JGAP寄稿者短信:「転職につき、マレーシア→シンガポールに移動します」(矢野文宏、日英のインハウス通翻訳@シンガポール)
元プロサッカー選手の中田英寿は、引退のブログ記事でこのように書かれていました。
"人生とは旅であり、旅とは人生である"
マレーシアでの勤務が始まって約1年半が経ちましたが、
2015年の年明けからシンガポールの日系メーカーで
通訳として勤務することになりました。
私の新しい旅も始まります。
これまで私のことを信頼して通訳・翻訳として使ってくれた
前職の3Dアニメ会社に対しては、心から感謝しています。
最初は3Dのアニメ用語に慣れるのに精一杯でした。
会議の中でひたすらメモを取り、ソース言語に耳を傾けて
頭を悩ましながら訳を搾り出していました。
ここで仕事をさせていただけたことは、私の"誇り"です。
これからの通訳人生の基盤に、また自信になると思います。
前職のインドのIT企業では翻訳がメインだったので、
通訳割合が半々またはそれ以上の職場でフルタイムとして
仕事をするのはこの会社が始めてでした。
通訳量が多い環境があり、本当に多くのものを授けてくれました。
ミスをしたときのやり場の無い気持ちもありましたが、
与えられたことすべてが素晴らしい"経験"となり、
"糧"となり、自分を成長させてくれました。
また、私の名前も作品のエンディングクレジットに載せていただくこともありました。
自分なりに精一杯努力をして日本とマレーシアの間をつなぎ、
少しでも仕事を効率よくできるように、ちゃんと話者のメッセージを
伝えられるようにしてきました。同僚に信頼していただけたこと、
支援があったからこそできたものだと思っています。
この先の新たな旅でどんな困難なことがあろうと、
ここでの経験を活かしていけばきっと乗り越えていけると思います。
今後は、ハイクオリティなすばらしいCGアニメを視聴者として楽しみたいと思います。
シンガポールでの新しい生活でも、日々努力を重ねて会社に貢献しつつ
自分のスキルも、更に高めたいと思います。
(関連記事)
2014年9月3日付
No.183:「海外で実務経験を積みながらキャリアを形成しています。」(矢野文宏さん、日英のインハウス通翻訳@マレーシア)-エッセイ集 フロンティア・フォーラム
http://japangap.jp/essay/2014/09/post-83.html
プロフィール:
矢野文宏
日英のインハウス通翻訳@シンガポール
ブログ:http://yanonanone.blog.jp/
Twitter:https://twitter.com/yanonanone