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海外ギャップイヤー事情 英国編「企業205社にギャップイヤー取得者の評価を聞くと、やはり採用に有利!?」」の巻寺4.jpg


 1996年にイギリスで設立された世界最大の利用実績をもつオンラインの宿泊予約サイトに、ブッキングドットコムがある。そこが、イギリスの採用企業205社に対して、18才以上の男女に関する調査を今年6月に行った。調査では、自分にあった正しいギャップイヤーの経験できれば将来の雇用者にもよく映り、履歴書にも反映できるし、何よりも自分自身の成長のためにその経験が活かされていることがわかる。


 卒業が間際になると、英国中の高校・大学卒業生が次のステップについてじっくりと考えている。将来のキャリアにも同時に注意を払っている人にとってはギャップイヤーを取得することが素晴らしい選択になるが、それというのも企業5社中2社が、ギャップイヤーのおかげで有能な社員が一際際立ってきている(39%)と言う。

 ブッキングドットコムがイギリスの企業向けに行った最新調査で、新卒者を雇い入れる上でギャップイヤーに関しての見解についてたずねている。結果は、正しいギャップイヤーの選択の重要性とギャップイヤーが就業力(employability)に及ぼす影響について明らかになった。

*ほぼ3分の1の企業が、ギャップイヤーを経験した学生を採用候補者として選び、もしギャップイヤーを取得していないとしてもその1年間に何をしたかを重要視する。(31%)
*採用企業側にとって、ギャップイヤーのなかでもっとも興味を引く活動は、世界中の色々なところで複数の臨時的就労活動をしていることだ。(36%)
*3分の2以上もの内定先(65%)が、お遊びだけのギャップイヤー(a gap year for pleasure )を取得した人にはあまり興味を示さない。


 将来どのような人材を雇用したいかについて企業側と話をした際に、ギャップイヤーを経験したことのある候補者は何もしていない新卒者と比べてより自信があることに気付くという。このことは特に、行ったことのない世界を探検するために時間を費やした卒業生にあてはまる。色々な都市・街で様々な仕事をすることを通して、異文化を受け止めるようになり、そして場合によっては新しい言語を学んだり、このスキルは特に世界的な展開をしている企業にとって非常に興味を引く。もし卒業生がギャップイヤーを考えているならば、旅の中にボランティア活動か、あるいは関連性のあるインターンシップを組み込める選択ができるのものを探すことをすすめると、とサージリクルートメントハウス社の役員は話す。

自分のオプションを考えてみよう!
 卒業生の旅のタイプは英国中の採用者側が候補者を選ぶ際に考慮する事柄だ。3分の1以上の企業が、世界中の色々な場所で様々なバイトをしたことのある候補者を雇用することを好む(36%)。一方、3分の1は慈善活動をするために外国を旅する人を好み(32%)、また19%の採用企業がギャプイヤーを利用して、言語を学ぶなどのクラスを海外で受講したことのある候補者を好む。

 雇用者側に好ましい印象を与えるギャップイヤーのタイプもまた企業の業種によってまちまちだ。ポジション争いが熾烈なところは、事業を始めることを考えている人には覚えておいしてほしいが、82%の雇用者が候補者にはギャップイヤー期間中に企業のオフィスで働いたり、職業人としての経験をすることが好ましいと思っている。この厳しい企業での自分のやる気が重要になるが、25%の企業が、遊びのギャップイヤーを過ごした人には興味がないと言っている。

対照的だが、41%の製造業者が、遊びで旅をしたことがある候補者を採用する検討をするようだ。

サービス産業に従事している企業は、新しい言語を学ぶような授業を受講するタイプのギャップイヤーに興味がある。なぜなら候補者が時間を利用してスキルを上達しようとしているからだ。クリエイティブな産業で働いてみたいと思っている人は、他人や理念に関心をもつことによって人生の経験を広げるべきで、ボランティアや慈善活動をしてギャップイヤーを過ごすことが好ましい。この産業の3分の2以上もの企業が、この手のタイプのギャップイヤーに興味が惹かれる(68%)という。

採用企業側に推奨された5つのギャップイヤーのタイプ
世界中の色々な街で複数の臨時の仕事をしながらする旅 36%
外国を旅してボランティアや慈善活動をする旅 32%
異文化を知るためにいくつかの知らない国々に行く旅 18%
外国に行き、ビーチや島でのんびりとリラックをする旅 10%
友達とヨーロッパの複数の国々に行く旅 4%


 調査をしたブッキングドットコムは、最近の若者は以前よりもグローバル思考になってきており、彼らが旅の方向性の決定をする上でそのことがどれだけ影響を及ぼしているか興味深いという。若者が将来のことを考え、旅をして世界を見るために休暇をとるのか、それとも具体的な就労経験をするために休暇をとるのか、当調査によると、長い目でみてキャリアを高めることがわかっている。世界中にはユニークな機会がたくさんあり、そのどれもが自身の成長を必ず方向づけ、そしてキャリアの道が充実することであろう。

視野を広げよう!
 調査によると、候補者の就業力がもっとも高められる場所として選ばれているのがヨーロッパだという(32%)。 次に好まれるのが北米(20%)であり、多くの卒業生が異文化を体験するために世界の国や地域を組み合わせて廻る旅(19%)が僅差でそれに続いている。意外だが、最下位は同じ英国圏のオーストラリアで、たった4%の企業しか将来の職業的成功を押し上げるのに有利な場所として挙げていなかった。


企業側による、ギャップイヤーで訪れるべき国、トップ5
ヨーロッパ 32%
北米 20%
色々な国、地域を組み合わせて 19%
アジア 9%
南米 7%


一番大事なのは個人の成長
 ギャップイヤーを取得するメリットは明らかだ。世界の様々な場所を探検するだけでなく、職場で計り知れないほど貴重な個性を花開かせることにも役立つ。4分の3近いイギリスの企業は、ギャップイヤーを取得した新卒者とそうでない者を比較した時に、ギャップイヤーを経験した者の方がより自信をつけている(72%)、創造力がある(70%)、柔軟だ(65%)、そして先々を考えて行動できる(61%)と評価している。

ギャップイヤーを経験した人物の顕著な個性トップ10
自主的 77%
自信がある 72%
創造力がある 70%
柔軟性がある 65%
先々を考えて行動できる 61%
理性的 48%
戦略的 47%
計画的な人物 43%
細部に気配りがきく 40%
一生懸命に努力する 35%


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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2016年1月1日付:「2016年は"ギャップイヤー2.0"の時代!」(砂田 薫)-代表ブログ http://japangap.jp/blog/2016/01/201620.html

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※「海外ギャップイヤー事情」150超記事の一覧リスト(右ナビ)→http://japangap.jp/info/cat44/

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