ギャップイヤー・ジャパンからのニュース・お知らせ

文科省が3/24「学事暦の多様化とギャップタームに関する検討会議(第4回)」の議事録を公開。「大学入学延期制度導入でギャップイヤーを!」

 今回の検討会議(大学秋入学と半年ギャップイヤーの議論)も下村博文文科相と上野通子政務官が出席した。
冒頭下村大臣は、新たな海外留学支援制度である、「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」は、「留学計画を自分自身で設計したり、各界及び企業のリーダーによる事前・事後の指導を行ったりと、ギャップイヤーを活用した社会体験活動を推進する際にもヒントとなり得るような支援を行っております。また、この留学とギャップイヤーの間の体系を組み合わせるということも可能であるというふうに思います。」と述べた。

 会議の中で、砂田 薫委員(JGAP代表理事)は、「高大の接続というトランジションの中でギャップイヤーをポジティブに見ていくということを考えると、やっぱり大学の入学の延期制度というのは、お金のかからない導入策になる。2千弱ある市町村が平均で10名のインターンシップ生を半年でも受け入れると、2万人になり、これも費用があまりかからない導入法」と提案した。

 また、「米国の名門タフツ大学はギャップイヤー推奨から導入に変わった。高大の接続で50人規模で最大300万円、1人300万円の援助をしていくことになっていく」と最新情報をメンバー間で共有した。ギャップイヤーの重要性については、「日本の若者は経験が足りない。僕らの時代と違って今の若い人たちは、みんなネットでいろいろな情報をとるが、それが実体験と結びついて初めて大きい力になる。大学は偏差値だとか、親のことを考えると浪人もできないし、じゃあ行けるところに行こうということで深く考えないで進学する生徒が多い。それが実は6万人もの中退にもつながっているかもしれない。そういうことを考えると、ギャップイヤーをうまく接続要因にしていくのが重要」と結んでいる。

(文科省のサイト)
議事録:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/57/gijiroku/1347494.htm 
配布資料:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/57/siryo/1346418.htm 

(関連記事)
1/31実施 第3回「学事暦の多様化とギャップタームに関する検討会議」(大学秋入学と半年ギャップイヤーの議論)の資料公開

 昨年12月2日の第2回に引き続き、第3回「学事暦の多様化とギャップタームに関する検討会議」が、本年1月31日13時から金融庁(中央合同庁舎第7号館・西館)で開催された。

 議題は、「学事暦の多様化とギャップターム(大学秋入学とそれに伴う半年ギャップイヤー)推進方策」についてであり、 砂田委員(JGAP代表/お茶大特任講師)が議論を深めるため、「英国、米豪州南アフリカ等の大学におけるギャップイヤー事例」を発表した。世界の名門大学で、ギャップイヤー制度が浸透してきている現状を明示した。この資料にあるタフツ大学は、今月3月に、"推奨"のステージから、"制度"自体を設けることもわかった。
※砂田委員の発表プレゼン資料→20140131砂田委員資料.pdf

2014年3月10日付 名門タフツ大学が来年から50人規模のギャップイヤー制度導入、そしてブラウン大学も検討中!-JGAP代表ブログ→ http://japangap.jp/blog/2014/03/50.html

 次に、国際教養大学生2名が、ギャップイヤー体験談(今年9月に、半年のギャップイヤー活動を経て入学、現在大学1年生)をプレゼンした。
 玉城 慶人さんは地元沖縄で国際協力イベントを開催した成果を話した。一方、宇田川美沙さんは、貧困問題に関心があるため、カトリックの修道会(東京)と病気や障害を持った人のための農場(北海道)でのボランティア経験を語った。
※詳細は、以下のリンク「ギャップイヤー活動報告書」から→
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/57/attach/1343978.htm

 また、この後、東大副学長や一橋大学長、経団連、日本貿易会、東商からの代表者から構成された16人の委員で活発な議論が行われた。(議事録参照)

※参考:1/31第3回会議の「配布資料」のリンクは→
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/57/siryo/1343955.htm

※参考:12/2 第2回会議の「配布資料」のリンクは→
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/57/siryo/1342409.htm

※12/2 第2回会議での砂田JGAP代表の発表スライド
2013年12月2日【資料4】砂田委員発表資料.pdf


10/4 第1回議事録(文科省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/57/gijiroku/1342831.htm

(参考記事)10月4日付 半年ギャップイヤーが今後議論! 10/4 第1回「学事暦の多様化とギャップタームに関する検討会議」が文科省で開催された。-ニュース
http://japangap.jp/info/2013/10/104-1.html