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JGAP寄稿者短信:「体調に波があるとか、仕事に波があるとか、そんなものは当たり前です。 」藪内さん顔.jpg


 先々月、先月と仕事でバタバタとしていたのですが、今月に入ってからは今のところそれほどでもなく、時間に余裕ができた一方で財布周りも気になって仕方のない状況にいます。

 でも、これっていたって普通のことなんですよね。

 昼があれば夜があるように、身体の調子がいい時もあれば悪い時もあるように、
変化をし続ける(まわりまわる)ことは、いたって当たり前のことなんです。それこそが本質。

  だから、「先々月と先月は財布に余裕もできたけど、今月はそうでもない、まずい!」というのは、自然の摂理に則ったことで、すごく真っ当なことなんです。仕事の量も違います。これも当たり前。

 良い状況が一生続くわけでは決してありませんし、かといって悪い状況が続くわけでもない。これは自分自身の身体についても仕事についても、他のことについてもそうです。


  仕事を始める前にしていた勘違いというのは、「就業時間内はバリバリ働くんだろうなー」ということでした。ですが、実際に仕事を始めてみたら分かりますが、そんなことは全然ありません(笑)。週5日仕事をするとして、気分が乗らない曜日だってありますし、一日の中でも集中力が出るときとそうでないときがあります。身体の調子や他の要因によっても、日々のパフォーマンスや心の持ちようは変わってきます。そして、会社のような場になると、そういう「いろんな」人がごちゃまぜになっているわけです。自分は調子がいいけど、相手は調子が悪い、とか、その逆も当然あるわけです。恥ずかしいながら、仕事を始める前はこのことに気づきませんでした。

 ただ、世の中の至る所でこの「変化することが不変の真理」であることが、ベールに隠されたままであることが多いように思います。「自然の摂理」が表層化されていない、と言っても良いかと思います。

  まずは、「何事も変化して、良い時も悪い時もあるんだよ」ということを知って、受け入れられることが大事ですし、必要です。(この点については、身体の変化と付き合うことが多い女性の方が、実感しやすいことなのかもしれません。)

 その上で、そういう変化と上手く付き合っていくことが大事です。「これだけ忙しい(儲かる)時期はずっとは続かないんだな」と思うことも、「全然仕事ないけど、また好転するわ」と思うことも、これらを考えることが出来るか。(私はこの一年半でだいぶ慣れましたが、まだ後者の時になると不安に押し潰されそうになります。)

 変化することが当たり前に思えると、全てのことがずっとは続かないと思えると、謙虚にもなるし、前向きに考えられるようにもなります。


 ただ、今の世の中はできるだけ「自然の摂理を隠す」ように出来ているのかもしれません。例えば月給制で仕事をすると、「一月でこれだけもらえる」ということから「仕事に波があるんだ」ということは、感じづらいことであるように思います(あくまで個人的な感覚です)。

 自然の摂理とは何か。世の中、ではなくもっと大きな世界がどのような仕組みになっているのか。私たちはそのことを謙虚に、いっそう学ぶ必要があるのではないでしょうか。


 止まない雨はない。
そして、沈まぬ太陽もない。

藪内達也(英日翻訳家)


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プロフィール:
藪内達也/英日翻訳家(観光翻訳)/翻訳×デザイン×Webのフリーランスネットワークを構築して、仕事製作中/現在は奈良を拠点に複数の仕事作り/「自分の人生の舵は自分で取る!」がモットー
詳しくはブログで(自分の考え方や哲学等について書き連ねています)

No17:「海外での出会いと発見が、僕を変えた」藪内達也さん(当時、神戸大学国際文化学部4年) -エッセイ集 フロンティア・フォーラム欄寄稿(2011年12月9日) http://japangap.jp/essay/2011/12/4.html

ブログ:Live my OWN life
http://tatsuyayabuuchi.blogspot.jp/