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JGAP寄稿者短信:「目標と計画はやはり大事だという話」(中込 翔、ヒューストン大学博士課程)
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 早いものでもうアメリカに来てから1年がたった。1年という節目を迎えるにあたってふと振り返ってみるとこの一年はどうも忙殺されていて「あるもの」が欠けていたことに気づく。

 それが「目標と計画」である。


 少しさかのぼってみると、慶應の最後の年は何がなんでもアメリカの大学院に入ってやるぞと闘志を燃やし、それに向かって一直線に努力した。結果、報われることになった。

 またインドのシリコンバレー、バンガロールの現状を自分で確かめ、なおかつそこのスタートアップでソフトウェアエンジニアとして働くことで自分のプログラミングのスキルを上げつつビジネスを学びたいと考え、卒業式そっちのけインドへ飛んだのも確固たる目標と計画があってのことだ。結果的にたった数ヶ月とはいえ、予想していたことよりも多くのことを得られた。

 いずれもきちんとした目標がたて、それを達成するための計画を描き、それを実行したからこそ密度ある時間と結果を得ることができた。

 しかし最近の自分はどうだ?日々の研究に忙殺され、出口の見えない空間を右往左往しているだけであるということに気づいてしまった。これではいけない。目的なき船はただ大海原を彷徨うだけだ。

 そこでここ2週間ほど、今一度しっかり自分を見つめなおし目標と計画をたてることにした。こうしたものは公表した方が自分としても一層気が引き締まるのでここに書き留めておきたいと思う。

<現時点での人生において目指すべき目標>
1.電脳の実現に必要な基礎を(少なくとも自分の分野においては)博士課程在籍中に完全に習得する
2.ブレイン・マシン・インターフェイスにおける自分の専門分野を確立する
3.上記を持ってして電脳を実現する先駆者の一人となる
4.日本の外で成功した日本人のロールモデルとなる
5.海外からの日本に対するイメージとなることを自覚し評価を最大化できるようにする
6.外へ出たい日本人を応援・援助できるハブとなる
7.可愛い嫁を手に入れる(大事)
8.想像力を失ってはならない。創造活動を定期的に行う

の8つを人生の目標として掲げる。

 計画についてはすべてにおいて書くと長くなってしまうので、また、まだ立てきれていない部分もあるので、かいつまんで実行可能な計画を以下に記す:
•毎年2本のジャーナル論文を書く(最低でも1本)
•知らないことは認め、その都度勉強する
•質問をすることを恐れない。自問自答することをやめない
•日々周りに感謝し、必要あれば助け、日本の知識を学びつつ、良きを体現する
•いつ何時も相談に乗り、現実的なアドバイスを時間を惜しむことなく送る
•体を鍛え、料理を練習し、人格を磨く
•暇があれば絵や小説を書き創造性や感性を磨く

 すでにたてた計画の幾つかは日々実行可能な形として取り入れている。(毎日のロードバイクでのチャリ通など)

 改めてこうした目標と計画の大切さを認識し、今回たてたものは実行し完遂できるように日々精進する。


プロフィール:
中込 翔
留学歴:イタリア3年、イギリス4年
慶応義塾大学理工学部卒業
インドのシリコンバレー、バンガロールのITスタートアップにてソフトウェアエンジニア
ヒューストン大学博士課程に合格し、2014年9月より留学

ブログ:「How I walk ゴメスの歩き方」:http://www.shonakagome.com/
ツイッター:https://twitter.com/gomessdegomess
著書:http://goo.gl/89s8m4

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