ギャップイヤー・ジャパンからのお知らせ

2015年8月アーカイブ

9/28(月)10ー13時「アフリカ・中米・アジア女性起業家と"グローバル・リーダーシップ" の在り方を考えるワークショップ参加者募集(50名)!」(女性限定:参加費無料)女性起業家3名写真.jpgのサムネール画像


 世界の事象がますます複雑化し、高度に困難な諸問題が蓄積する現代社会にあって、「グローバル・リーダーシップ」とは一体どのようなものでどのように培われるのか。多方面に活躍する女性リーダー育成を使命とするお茶の水女子大学では、今回アジア・アフリカ・中米の気鋭の女性起業家たちを招き、ワークショップ形式で議論を行います。議論のテーマは「起業家に対するアカデミアの貢献の可能性」「起業家側の不足資源の洗い出し」の2つのテーマを設定し、女性起業家も含め少人数グループに分かれ、より実践的で実現可能なアイデア・諸策を検討することで、「グローバル・リーダーシップ」の輪郭を共有できればと考えています。

【28日当日のスケジュール(10:00~13:00)】 
*逐次通訳あり
1.各女性起業家のプロフィールと事業紹介
2. テーマ別ディスカッション
・「起業家に対するアカデミアの貢献の可能性」
・「起業家側の不足資源の洗い出し」
3.議論のシェアと振り返り

主催:お茶の水女子大学 お茶大アカデミック・プロダクション人材育成部
後援: お茶の水女子大学 グローバルリーダーシップ研究所
協力: 日本財団、独立行政法人国際協力機構(JICA)
   アジア女性社会起業家ネットワーク( 女性の地域向上協会、re:terra)

募集:50名(学部生・院生・ポストドクター・一般社会人)※学内外問わず、女性限定

【お申込み方法】
件名を「女性企業家フォーラム参加希望」とし、メールで
docca-r@cc.ocha.ac.jp
宛に 
①お名前 
②ご所属(学年) 
③ご連絡先メールアドレス
を明記の上、お申込み下さい。

【女性起業家登壇者3名】
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登壇者②.jpg


28日告知.jpgのサムネール画像

「東北公益文科大学が、国際教養大学に続き、国内2件目のギャップイヤー入試を導入!」新4階層 ギャップイヤー.jpg


 平成27年度文科省「大学教育再生加速プログラム(AP)」で、「ギャップイヤー制度(プログラム)」が導入される大学が10機関(他に高専1、短大1)増えたと伝えてきたが、今度は、国際教養大学(AIU)に続き、「ギャップイヤー入試」が誕生した。導入を決めたのは、東北公益文科大学(山形県酒田市)。特待生として公益学部公益学科で5名を募集する。AIUとの違いは、AIUは4-8月にギャップイヤーを取得し、その後に入学する英国型だが、4月に入学してからギャップイヤーを経験するもの(活動費用として、交通費・宿泊費を大学が最大20万円負担)。

 東大の入学してから、1年特別休学しての奨学金付ギャップイヤーとも一線を画する。しかしながら、上の階層図では同様に第2層の「参加者が立案・提示するギャップイヤー」に入る。内容は、海外研修・民間企業等において1ヶ月以上の社会体験を踏むもの。具体的には、1ヶ月以上の長期学外学修プログラムに参加し、様々な体験にチャレンジする。例えば、課題挑戦型インターンシップ、離島・限界集落短期移住プログラム、地域づくり体験型インターンシップ、海外語学留学などが想定され、入学前学習やマッチング通して個別に決定していくという。東北公益文科大学2015年度から4学期のクォーター制となっており、それを活用した取り組みとも言えるだろう。

 ここでもまた、高等教育機関の人材育成の仕組みとしてのギャップイヤー・プログラムは、教員や親から離れた非日常化の社会体験(ボランティアや課外留学、旅等)や就業体験の重要性を大学側が認識していることがわかる。

