自分の人生は、自分のものではない
ということを最近よく考えます。
かといって、他人のものでもないんですけれど。
執着、ってありますよね。
固執と言ってもいいかもしれません。
自分はこんな風になりたい。こんな人生を過ごしたい。
これは単なる「夢」であり「希望」ですけれど、これが高じてしまうと
「こうじゃないとダメ」「あの選択肢はダメ」
という「執着」に変わってしまいます。
仕事について考えてみると、肩書が変わること、転職をして活躍するフィールドが変わること。収入が変わること。
自分の思い通りにならないことのほうが多いかもしれませんが、執着をしてしまうと、自分のいる環境を否定してしまいがちです。
私もかつてはそうでしたが、独立してからは自分の思いもよらなかった仕事の相談を受けることが多くなりました。そしてそんな仕事に取り組む機会を多く頂いて思ったのは、「自分のことなんて自分でもよく知らない」ということ。
他人が見る自分の自分が見る(知っている)自分は全然違っていて、自分の強みや良さは、他人に発掘してもらう場合も多々あるんだと。
そして、そんな世界に飛び込んでいろいろ経験できたのは、自分の理想や夢、フィールドに固執し過ぎなかったからだともいえます。
特に組織に所属をして仕事をしていると、肩書や収入、フィールドがよく変わってしまうこともあるかと思いますが、そんな時に表題のようなことを考えれば、たとえ地位が上がっても奢ることはありませんし、左遷を食らっても落ち込むことはありません。だって、自分が決めた役職でも収入でもフィールドでもない(=誰かに引っ張られた、という意味)わけですから、別に何か自分の中から失うこともありませんし、逆に何かを手に入れるわけでもない。
自分の人生に対する執着を捨てると、驚くほどに面白い人生になりますよ。
藪内達也
英日翻訳家
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プロフィール:
藪内達也/英日翻訳家(観光翻訳)/翻訳×デザイン×Webのフリーランスネットワークを構築して、仕事製作中/現在は奈良を拠点に複数の仕事作り/「自分の人生の舵は自分で取る!」がモットー
詳しくはブログで(自分の考え方や哲学等について書き連ねています)
No17:「海外での出会いと発見が、僕を変えた」藪内達也さん(当時、神戸大学国際文化学部4年) -エッセイ集 フロンティア・フォーラム欄寄稿(2011年12月9日) http://japangap.jp/essay/2011/12/4.html
ブログ:Live my OWN life
http://tatsuyayabuuchi.blogspot.jp/
【3/8JGAP設立4周年企画第2弾】
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