ギャップイヤー・ジャパンからのニュース・お知らせ

JGAP寄稿者短信:「海外の学校に入学するという選択肢」(檜垣賢一、学習院大学3年=米国NY州立大学オールバニ校留学中)檜垣さん.jpg

写真は、大学寮のルームメイトで中国出身のHanくんです。
現在2人で部屋を共有しています。

ニューヨーク州立大学は、アジアからの留学生が最もが多く、
特に中国や韓国そしてインド出身者の割合が高いです。

驚くことに、ほとんどの中韓印 学生は僕のような1年間の単位交換留学ではなく、
正規に大学に入学して4年間かけてアメリカで学位を取るそうです。

そして、ルームメイトのHanくんも高校からアメリカに留学しています。

逆に彼らからどうして日本人はたった1年で帰ってしまうの??
と聞かれることがよくあります。

そのたびに、"あ、そうか。留学って1年間の交換留学だけじゃないんだ。"
と思い知らされるわけです。

日本人の学生に海外の学校に入学するという考えはどの程度あるだろうか。

特に大学受験時の高校生です。

ほとんどの高校の大学進学実績を見ても、海外進学という欄はない。
日本の大学に進学するという事が当然視されていることにように思います。

たしかに、僕が高校生だった頃(2009〜12年)も、
海外の大学に進学するなど選択肢としてなかったし、
大学に入って1年間くらい留学するぞ程度の考えしかなかった。

もちろん海外の学校に入学することが
日本の学校に入学することよりも良いかどうかは一概には言えないが、
選択肢の1つとして、海外の高校、大学に進学するという道が
あってもいいのではないかと思うようになりました。

大学受験の為だけに英語を学び、
終わったら英語を忘れてしまうではもったいない。

学生時代を小中高大学と過ごした場合、16年間日本で学ぶことになりますが、
その内の数年間を海外で学ぶことは日本の教育を他国のそれと比べるよい機会にもなります。

特に日本人はほぼ単一民族の国だからこそ、皆が皆同じような顔をしているし、
価値観の対立も少ないと言われますが、世界に目を向けると、様々な人種、宗教、価値観が存在しています。

海外で学ぶということは、これまでの常識が覆るということです。

もっと多くの中高生、大学生に、海外への進学の道も
選択肢の1つとしてあるってことを知って欲しい。

ちなみに、海外の大学なんて経済的に難しいと考える人も多いはずですが、
世界には留学生に対しても学費無料の高校、大学も現にあります。

たとえば、教育先進国フィンランドであれば、教育費に関しては、初等教育から大学院まで
さらに留学生に対しても無料です。

人生のターニングポイントで実はもっと選択肢があるのに限られた選択肢しか知らないというのは、
選択する前から損をしているかもしれません。

世界に目を向けてみると、もっとたくさんの選択肢があります。

僕もこれまでの選択がすべてベストであったとは言えませんが、
これからもターニングポイントとなる選択は何度も訪れるはずです。

その1つ1つの帰路で、世界を広くより広く捉えてしっかり考えていきたいと思います。


参考:「いまだに留学生でも学費が無料な国」(両角達平)
http://www.huffingtonpost.jp/tatsuhei-morozumi/school-expenses_b_5779176.html

2012年5月16日付JGAPエッセイ集 フロンティア・フォーラム
No.65:「僕の"留学のススメ"~"18歳の国会議員"がいるスウェーデンにいるワケ」 両角達平さん(静岡県立大学 国際関係学部4年=休学中)※Stockholm University(スウェーデン)留学中
http://japangap.jp/essay/2012/05/18-4stockholm-university.html

(関連記事)
JGAPエッセイ集 フロンティア・フォーラム「道がないところに道を作る。」(檜垣賢一さん、学習院大学3年=米国NY州立大学オールバニ校留学中)
http://japangap.jp/essay/2014/11/3-5.html

Website「多様性の中の共存を目指して。」:http://www.kenichihigaki.com/