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海外ギャップイヤー事情 英国編:「ICTの進展でギャップイヤーが取得しやすくなる~UK Post Boxの出現!?」の巻ヨーク1.jpg 

UKPostBox(https://uk.trustpilot.com/review/ukpostbox.com)は2008年に始まった郵便サービス。今日ではインターネットを使えば人はいつでもつながっていることができるが、例えば、出張や旅行に行き、ずっと家を空けている人にとっては、配達される手紙(封書)や荷物はやはり気掛かり。
そこで2008年にカナダ出身の起業家Allan Chester氏がUK Post Boxという郵便サービスを立ち上げ、実際のイギリス国内に住所を持つ人が家を空けても、誰の手を煩わせることなく、行く先々でスキャニングで郵便物の有無を確認し、それを実際に読んだり、転送したり、処分や保存ができるオンラインのプラットフォームを構築した。

 こんなICTの進展もあり、ギャップイヤーも一層取得しやくなるかもしれない。

 高校を学校を卒業してから、すぐに就職する時代は遠い昔の話だ。今日、A-level(大学入学資格統一試験)あるいは大学を終えた後、人生の次のステップへ進む前にギャップイヤーを取得する傾向が強い。
なかにはキャリアとキャリアの間にギャップイヤーを割り込ませる幸運な人もいるが、大多数はギャップイヤーを会社の出世街道を登り始める前に取得している。

  "ギャップイヤー"という言葉は色々な形を装っている。バックパックからサバティカル休暇、そしてボランティア活動、就労活動、海外旅行という意味を含んでいる。世界中で多くの人々がギャップイヤーを取得している。これは冒険の時間でもある。多くの人にとって、持ち家、家庭や仕事への責任が生ずる前にギャップイヤーの機会は訪れる。前もってその1年間の過ごし方を計画する人もいるが、たいていの人にとっては、時流に逆らわずに自由になれるこの機会は人生に一度の経験(a once-in-a-lifetime experience)となる。

 ほんの10年前では、ギャップイヤー取得は友達や家族とほとんど連絡がとれないことを意味していた。1年間の旅先からのハガキが両親のサイドボードの上で子どもの帰りを待つようなものだった。また決められた時に自宅に電話をして、お互いの安否を確かめるものでもあった。

 技術が進歩したおかげで様子はまるで変わった。いまや世界のどこにいようと、それが豪州、南米、欧州であろうと、Wi-Fiがあと携帯があれば、スカイプやフェイスブック等各種SNSで連絡がとれる時代だ。

 私達をつないでおける技術があれば、たまった郵便物を開封するために帰ってくる必要すらなくなる。UK Postboxの出現はまさにこれ。UK Postbox 郵便サービスを使えば、ボタンひとつでどこにいようとポストを開くことができる。日本でもこのサービスが利用できるようになるか、極めて興味深い。


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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