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海外ギャップイヤー事情 米国編「あなたはどのタイプ?~ギャップイヤー取得者の7つの特徴!?」の巻1gapyear.jpeg


 Affordable College Onlineは2012年に米国で創設されたオンラインによる教育プログラム・サイト。ますます高額になる大学の学費、そして大卒であることが就職や将来の稼ぎにも有利に働く現実の中、どこでもいつでもオンラインで、また廉価な講義をうけることができることを目指して質の高い情報を提供している。そのサイトで、「ギャップイヤー取得者の7つのタイプ」を考察している。

 イギリスやオーストラリアではギャップイヤーは以前から人気があったが、近年アメリカでも勢いが増してきており、ここ最近のニュースでは、オバマ大統領の長女・マリアさんがハーバード大学入学前にギャップイヤーを取得することが全米を駆け巡ったが、その興味・関心具合がわかる。そもそもギャップイヤーとは何だろうか?高校卒業から大学に進学する前に休息をとることによって、学生が世界観を広め、新しいスキルを学び、一生の思い出をつくり、これから先に続く学問の道に集中して進んでいけるようにするのだ。もちろん、学部内でも、大学卒業後でもよい。日本みたいな「新卒一括採用」という概念がないから、「思い立ったが、(ギャップイヤーの)吉日」だ。さて、ギャップイヤーのタイプは大まかに7つ考えられる。

1.独立心が強いタイプ(The Independence Seeker)
 したいことを探し、起業することや、社会にとらわれず自由に考える人、そして人生を最大限に生かしたいと思うタイプだ。大学に行きたいとは思っているが、いずれは行くことに確信を持っており、熱心に勉強する前に、今は新しい経験をしておきたいと考えている。要するに、「人生は短く、自分ができることは何でも体験してみたい。まだ若いので、準備ができたらそのうち大学に行くだろう」と考えるような人物。


2.金銭的に責任感のある学生(The Fiscally Responsible)
 高卒後、大学に直接進学してかなりの負債をこうむってしまうよりも、金銭的に責任感のある学生は、むしろ1年間一生懸命働いて学費や住宅費の経費を補いたいと考える。親と同居していようが、手ごろな住居を見つけていようが、これらの学生はギャップイヤーを利用して金銭的に賢い決断をし、将来の学問的追求のためにお金を貯蓄する。仕事に精を出して一生懸命働けば、1年間でかなり貯まる。将来の教育のために楽になる。日本では少ないタイプか!?


 
3.勉強をすることに疑問を感じているタイプ(The Academically Questioning )
 友達全員が大学に進学し、両親も入学することを熱望しているが、はたして高等教育が自分の進む正しい方向なのかと悩んでいる学生。夢中になれないことに対してお金を無駄にするよりも、大学に進学することが正しいことかどうかに悩んでいる学生はギャップイヤーを利用して様々な選択肢を模索し、何が一番良い道なのかをみつけている。
「高校の授業で学んだことについて本当に夢中になれなかったので、それが正しい進路かどうかはっきりする前に、金銭的にも学問的にも大学に入学したくなかった」というタイプ。


4.苦しんでいる人の良き友であろうとする"ボランティア命"タイプ(The Good Samaritan)
 大学で教育を学ぶことも大切だが、時間をとり、あまり幸せでない人に手を差し伸べることもまた重要なことだ。慈善活動に関心のある人は、ギャップイヤーを利用してボランティア活動を通して自分達の地域社会に役立つことをしようと考える。「学ぶことも大好きだが、まだ若くて色々な責任のない時に、より善き人間のために貢献したいと思う。」


5.どういう方向に進んでよいか確信がもてない大学生タイプ(The Unsure of How to Proceed)※ここから高卒後ではなく、大卒後
 大学は卒業後どういう方向に進んでいいのか確信がもてない人は、大学院に進むかそのまま就職するかのどちらを選択するかで、たいてい悩んでいる。ギャップイヤーは、自分の考えが明確になる時間を与えてくれるだけでなく、新しく身につけたスキルや知識を利用して実際の社会で手慣らしができる有益な体験となる。「世の中にはたくさんの選択肢がある。クラスメートが勤め人の階段(the employment ladder)をつきすすんでいるときに遅れはとりたくないと思うが、まだ学生の考え方ができるうちにさらに上の修士や博士の学位を目指す機会を失いたくないとも考えている。」


6.先を急がないタイプ(The Unhurried Worker)
 先を急いでいない人は、これから数十年は何らかの形ややり方でたぶん働いていることを分かっていて、あわててまっしぐらにキャリアを積もうとは思っていない。役職につくことを競争するよりも、こういう大学生はギャップイヤーを利用して、会社と契約を結ぶ前に、青春時代の真っ只中にいることを喜び、旅や自分の興味があることを探究し世界中を楽しんでみたいと考えている。「今ほど責任のない時間はこれから先の人生ではないだろう。仕事は待ってくれるだろうし、プロの仕事の世界に入ることに急いではいない。」


7.ボランティア活動をする大卒者(The Volunteer)
 大学学部時代で学んだ価値あるスキルと知識をもってボランティア活動をする人は、自分の資質を通して世界に貢献したいと考えている。開発国で子供達相手の教師になったり、平和部隊(the Peace Corps)で社会貢献したり、社会的・経済的に恵まれない地域で価値のある看護技術を提供したり、このような大卒者はおもいやりのある人間になるばかりでなく、自分の履歴書に注目すべき事柄を付け加えることもできる。「大学在学中に市場性あるスキルを取得でき、仕事を見つけることもできると思っているが、まず最初にこれらのスキルを自分のために使うよりもむしろ他者のために使いたいと思っている。」

 日本にも大学生で一定数の"遅咲き"は存在する。こういうタイプを新卒一括採用の日本では吸収しにくく、人材の多様性を阻む大きな要因だろう。大卒者にもギャップイヤーがあるという概念理解が進むと、日本も変わると考える。


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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※「海外ギャップイヤー事情」150超記事の一覧リスト(右ナビ)→http://japangap.jp/info/cat44/

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