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海外ギャップイヤー事情 米国編「ギャップイヤーが必要な5 つの理由とは!?」の巻
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平凡な日常を人生から"消去"するためのサイトに、「Go Life Yourself」がある。 

そこに、「ギャップイヤーが必要な5 つの理由」というコラムが掲出された。

 「ギャップイヤーが必要な理由」というテーマについて強い思い入れがあるという作者は今、ギャップイヤー真最中。今までのなかで最高の選択をしたと思っている。12年間(小学校から高校卒業まで)もの学校生活の後、ほとんど興味がないようなことを学ぶために、ストレートに大学に入学するなんて想像できなかったと始まる。

 今、興味があることを探究し、あるいは世界を旅して周れる1年間があるだけでなく、とても満足した気分でいられる。それは自分がしっかりと決断して大学進学することに決めた頃には、勉学に専念し、熱意をもってやりたいことをやれると思うからだ。カナダでは、大学に直接進学しても、三人に一人は最初の1年で退学してしまうような現状があり、その轍(てつ)は踏みたくないと思っている。(the one-third of Canadians who attend college right away and drop out the first year. )

 ヨーロッパ諸国では、ギャップイヤーは規範的なことになっているが、アメリカでも正当な理由で、その概念が一層普及し始めてきた。多くの大学も実際、学生達にギャップイヤー取得することを奨励している。もし今年高校を卒業する予定なら、大学に進学する前にギャップイヤー取得することがなぜよいのか以下考えてみよう。


1.成熟した大人へと成長する(MATURITY)

 大学進学前に人として成長する大切な機会となるだろう。この1年間で、守られて育てられてきた学校の外の世界がどのようなものかを知り、これまで直面したことのない課題にむきあっていくことになる。数々のチャレンジがより自立して、自信にみちた人間として成長させてくれる。

 大学に進学しようと決める際には、大学でのストレスの対処方法についてはるかによく準備できているだろう。 


2.パターンを打開しよう!(BREAKING THE PATTERN)

 小中高と連続して12年間、何をしてきただろうか? 学校に行くことだけ、そして生徒であること以外は何もしてこなかったのではないか。
 もし寄り道せずに大学に進学するとしたら、ほとんど何も変わらないだろう。だが、ギャップイヤーを取得すれば、待ちに待った精神的な休息にもなり、何か違うことを学ぶことによって人生において全く新しい世界観が芽生えるものだ。それから大学に進学する時には、自分やっていることに当事者意識も芽生え、自分がやりたいことをやっているので大学の授業もより有意義になるだろう。


3.自分が本当に望んでいることを見つけよう!(FIND OUT WHAT YOU ACTUALLY WANT)

 はっきりと自分が何を望んでいるのかわからないまま大学に進学するのは危険なこと。その分野が自分に向いていないことを気付くためにだけ学位を取得するなんて想像しただけでも最悪だ。

 ギャップイヤーを過ごせば、勉強に時間とお金を費やす前に、自分が学びたい分野が何であるかを探すことができる。常々、自分は先生に向いているだろうと思っていたら、海外で教師としてボランティア活動をしながらギャップイヤーを過ごすことができる。残念ながらその後、子供達と一緒に働くことが全然向いていないとわかっても、少なくとも大学の4年間をかけてそのことに気づくことはなくなったということだ。ギャップイヤーを通して、自分の目標が何であるかを理解しているので、大学での学業成績にも計り知れないほど助けになるだろう。なぜなら、自分がやっても楽しくないことを知る時間を無駄に費やす必要がないからだ。


4.お金(MONEY)
 大学の費用は非常に高いので、十分な貯蓄がないと学生ローンをため込み始めてストレスの多い1年生を過ごすことになる。
もし金銭感覚に賢く、馬鹿げたことに無駄遣いをしなければ、ギャップイヤーはお金を貯めるにはとてもいい方法だ。発売されるたびの新しいiPhoneなんて必要ない。


5.旅ができる!(YOU CAN GO TRAVELING!)

 ギャップイヤーは世界を見て周れる最高の時間だ!
授業では決して見ることがなかった新しいことを見て、まったく新しい世界に感動するだろう。金銭的に問題がある人でさえも、ボランティア活動と引き換えに旅費と部屋と食事代をもらえる素晴らしいプログラムもある。例えば、WWOOFプログラムは、ほとんど世界中のどこの有機農場でも働けて、一日数時間の労働と引き換えに食事と宿が提供されるプログラムだ。

旅は人生を変え、意識を大きく広げられる経験ができる(a life-altering, mind-expanding experience)。自分の世界観が劇的に変わり、その変化によって人生において何がやりたいのかということが明確になってくる。

ギャップイヤーは世界と自分を発見するためにとても必要な休息(break)だ。

 そう考えると、旅は人生から逃げることではなく、人生にとって逃げないためにあるのではないか。


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子

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