JGAP寄稿者短信:「スペイン~ 旅行者必見!スペインを旅行する上で覚えておくべき5つのコト(前編:スリ) 」
稲村 航平、法政大学文学部地理学科4年
スペインに旅行される方、必見です。
1ユーロ=約130円
日本人に人気のスペイン。温暖で過ごしやすい気候や美味しいご飯は旅行者を引き寄せる魅力である。これから夏休みにスペインに行く人も多いだろう。
今回は過去2回訪れて感じた「スペインで大事なコト」をご紹介する。スペイン旅行の参考にしていただきたい。
◆大事な5つのコト
スペイン全土でスリは多発している。日本人旅行者もよく被害に遭っているので気を付けてもらいたい。
スペインでよく聞くスリのパターンを5つ紹介する。
1.観光客風スリ
犯罪者が観光客の格好を装ってスリをすることだ。単独行動ではない、3人以上の団体行動である。
例えば、バルセロナ・サグラダファミリア近辺にいた場合。被害者Aは写真を撮っていた。すると、そこにカップルを装った犯罪者AとBが。
「すいません、写真撮ってくれない?」と被害者Aにカメラを差し出す。被害者Aは犯罪者ABに向かって記念撮影。「ありがとう」と笑顔で犯罪者ABが立ち去る。すると、被害者Aのポケットに入っていたスマホが盗まれていた。
こういうことだ。写真撮影や道を聞くなどで被害者に気を引かせている間にスリをするというパターン。
「スリ」と頭の中に入れていても、相手が観光客ということで気が緩む。その隙を狙うのだ。
実にタチが悪い。人が好さそうな日本人に頼んで、きちんと仕事をするスリ魔。
こういうのは老夫婦を装ったり、大人の男性を装ったり、様々なパターンがあるがスペインでよく聞くのは若い女性3人組など若い人たち。
特に色が少し濃いロマ風の人たちに見られる。もし声をかけられた場合は警戒しよう。ポケットには何も入れないように。スマホ、財布、カメラ。しっかり管理してほしい。
2.署名スリ
観光地に多い。「貧しい子供を救う」「歴史的建造物の修復費」とかで署名をお願いするロマの人たち。見てすぐに「あ、アカンやつだ」と分かる。
まず署名をしたらお金を要求される、そしてその署名をしている間、その後ロマと話している間にスリにあったりする。
まず、肌が少し濃いロマ風の女性が近づいてきたら、逃げるか無視をしよう。凄く悲しそうな顔で見てきたりするのだが、全てフェイクだ。関わるとロクなことがないので。
これはフランスやイタリアでも同じ手口が横行しているので、注意してほしい。
僕は以前サグラダ・ファミリアで言い寄られた。スペイン語で返したら逃げていったので、言葉が通じなさそうな人を狙っている可能性もある。
3.子どものスリ
真昼間でも起きるのが子どものスリだ。これは大胆、子ども複数人が被害者の周りを取り囲んで一斉にバッグやポケットの中に手を突っ込むのだ。
スペイン人が見ていても何もしてくれないことがある。見て見ぬふり。期待しないほうがいい。
ロマ風の子どもには注意してもらいたい。ポケットに物を入れないのは当たり前、バッグの中も気をつけよう。個人的にはチャックの穴に鍵を通して簡単には開けられないようにすることがベスト。
たまに力づくで奪おうとする子もいるので、そういう奴には多少の暴力を振るっても問題はない。正当防衛だから。
4.私服警官
よくある話。今まで一度も会ったことがないのだが、私服警官を装ってスリを行う人がいる。
通りを歩いていて、いきなり被害者を呼びとめる。警察バッジ(偽物)などを見せて、「パスポートを見せてほしい」。パスポートを見せると「所持金検査だ」という理由で財布を要求する。財布を渡したら最後、確実にお金を盗まれる。
汚いのが、全てを盗むのではなく、バレない程度に20ユーロぐらい盗むのだ。すぐに気付かないようにするため。
第一、警官が私服で観光客に調査をすることはないし、財布を要求する警官なんて世界中で普通はいない。パスポートチェックも殆どない。道で複数の男に巧みな英語で声をかけられたら怪しもう。
5.置き引き
置き引きにも気をつけてもらいたい。気候が穏やかなスペイン、ついついオープンテラスでのんびりしてしまう。
ここで注意が必要なのがテーブルにモノを置くこと。日本人のクセ、テーブルにスマホを置くこと。これをした瞬間、あなたのスマホは他人のものへと移る。
物売りなどがやってきて、スマホを死角にした瞬間、盗む。オープンテラスやバル、カフェなどではテーブルにカメラやスマホを置くのは厳禁。そして自分の荷物から目を離さないこと。
椅子の下とかに置いてもアウト、自分で持つようにしよう。日本と同じ感覚で居たら痛い目にあう。
★スリに遭わないために
ポケットにモノは入れない、スマホやカメラを見せびらかさない、ブランド財布を出さない。
常に警戒しているのも疲れてしまうけど、盗まれた後はもっと疲れるので、多少「警戒しすぎかな?」と思うぐらいがちょうどいい。
日常的に使う少量の現金、10ユーロぐらいはポケットなどの出しやすいところに入れておいて、なるべく財布は使わないようにしよう。
あと、観光地では建物や写真などに気を取られ過ぎないように。周りを一度見てみよう。落ち着いて観察すれば、「あ、こいつ怪しいな」と感じるはずだ。
警戒すればスリはやってこない、スリは無警戒の人に忍び寄る。日程などに気持ちに余裕を持とう。余裕を持てば周りも見れる。
スペイン全土でスリに注意が必要だ。特に大都市、観光客が多い場所。人ごみは危険、バルセロナは特に。
ちなみに現地の女性は財布を胸の中に入れている。賢いやり方だなと感心したほど。現地の人がそれぐらいのコトをするほど、だと思ってほしい。
スリがない場所はスペインにはない、と思うほど気を使ってほしい。

