ギャップイヤー・ジャパンからのニュース・お知らせ

JGAP寄稿者短信:「アメリカでの備忘録」熊谷さん本人写真.jpg


 僕が留学で来ているのはテネシーのマーフリーズボロと言って、日本でいったら、大分県の県庁所在地から車で40分みたいな場所です。食材を買うのも、お酒を飲むのも、クラブに行くのも、全て車が必要です。日本にもよくありますが、大学街みたいなって本来あるんでしょうが、こっちにはないみたいです。こっちというかミドルテネシー州立大学には少なくともないです。

 英語は聞く事よりも喋ることのほうが圧倒的に辛いですね。例えば授業。先生が何か言ったら、ノンバーバルではなく言葉で反応しなくちゃいけない。日本だったら、「うんうん」とうなずいていれば良いだけだが、しっかりと「いえす」「のー」「あいがーりー」などと言わなきゃ教授たちは納得しないらしい。社会資本、文化資本が違うので日本人は不利です。まあ養老さんの「バカの壁」にも書いてあったように、y(行動/反応)=a(物事に対する興味など)・x(人)のaもxが違うのでアメリカ人、外国の人たちと僕を比較するのもちょっとばからしいっちゃばからしいですが、負けず嫌いの僕にとってモチベーションになることなので、それを糧に授業を頑張りたいと思います。

 そんな僕がアメリカ留学で気をつけることを3つ決めています。(英語を話すことはもちろん) これは、僕だけじゃなくて、交換留学(1年以内)する日本人が意識した方が良いこと。
熊谷さん米国大学写真.jpgのサムネール画像

①日本の感覚(概念装置)をシャットアウトしないこと
 よくある話ですが、「留学にきて、日本人と話さない」というような人が交換留学生にはよくいます(よくいるらしい)。まあ、英語の上達のためにきているのであれば、全然いいのだけれど、僕は将来、英語だけで生きるわけではないのでそこまでシリアスにはなっていません。僕は日本人とロビーやランチルームに居合わせた時はだいたい、日本語を使って話す。単に、その人が何を考えているか気になるから。あとは日本語のニュースと本は毎日一回は目に触れるようにしている。あとはこのブログも。帰国後にすぐに生活復帰できるように、日本語の概念装置はきらないでいます。


②1、2年後の将来をしっかりと見据えた生活をする
 アメリカの課題は日本と比べたらえげつないです。毎日が中間テストみたいなもの、なおかつ言語というハンディキャップを背負っているのでアメリカ人の倍は時間を費やさなきゃやっていけない。日々何かに追われる生活に晒されると、目標を見失いがちです。だからこそ、ここでこれを得て(具体的なもの)、将来にそれを活かすみたいなビジョンをしっかりもたないと、10ヶ月後に「留学って楽しむものだ!!」って自己肯定し始めるから、日々を帰国後を意識して生活すること。


③人に興味をもつこと 寮には様々な国籍の人がいます
 アメリカはもちろん日本、台湾、ドイツ、パキスタン、カナダなど。そして僕らの寮はコミュニケーションに重点をおいている寮なので、住んでいない人も毎日遊びにきます。自分のコミュニティだけで満足していたらもったいない。質問攻めにされるまえに質問攻めにすること。(まだまだ受け身側の僕ですがw)特に意識しているのは「なんで留学したの?」と聞く事です。帰国するときに、海外に若者の留学事情について文章化できればいいなと思ってます。英語が上達すればの話ですが。w


熊谷祐介
ミドルテネシー州立大学留学中

2012年8月5日付 フロンティア・フォーラム No.79:「カラフルな世の中へ~その意味とは?!」熊谷祐介さん(埼玉大学2年教養学部=休学中。現在世界一周中): http://japangap.jp/essay/2012/08/2-1.html

ブログ「熊谷祐介の備忘録」:http://kumagai112.wordpress.com/