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海外ギャップイヤー事情 豪州編「米国でギャップイヤーを満喫し、その後大学に入学しよう!?」


 NSR Australiaは2006年に元プロサッカー選手のMarco Maisano氏が全てのスポーツ選手にそのスポーツ分野て可能性を存分に発揮できるような機会を提供しようと設立した団体。特に"学生アスリート"がオーストラリアだけにとどまらず、アメリカの大学でその可能性を伸ばせるように、機会を提供している。そこで、ギャップイヤーが話題となっている。

ギャップイヤーは、親御さんをハッピーにする!? 
 もし、オーストラリアの高校生が卒業後、ギャップイヤーを取得しようと考えているならば、アメリカはまさに理想の条件を満たしている。ギャップイヤー取得は当然だし、おそらく本当に必要なものでもあるが親御さんにとっては、一般的なギャップイヤーが子供たちの人生を発展させるための最善策というわけではないかもしれないが、十分それに値する。
 
 幸い、最近のギャップイヤーの概念は広義に解釈されてきている。今や休暇から学習、そして就労活動までを組み入れ、かつ実行可能な将来の道筋までも示してくれる様々な機会までが含まれている。期間も米国では2か月から2年という認識だ。
 
 つまり価値ある可能性を含んだキャリアを形成するために、情熱とやる気をもって、社会体験(ボランティアや課外留学)や就業体験のギャップイヤーの魅力的な部分を結合させることが理想だということになろう。

 さて、いかなる義務もなく何千人もの高校卒業生がギャップイヤーを取得したいと思わせる魅力的なポイントは一体何だろうか?
 以下が考えられる。
*大変だった高校生活の緊張をほぐすための時間
*余分なプレッシャーがないところで可能性のある将来の計画を探索するための時間
*旅する機会
*これから先何をするか輪郭つかむため、とりあえずお金を貯蓄するために働く時間

 これらのことが、高校卒業後にギャップイヤーを取得しようとする主な理由だが、私の知っているほとんどの人もまた同じような考えだ。

 ギャップイヤーを取得する上でのリスクは、あまりに多くの時間を緊張をほぐすために費やしてしまい、将来の機会を探索する時間にはほんの少ししか費やさず、たいてい高校を卒業した時よりももっと自分を見失って1年を終わらせてしまっていることがある。多くの若者達が理解していないことは、広い意味のアメリカのギャップイヤーという概念があって、成長できるキャリアパスを確保しておきながら、一方ギャップイヤーが提供する全ての要素を満足させるオプションを決定できるということだ。



 高校卒業後の休養期間をサポートするアメリカギャップイヤー

 もしアメリカがギャップイヤーの行き先のリストに入っているならば、アメリカの大学で経験を積める機会を活かすことを強く勧める。まっすぐに大学に進学せずに、消極的にギャップイヤーを取りたいなら、いくつかのことをはっきりとさせてほしい。

 アメリカの大学に進学する方向に進むことを決めたとして、高校を卒業した翌年の8月まで入学しない。つまり、学校からのストレスをうけない完璧な1年弱の空白があるということだ、しかもこの期間は、これから先の将来のプランも考えられる。

 その期間は、貯金できる時間にもなるし、若者がギャップイヤーに魅力を感じているその他の要素を満足させてくれることにもなる。

 さて、そこで学生アスリートとしてアメリカの大学に進学する選択によって満足できない、あるいはカバーできないギャップイヤーを取得する上での2つの利点と要素がまだある。

1つは「求めよ、さらば与えられん!」ということ。
 
 2つ目のポイントは、更なるプレッシャーなしに将来の機会を探るためにギャップイヤーを取得することは、アメリカの大学で学生アスリートになるチャンスとは適合しないように思える。
しかし、アメリカでの大学経験は将来の関わりと見なされるか、あるいはそれが1年間であろうとひとときや1学期であろうと素晴らしい経験として見なされるということを、まだ理解していないかもしれない。

 海外からの学生アスリートとして、大学での経験を自分が好きなように長くしようと短くしようとできる選択がある。大学という機会は自分に何が合い、自分の将来のプランに何か適合しているのかがわかる。だからアメリカでギャップイヤーの機会を楽しむことは、将来のキャリアを色々考えるためのツールと実際なりうるだろう。

 アメリカの大学に進むことを旅と考えて、それが学問の道であろうと、スポーツや旅であろうと、ゆるやかに将来の希望へと導かれるようになるだろう。

 そして最後に、アメリカの大学に進学することはギャップイヤーの旅という側面に関係することは明らかだ。旅は若者にとってとても魅力的であり、将来の計画をに世界のおもしろい部分を見たいという願望を構築することは高校後の複数のやりたい項目を満足させてくれる方法になるだろう。

 高校生にとって複数の興味を満足させてくれる将来の機会を探すことはたいてい難しいことだが、アメリカで大学に進学するというユニークな道を探す機会は学生さん達にとってはぴったりかもしれない。


文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子


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