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JGAP寄稿者短信:「仕事人と学生の間にある断絶 」


 今日は夜、知り合いと大阪で食事をしてきました。

この4月から仕事を始めて、大学の後輩に当たるのですが(知り合ったのは僕が大学を卒業してから)、お互いの近況報告や仕事の悩みについて2時間ほど、お酒を片手に話しました。


そこで二人とも口にしていたのが、「仕事のことって学生の時には分からないよね」ということです。(この話は、少し前にも同じく仕事をしている同い年くらいの人として、ものすごく噛み合いました。)

つまりは、学生の時にはいくらインターンなどを通して就業経験を積んでいたとしても、その経験は「ほぼ0に近い」ということで、それは求められる責任の重さや、イメージと現実の差異から生まれるものだと思うのですが、やっぱり「仕事を始めた」「仕事をしている」からこそ悩むことや気づくことがあるわけです。

 そして、そういう話は悲しいかな、学生という身分の人とはおそらく殆どできないでしょう。これは、何も自分を棚に上げているわけでもなく、数年前の自分と話をしてみても、当時の自分には分からないことが思っている以上に沢山あった、ということなのです。

もちろん、だからといって私は学生との対話をなくすなんてことはしませんし、自分のような立場から(会社員を少しだけして、そのあと個人で仕事をするようになったという経緯を踏まえて)様々な人の力になれることはないか、とは思っています。

ただし、話をする上での「前提」が、仕事人と学生だと変わってくるとは思いますし、それを理解した上でなにを提供できるのか、ということが大事になってくるのではないでしょうか。(異なる文化圏にいる人どうしが話をするような「前提の差異」です。)


この「断絶」については、私もまだうまく言語化ができていません。ですが確実に、学生と、仕事をしている人の間では話の前提や基準が異なっていて、その断絶がある限り仕事に対する考え方や見方については、齟齬が生じたままになるのではないかと思っています。
(そして、大学を卒業してから仕事を始めて、自分の中で「前提」が変わる時があるのですが(それは得てして様々な経験をした上で起こることです)、それを冷静に整理することなく私たちは歳を取ってしまうのだと思います。)

僕のように、仕事をしている人が考えている「前提」については、あくまで自分目線ではありますが今後言語化をしていく必要があると思っていますし、その上で、様々な仕事に就いている人と学生とが、仕事について赤裸々に話し合って止揚を目指すような機会作りも必要になってくるかと思います(既にそういうことは西村佳哲さんなどがされているのだとは思いますが)。


もう少し時間をかけて、このあたりは融かしていきたいです。


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JGAP寄稿者短信:「これが僕の、LCC利用ポリシーです」 (藪内達也さん、英日翻訳家) http://japangap.jp/info/2014/06/jgap-145.html

プロフィール:
藪内達也/英日翻訳家(観光翻訳)/翻訳×デザイン×Webのフリーランスネットワークを構築して、仕事製作中/現在は奈良を拠点に複数の仕事作り/「自分の人生の舵は自分で取る!」がモットー
詳しくはブログで(自分の考え方や哲学等について書き連ねています)

No17:「海外での出会いと発見が、僕を変えた」藪内達也さん(当時、神戸大学国際文化学部4年) -エッセイ集 フロンティア・フォーラム欄寄稿(2011年12月9日) http://japangap.jp/essay/2011/12/4.html

ブログ:
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