、改めてColbyで勉強する機会を与えてくださった方々には大変感謝しております。

 このようなことを書くと、「きっと良い成績をとって、社交面でも充実した生活を送っていたのだろうな」と想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、そんなことは全くありません。勉強面では本当に苦労の連続でした。秋学期に取った一年生用のライティングのクラスでは、ディスカッションについていくのがやっとで、全然発言することもできませんでしたし、苦しい思いをしながら徹夜でエッセイを書き続けたことも一度きりではありませんでした。授業中に恥ずかしい思いも経験し、「日本の大学に進学していたら、こんな思いをすることはなかったのに」と考えたこともありました。

 ですが、この経験こそが海外の大学に進学した一つの意義なのではないか、と今は思います。確かに日本の大学に進学していれば、ここまで苦労して勉強をすることはなく、恥をかく必要もなかったかもしれません。しかし、そのような環境に浸っていたら、きっと自分は現状に満足してしまったことでしょう。世界中から集う優秀な学生たちと切磋琢磨し合い、その中で自分の至らなさを痛感することで、「自分ももっと高みを目指したい」という思いが芽生え、今は、この思いが自分を駆り立てる原動力となっています。

 留学に憧れる人の中には、バラ色の生活を思い描いている人もいるかもしれません。正直、留学生活はそんな生易しいものではありません。困難に直面し、自分の未熟さや力のなさを実感させられることもあります。でも、だからこそ、留学する意義があるのではないでしょうか。

松浦隆之介

エッセイ集 フロンティア・フォーラム寄稿 2013年10月8日付No.142「米国のリベラルアーツ・カレッジを目指してみませんか?」(松浦隆之介さん、Colby College 1年生) http://japangap.jp/essay/2013/10/-colby-college-1.html

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