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JGAP寄稿者短信:「逆カルチャーショック7選」(内藤俊輔、 青年海外協力隊/ルワンダから帰国)
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3月25日に無事青年海外協力隊としての2年間を終え帰国しました。
大分,日本の景色には慣れてきました。
食事も慣れましたね。

ただ未だに日本人を演じている自分がいます。
そんな訳で,2年間のアフリカ生活から急に東京へ降り立った自分が感じた

逆カルチャーショック7選

をまとめてみました。

逆カルチャーショックとは,
文字通りカルチャーショックの逆で,母国以外に長期滞在していた事により,
母国へ帰国時に感じる差の事です。
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こんな画像のような感覚になったことを忘れないうちに書いてみます。


①日本人の顔が識別出来ない
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ルワンダに着いた当初は,ルワンダ人の顔が覚えられないし,
パッと見てでは同じ人に見えてましたが,日本でも同様でした。

日本人の顔が全部同じ。とまではいきませんが,自分の知り合いに全て見えてしまう。
今はもう直ってきました。

②全部高額に感じる
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パイナップルが一個50円の国にいた自分としては,全てが高く感じています。
食べ物はともかく他の生活必需品全てに対して購入をためらっている自分がいますね。
帰国してから500円以上のものほとんど買えてない・・・


③スピード感についていけない
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歩くスピード,電車に乗るスピード,食事の出るスピード,レジの人からおつりを貰うスピード。
全てが早く感じ,2年前は普通に自分もやってましたが今はついていくのにいっぱいいっぱいです。
ルワンダは食事が出るのに最短でも30分くらいかかります。


④知らない人に話しかけたくなる
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電車を待っている時,電車に乗っている時など無性に隣の人に声をかけたくなります。
ルワンダでは,隣にいる人は今日から友達感覚です。
きっと地方のおじいちゃんおばあちゃんが赤ちゃん見ると話しかける感覚に近い気がします。


⑤握手,ハグをしたくなる
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たまたま実家に帰る途中で,中学校の時の同級生に会いました。
ルワンダでは会ったら必ず握手。1週間ぶりくらいだったハグをします。

嬉しさと興奮で,彼にも危うくハグをしそうでしたが,なんとか握手に留めました。


⑥全てが小さく感じる
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ご飯のお椀,身体のサイズ感,そして何より実家の街や部屋やトイレやお風呂が狭く感じました。スタンドバイミーを思い出しましたね。
ルワンダは全てサイズが日本の倍はございました。


⑦完璧な日本
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電車が2分遅れただけで「申し訳ありません」のアナウンス。
時計を見てもどこの時計も同じ時間になっている。

ルワンダはそもそも時刻表があって無いようなもの。
時計はあってもどれもあってないので意味無し^^;
とにかく日本は何もかもがシステマチック化しています。


一応今の所感じている大きな事はこのくらいです。

実はまだ協力隊の仲間以外とは,親以外しっかり話せてません。
きっと,会話をするとまたまた色々と逆カルチャーショックを感じる事でしょう。

読んで頂きありがとうございました!!

(関連記事)
2014年7月16日付エッセイ集 フロンティア・フォーラム No.174:「 格好悪くてもいいじゃないか。それでも前に進み続けるたった1つのコツ」(内藤俊輔さん、 青年海外協力隊/ルワンダ派遣) http://japangap.jp/essay/2014/07/post-79.html

2014年9月13日付JGAP寄稿者短信:「世界一周するのと,海外に長期滞在する違いは何ですか?」http://japangap.jp/info/2014/09/jgap-166.html

2015年1月9日付JGAP寄稿者短信:「自分のできることを人にできるようにする」 http://japangap.jp/info/2015/01/jgap-190.html

プロフィール:
内藤俊輔
1986年青森生まれ。
中学時代に父を亡くし母子家庭で育つ。マーケティング会社に約5年勤めた後,平成24年度4次隊として青年海外協力隊でルワンダに派遣。3月に帰国した。

Blog:ルワンダから観た世界〜内藤俊輔BOOK〜(http://ameblo.jp/naikel0311/
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