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海外ギャップイヤー事情 インド編:「インドのトップ大学デリー大学もギャップイヤーを評価!」の巻中国2.jpg


 インドを代表する国立デリー大学(University of Deli)は、規模が日本からすると桁違い。何せ13億人の国のインドの"東大"。1881年に3つのカレッジで控えめに誕生したが、現在は南北2つのキャンパス、77カレッジ、5研究所、86学科、13万2千人の正規学生と非公式の教育プログラムでは26万人の学生を抱える。

 その名門デリー大学は、今年度(7月下旬から新学期)から、高卒後のギャップイヤー取得を入学の不利にならないよう対応することを決定した。

 デリー大学では現在、入学基準のプロセスを見直し中で、ギャップイヤーを取得した学生を様々な4年制大学のコースに入学できる新入生として受け入れる準備をしている。大学の全学入学審査委員会があり、ギャップイヤーを取得した学生がいかなるデメリットを受けることのないようにと会議で決まったのだ。

 昨年までは、あるカレッジではギャップイヤーを取得した学生に対して寛大な見方をしていた一方、他のカレッジでは彼らに対して入学を拒否してきていた経緯がある。しかし今年度から、ギャップイヤー取得学生がいかなるデメリットにも直面しないようにと、例外なく全てのカレッジ(大学)に適応するようにと決まったということだ。

 また、商学部(優等)と経済学のコースは入学希望者に対し、必須課目として数学を入れた。いわば、"文系"でも数学重視の姿勢が見て取れる。

 いずれにせよ、大学入試が激烈を極めるインドで、「ギャップイヤーと数学」重視というメリハリの利いた改革が、若年層を多く抱える"大国"でも行われていることが興味深い。


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子.

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