最新の秋入学やボランティア・国内外留学、インターン情報をお届け致します。

 ギャップイヤーに対し、多岐にわたり、大変多くのお問い合わせを頂戴し、厚くお礼申し上げます。
ギャップイヤーの定義を最も短く言うなら、「親元・教員から離れた非日常下での社会体験(ボランティア・正規外の国内外留学)や就業体験(インターン・アルバイト)」の本格的課外活動、期間は3-24ヶ月です(英国・教育技能省、2004)。
  皆様方からの問い合わせ内容の類型化し、関連する基礎情報を下記に列記させていただきました。どうかよろしくご参照いただければ幸いです。(更新:6月26日に20として「英国・ブリティッシュ・カウンシルのギャップイヤー紹介ページ」を追加しました)JGAP広報  
   
 


                          
                        記

※メディア最新情報:JGAPへのメディアからの取材リストと内容: http://japangap.jp/info/index.html
※↑右ナビの【メディア露出】で最新から時系列に内容をご覧いただけます。

1.2011年2月23日「JGAP設立趣意書」発表(全22ページ)
※14ページ目にあるが、大学1学年の1割(約7万人)を9月入学にするか、「就活」を協定で4ヶ月間短縮すれば、「日本版ギャップイヤー(Jギャップ)」体験ができる。福祉ボランティアと一次産業でのインターンを各2ヶ月間行うと、400億円の労働価値創造が見込める。すなわち、この時、初めて「大学秋入学とギャップイヤー」の組合せモデルを提言している。
http://japangap.jp/institute/doc/others/001_1110223.pdf2011年4月16日「就活を短期化して、トレードオフとしての学内ギャップイヤー導入の提言」他発表(ギャップイヤー総研)
http://japangap.jp/institute/doc/teigen/002_110416.pdf

2.2011年6月13日付「ギャップイヤー・シンポジウム」発表資料 ※秋入学とギャップイヤーを提案
http://japangap.jp/institute/doc/others/005_110614.pdf
 
3.2011年8月3日付 朝日新聞「私の視点~『寄り道』評価する文化を」寄稿に伴う「ギャップイヤーの概念整理と導入への道筋」資料の公表
寄稿記事:http://japangap.jp/institute/doc/others/110815_asahi.pdf
資料:http://japangap.jp/info/2011/08/post-12.html 

4.2011年8月24日「ギャップイヤーって、何?」(政策マーケテイング研究会)
講演記録 ※大学に「秋入学と半年ギャップイヤー」を提案
http://blogs.yahoo.co.jp/t1934h/11588840.html   

5.「最近よく聞くギャップイヤーって、何?」 (高校進路教員向け雑誌「月刊モルゲン9月号」寄稿)
http://japangap.jp/info/morgen2011%E5%B9%B4%EF%BC%99%E6%9C%88%E5%8F%B7%E7%AC%AC%EF%BC%93%E9%9D%A2.pdf
同講演記録
http://www.kamiyasohei.jp/staff.php?itemid=1541 

6.ギャップイヤー概念図(2011年8月)
http://japangap.jp/institute/doc/others/110815_001.pdf 

7.国際教養大学の「半年ギャップイヤー」経験者に対するQ&Ahttp://japangap.jp/info/2011/06/post-8.html

8.国際教養大学の「ギャップイヤー入試」
http://japangap.jp/info/2011/12/post-26.html
http://japangap.jp/institute/doc/others/009_akita_scan0025.pdf

9.琉球大学の「キャリア論」で始まった「ギャップイヤー」講義
http://japangap.jp/info/2011/12/post-28.html

10.「労働経済白書」(2011年度)※ギャップイヤーが「職業観」に有効と表記
http://japangap.jp/info/2011/08/2011-2.html

11.JGAP代表理事 砂田 薫BLOGOS記事一覧
http://blogos.com/blogger/krisyoyogi/article/

12.東大が使用している「ギャップターム」という言葉は「造語」 
 英語の文献には見当たらなく、東大側も独自の用語としている。ギャップイヤーは04年に英国・教育省(当時は教育技能省)が定義した「親元離れた社会体験(ボランティア・正規外の国内外留学)と就業体験を指す。期間は3ヶ月から2年。よって半年でもギャップイヤーであり、英語ではgap half yearや half year gap という表現がある。

