海外ギャップイヤー事情 米国編:「アメリカン大学のギャップイヤー・プログラムとは!?」の巻![]()
アメリカン大学は1893年創立の私立総合大学。「首都に大学を!」という初代大統領ジョージ・ワシントンの呼びかけに応じて造られた。ワシントンD.C.北西に位置する恵まれた地の利で、名門大学の部類に入るだろう。それは、大学ランキングでいえば、全米で70-80位、世界で400位前後だから、日本でいう早慶ランクというところだ。研究中心のドイツ型大学院モデルと学部教育中心のアメリカ型を組み合わせた教育を理念としているのが特徴だ。
その名門アメリカン大学には、「ギャップイヤー・プログラム」がある。それは1学期あるいは1年間を過ごし、修学とインターンとしての就労活動の両方ができる機会を提供している。例えば、田舎暮らしをしていて、身近な環境に関心ある高校卒業生がワシントンで、1学期間をアースデー・ネットワークでインターンとして働き、30万人もの人を魅了したイベントの企画に加わることだってできることになる。
このギャップイヤー・プログラムでは、学生達は84エーカーのキャンパス(アメリカ副大統領の自宅からほんのすぐそば)で暮らし、授業に出席しながらインターンをして就労経験を積むことができる。高校を卒業した学生向けのものだが、必ずしもこの大学に進学しなくてもよいおおらかさも持ち合わせている。
プログラムには、政治学、グローバルビジネス、そして国際関係について、アメリカン大学の教授のセミナー・スタイルの授業が受講できる。教授達は学外から専門家を招き、街の周辺のNPO団体、行政機関や企業、そしてFBI研修所の学生でさえ、授業に出て、アメリカン大学の単位修得見込証明証(国内プログラムは7単位、国際プログラムは12単位)をもらえ、その単位は他の大学に移行可能なものだという。
国内のギャップイヤー生(高卒者で大学入学未満の若者)は、3000以上もある組織(首都ならではの米国連邦議会を含む)の一つでインターンシップをすることで締めくくる。指導教授はその学期が始まる前から学生とともに履歴書作りや、その学生に合ったインターンシップに重点的に取り組めるように動きはじめる。海外からの留学生にはインターンシップ体験のかわりに、ソフトウェア・テクノロジーや異文化間の理解に集中した詳細なコースが組まれている。
ギャップイヤー生(Gap year students)は、大学キャンパスのラーニング・コミュニティーの中で一緒に生活をし、アメリカン大学の学生とみなされ、活動や倶楽部も含めて大学が提供する全てのものを利用できる権利がある。もちろんワシントンDC全部をすぐ利用できる(地下鉄の駅は道をシャトルでひと乗りしたところだ)
プログラムは、締め切り設定なしの出願方式なので、今なら2016年の春か秋の学期(gap semester)に、あるいは2016~2017年の1年間のプログラムに申し込める。申込者は申し込み完了後、2週間以内にアドミッション・オフィスから連絡があるという。
ある高卒者は、地方から首都に来て、この1学期のギャップイヤー・プログラム(gap semester)に参加し、アメリカン大学に入学した。「インターンシップを通して様々なプロジェクトをやる機会に恵まれたことが大変気に入ったっ。ブログも投稿し、学校のために気候リテラシー・プログラムに取り組み、アースデイのために南米の社会福祉活動にも取り組んだ」という。
この1学期間のギャップイヤーをうまく過ごせた大きな要因として、ワシントンDC自体の魅力をあげている。「DCには色々なもので溢れていて大好きだ。思いつく全ての興味あるもののイベントや組織が探せる!」
学生にとって、都市の魅力は共通のようだ。
文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子
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