ギャップイヤー・ジャパンからのニュース・お知らせ

「東北公益文科大学が、国際教養大学に続き、国内2件目のギャップイヤー入試を導入!」新4階層 ギャップイヤー.jpg


 平成27年度文科省「大学教育再生加速プログラム(AP)」で、「ギャップイヤー制度(プログラム)」が導入される大学が10機関(他に高専1、短大1)増えたと伝えてきたが、今度は、国際教養大学(AIU)に続き、「ギャップイヤー入試」が誕生した。導入を決めたのは、東北公益文科大学(山形県酒田市)。特待生として公益学部公益学科で5名を募集する。AIUとの違いは、AIUは4-8月にギャップイヤーを取得し、その後に入学する英国型だが、4月に入学してからギャップイヤーを経験するもの(活動費用として、交通費・宿泊費を大学が最大20万円負担)。

 東大の入学してから、1年特別休学しての奨学金付ギャップイヤーとも一線を画する。しかしながら、上の階層図では同様に第2層の「参加者が立案・提示するギャップイヤー」に入る。内容は、海外研修・民間企業等において1ヶ月以上の社会体験を踏むもの。具体的には、1ヶ月以上の長期学外学修プログラムに参加し、様々な体験にチャレンジする。例えば、課題挑戦型インターンシップ、離島・限界集落短期移住プログラム、地域づくり体験型インターンシップ、海外語学留学などが想定され、入学前学習やマッチング通して個別に決定していくという。東北公益文科大学2015年度から4学期のクォーター制となっており、それを活用した取り組みとも言えるだろう。

 ここでもまた、高等教育機関の人材育成の仕組みとしてのギャップイヤー・プログラムは、教員や親から離れた非日常化の社会体験(ボランティアや課外留学、旅等)や就業体験の重要性を大学側が認識していることがわかる。

 今回の「ギャップイヤー入試」の主なポイントは以下の通り。
1.出願要件は評定平均値が4.0以上とし、成績優秀で主体的に学修に取り組める若者
2.4月に入学した後、第2クォーター(6・7月)からギャップイヤー・プログラム(社会体験)に参加
3.合格者は全員特待生で、授業料・施設整備費が半額
4.試験科目は、小論文(70分、配点60点)・調査書(配点60点)、そして「ギャップイヤー・プレゼン(配点100点)」に30分で、プレゼン内容の比率が高い

 スケジュールとして、出願は11月24日(火)から。試験日は12月13日(日)、合格発表は12月18日(金)となっているが、詳細は大学の公式サイトで確認すること。

 同大学は、山形県と庄内14市町村が設置費用を負担し、学校法人東北公益文科大学が運営する私立大学。設置時の2001年より慶應義塾大学の支援・提携関係があり、公私協力方式での運営を行っていることで知られている。

参考サイト:東北公益文科大学「ギャップイヤー入試」 http://www.koeki-u.ac.jp/admissions/entrance-examination-outline/gapyear.html

(参考記事)
2015年8月1日付
「今秋から新たに10大学で"ギャップイヤー制度"が誕生する!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ http://japangap.jp/blog/2015/08/10.html
2015年1月29日付
「ついに大学に、文科省の"ギャップイヤー予算"が付く!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ
http://japangap.jp/blog/2015/01/-27-httpwwwkanteigojpjpsingisouseikihonseisakudai2s6pdf.html

2015年7月31日付
速報:「ギャップイヤー制度が導入される大学等高等教育機関が文科省から発表される!」-ニュース | http://japangap.jp/info/2015/07/post-187.html

(関連記事)
※「海外ギャップイヤー事情」100超記事の一覧リスト(右ナビ)→http://japangap.jp/info/cat44/