13.東大・濱田総長の「秋入学とギャップイヤー」に関する考え(文藝春秋11月号)
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/pdf/bungeishunju_201111.pdf

同2012年1月20日記者会見骨子
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen02/pdf/20120120press.conference.pdf
※東大が意見交換を始める他大学は、北海道、東北、筑波、東京工業、一橋、名古屋、京都、大阪、九州、早稲田、慶応義塾の11大学。高校卒業から入学までの約半年間(ギャップイヤー)に、海外留学やボランティアなど、どのようなプログラムを用意できるかなどについて意見を出し合う。

14.東大「入試時期の在り方について(中間まとめ)」(2011年12月8日)http://www.u-tokyo.ac.jp/gen02/pdf/20120120interim.report.pdf

追加資料:「教育の国際化並びに入試時期の検討に関わる意見書(東大大学院総合文化研究科入試時期検討特別委員会、2012年3月3日)
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/fallenrollment20120412.pdf

「最終報告書」(2012年4月)
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen02/pdf/20120329report.pdf

15. 2月1日夜9時NHK総合テレビ「ニュースウオッチ9」で紹介された 現役東大生(3年)の「半年ギャップイヤー(国内農業インターン)」経験寄稿http://japangap.jp/essay/2011/11/3.html

16.大学短信
 2000年に開学した立命館アジア太平洋大(大分県)は当初から春秋の年2回、入学生を迎えている。11年秋に入学した437人のうち、約9割の399人が留学生。多様な学生を確保するため、現在のところ秋への一本化は検討していないという。

17.秋入学やギャップイヤーに関する効用と懸念
効用:
 東大は、「多様な体験活動を積む「寄り道」を設けることで、受験競争で染み付いた偏差値重視の価値観をリセットし、大学で学ぶ目的意識を明確化できる」としている。

    ギャップイヤーの効用は、①英国その他の研究では、バーンアウト(五月病)と中退率の低下②入学後の目的意識が明確化(修学力の向上)③就業力の向上(論拠:2011年1月の英国経営者アンケートで、新卒採用において、ギャップイヤー経験を学位と同等かそれ以上に評価という回答が6割超) ④職業観の醸成(2011年の経済労働白書でも指摘。新卒3年で3年で辞める現状の回避機能に期待)⑤海外でのインターン・ボランティア・課外の留学では、「グローバル人材」の訓練 ⑥国内での限界集落や被災地でのインターン・ボランティアであれば、「社会的課題を克服する」研究やビジネスの足掛かりになる。

懸念:
・ギャップイヤー期間の経済的負担増大
・経済格差で、ギャップイヤー活動が変わる可能性
・高校進路指導の複雑化
・実施予定大学が有名大学が多く、企業の採用が「秋入学」大学に集中して、機会が奪われる
・半年のギャップイヤー期間の有効性(しかし、既に秋田の国際教養大では導入していて、高評価)
・優先課題は別にあるのでは
・半年のギャップイヤー期間の「受け皿」の整備が間に合わない
・心ない「秋入学、ギャップイヤー関連ビジネス」の台頭(学生を商業主義にさらすことになる)
・ギャップイヤー期間の大学の関わりの薄さ
・教養学部の理念に関わる大変革となり、ビジョンが示されるべき
・全員にタフさを求めるのは人格の否定ではないか
・入試から授業開始まで半年時間が空く(半年ギャップイヤー)と、授業についていけなくなる学生が出現する可能性
・独法、大学院重点化、COE、相次ぐ組織変更、新制度による教員の疲弊の増大
・日本の教育内容、教育水準が追いついていない中で、優秀な留学生を受け入れられない

