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海外ギャップイヤー事情 米国編:「南のハーバードと呼ばれるライス大学キャリアセンターのギャップイヤー指南!
」の巻
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  「南のハーバード」と呼ばれるほどのヒューストンの名門ライス大学のキャリア開発センター(Center for Career Development)には学生団体であるPeer Career Advisor (PCA)が運営するブログサイトがある。そこには、ライス大学の職員による実体験やキャリアアドバイス、学生に対する質問に答える形でブログも書かれているが、そこで、「ギャップイヤー中には何を行うか」の特集記事が掲載された。いわば、「大学キャリセン」のギャップイヤー指南だ。

 それは、「高校から大学へと進学する前、ギャップイヤーを取得すべきかどうか」を迷ったことはないかという問いで始める。ギャップイヤーとは将来有望な新入生たちだけでなく、大学を卒業した後や、あるいは大学に在籍中にその時間を取ろうという人も大勢いる。この時間を使って、自分のパーソナリティを築き上げると同時に、不眠不休で根を詰め勉強する学業から一旦離れ、英気を養うことに着目する。ギャップイヤーの多くはインターンシップを選ぶが、ここでは人生の中で忘れられない、豊かな経験にする方法をいくつか紹介している。


・旅心を満たす
大学を卒業して働く大人になると、特に最初の1年は遠出する機会が限られてしまう。そこで思い切ってオレゴンからバージニアまでを自転車で横断してみたらと提案する。日本なら卒業後に東京から東北まで自転車の旅でもどうということか。経済的な余裕があれば、ヨーロッパにバックパッキングに出かけてもいい。旅行と聞くと高価なイメージがあるが、カウチサーフィンやLCCを使ったり、自転車や徒歩で移動をすれば、それなりに費用を抑えることができるとアドバイスしている。


・知識を分け合う
 ギャップイヤーでは、自分自身と世界のことを知ることはもちろん、自分が知っていることを他人と共有できる。英語を、海外で第2外国語としてノンネイティブに教えることで、異なる文化背景を持つ人々と交流し、教育分野で自分のキャリアについて考える良い機会になるという。窮屈で同質性を要求する「新卒一括採用」の日本との違いだ。日本では、せいぜい卒業前の「卒業旅行」に留まっている。


・コミュニティに還元する
 環境保全や人権保護、教育の不平等など、一番自分の関心のある分野にボランティアとして参加するコースもある。世界にはGapforce、Project Trust、Voluntary Services Overseasを始めに、ギャップイヤー・プログラムを提供するボランティア団体が多数ある。またAmericorpsには様々な問題に取り組むボランティア活動があります。中でも最も人気のCity Yearは、貧困コミュニティで生活する子供たちを11ヶ月間に渡って支援する。有給インターンシップを見つけるのに苦労しているのなら、ボランティアワークは経験値を積む非常に有効な手段だ。また多くの機関では、基本的な宿泊施設と食事をボランティア参加者に提供していて、ギャップイヤー期間の経済事情は考慮されている。


・収入を得る
 フリーランスは収入を得るだけでなく、自分の進む道で必要なスキルを身につける上でも役立つ。ウェブデザイン、プログラミング、イラストレーションのスキルがあるのであれば、oDeskやElanceなどのウェブサイトで、オンラインのフリーの仕事を検索することができる。また他にもサマーキャンプの指導員、フリーのフォトグラファー、スキーリゾートのスタッフや、オーストラリアで果樹園の仕事をすることもできる。このキャリアの多様性は、日本も見習いたい。

 大学卒業後にギャップイヤーを取得することは、米国の大学のキャリアセンターが情報提供しているところが、日本との大きな違いであることは確かなようだ。


文・塩飽 泰啓(国際基督教大学大学院院生)


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http://japangap.jp/blog/2013/01/-httpkodamayusukewordpresscom20121207efbc91efbc99e6adb3e381aee88ba5e3818de8b5b7e6a5ade5aeb6e38081e4b.html

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