【参考】秋入学移行に反対する東大教員有志の会
http://not9gatu.wordpress.com/

18.各種調査
1月30日公開 「東京大学の秋入学全面移行の検討」の動きを受けて、企業の新卒採用担当者に
対してアンケート調査 ※JGAPは半年期間を国際標準として半年でも"ギャップイヤー"と表記
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 「秋入学」導入に対する「企業の採用活動」意識調査 アンケート結果(HRプロ株実施)
<調査概要>
●調査方法
 Webアンケート調査
●調査対象
 上場・未上場企業の新卒採用担当者
●調査期間
 2012年1月23日(月)~25日(水)
●有効回答件数
 195件
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■全体概況
◎グローバルスタンダードを意識し、海外を意識した教育制度改革が必要。
Q:東京大学の「秋入学へ全面移行」検討の動きをどう思われますか。

・「秋入学は良いこと」・・・38%
・「春入学、秋入学の両方を設けた方が良い」・・・26%
・「これまで通り、春入学だけで良いと思う」・・・12%
※企業規模別に見ると大きな差異。「1001名以上」の大企業ではと61%が「秋入学は良いこと」と評価し、「春入学でいい」13%、「両方」8%。「301~1000名」の中堅企業では「秋入学は良い」はわずか26%どまり。

◎半年ギャップイヤー期間中は、インターンシップ、短期留学、資格取得、旅行、アルバイト、社会奉仕活動(ボランティア)など。
Q:半年ギャップイヤーの過ごし方として、どんなことが好ましいと考えられますか。

・「インターンシップ」や「ボランティア」など社会経験に関する記述が目立つ。
・「強制的にやらせる動きは良くない。目的意識があれば何でも良い」との回答も。

◎全体では選考時に「参考にする」企業は58%と、6割近い企業がギャップイヤーの経験を評価している。「参考にしない」は19%しかない。 規模別で見ると、1~300名、301~1000名の企業は、いずれも6割が「参考にする」と積極的なのに対し、1001名以上の企業は50%。
 
 「大学生の学力の低下が激しいので、高校までの教育の補強に努めてほしい。と考えています。半年あれば、かなりの勉強ができると思います。大卒の低学力者は、社会では通用しませんので、今のように低学力のまま、社会に出される大学生は気の毒です」という意見もある。多くの大学では学生の学力不足が深刻だから、入学前にリメディアル(再履修)教育を施すのもよい知恵だろう。


◎年に2回の新入社員受け入れも、前向きな回答が41%。ただし、一定の課題も。
Q:貴社では、入社時期を2回に分けて新入社員を受け入れることはできると思いますか。

・特に支障はない、中途採用での実績があるなど、「対応できると思う」が41%。
・採用担当者の不足、教育研修の負担、社内規定の改正が必要など、「できないと思う」が29%

19.独立行政法人 日本学生支援機構(文科省所管)の「留学情報3月号」の特集は「海外留学後の就職と社会」。JGAP砂田 薫代表理事が1万字の招待論文「ギャップイヤー導入による国際競争力を持つ人材の育成」を寄稿。以下のリンクから全文が読める。
「留学交流3月号」→http://www.jasso.go.jp/about/documents/kaorusunada.pdf

20.「本国・英国ブリティッシュ・カウンシルのギャップイヤー紹介ページ」
 それは、「ギャップイヤーは学業を中断すること」の見出しで始まる(英文の原題:BREAKING UP THE STUDIES: GAP YEAR)。ギャップイヤーはかつて、高等教育に進む過程やキャリアのスタート時に、何かどこかで歯車が狂った原因であると責任を背負わされた感もあった。
 しかし、現在では大学も推奨し、企業側も"親元と教員"から離れた非日常性の中、価値ある経験に好意的で、学習能力、課題解決能力、自己実現性、国際性など習得されるスキルに期待している。英国では、ギャップイヤーは毎年10万人もの高校卒業生が利用し、おおよそ8人に1人になる。
 英国からの行き先は、オーストラリア、ペルー、タイ、インドなどが多い。多くの学生は、旅(ギャップイヤー活動)のためにアルバイトをし、現地に行っても、バーで働いたり、フルーツ採り、英語によるツアーガイドなどをやる。期間は1年でなくても、3ヶ月でも6ヶ月でもよい。
 活動は、途上国での遺跡保全活動や、言語やウインドサーフィンなど後で教えられるもの、ボランティアなどがある。(記事は2007年10月)

 


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