 今回の「ギャップイヤー入試」の主なポイントは以下の通り。
1.出願要件は評定平均値が4.0以上とし、成績優秀で主体的に学修に取り組める若者
2.4月に入学した後、第2クォーター(6・7月)からギャップイヤー・プログラム(社会体験)に参加
3.合格者は全員特待生で、授業料・施設整備費が半額
4.試験科目は、小論文(70分、配点60点)・調査書(配点60点)、そして「ギャップイヤー・プレゼン(配点100点)」に30分で、プレゼン内容の比率が高い

 スケジュールとして、出願は11月24日(火)から。試験日は12月13日(日)、合格発表は12月18日(金)となっているが、詳細は大学の公式サイトで確認すること。

 同大学は、山形県と庄内14市町村が設置費用を負担し、学校法人東北公益文科大学が運営する私立大学。設置時の2001年より慶應義塾大学の支援・提携関係があり、公私協力方式での運営を行っていることで知られている。

参考サイト:東北公益文科大学「ギャップイヤー入試」 http://www.koeki-u.ac.jp/admissions/entrance-examination-outline/gapyear.html

(参考記事)
2015年8月1日付
「今秋から新たに10大学で"ギャップイヤー制度"が誕生する!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ http://japangap.jp/blog/2015/08/10.html
2015年1月29日付
「ついに大学に、文科省の"ギャップイヤー予算"が付く!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ
http://japangap.jp/blog/2015/01/-27-httpwwwkanteigojpjpsingisouseikihonseisakudai2s6pdf.html

2015年7月31日付
速報:「ギャップイヤー制度が導入される大学等高等教育機関が文科省から発表される!」-ニュース | http://japangap.jp/info/2015/07/post-187.html

(関連記事)
※「海外ギャップイヤー事情」100超記事の一覧リスト(右ナビ)→http://japangap.jp/info/cat44/

9/12(土)男女ポストドクター・院生・学部生向け「"マイプロ"ワークショップ@お茶大」外部参加者10名募集(無料)!ビジネスおりがみ.jpg

あなたのキャリア形成に対する"もやもや感"をスッキリさせよう!
 ポストドクター・院生・学部生を対象に「マイプロジェクト」という手法を用い、ワークショップ形式のセミナーを行います(男女参加可能)。
 参加者同士の対話を通し、自分の研究対象や興味・関心を明確にして、社会とのつながりやキャリアの構築、起業マインドの醸成を目指します。キャリアに対して、軸が作れていない、価値観が醸成できていない、モヤモヤが増幅途中にある、広くモティベーションの維持に困難を抱えている方など、半日ゆっくりご一緒しませんか?皆様のご参加お待ちしています。

【マイプロとは?】
 生きるチカラと自己肯定感を高める「マイプロ」マイプロ」とは「マイプロジェクト」の略です。顕在化していない自分の課題を特定していき、プロジェクトとして明確化し、実践を通して、ボランティアや社会への関心、アントレプレナーシップや自己肯定感を高めることを目的とした一種の教育技法です。

関連情報:本年5月、文科省「ユネスコ/日本ESD賞(注1)」の国内公募で、NPO法人カタリバ(注2)の「マイプロ」がユネスコに推薦されることが決定された。
(注1)
ESD(Education for Sustainable Development)とは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。 つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。世界中のESDの実践者にとってより良い取組に挑戦する動機付けと、優れた取組を世界中に広めることを目的として、2015年に日本政府の財政支援により創設されたもの。

(注2)
事業名:目の前の課題に真摯に向き合うコミュニティのリーダーを生みだす「マイプロジェクト」(認定特定非営利活動法人カタリバ)
事業概要:地域の課題のために行動を起こす高校生を育成する事業。具体的には、全国の高校生を対象に、1.自分のマイプロジェクトを考え、プランする合宿研修 2.有識者からプロジェクトへ直接アドバイスを受けられるeラーニング型の特別講座、3.プロジェクトの成果発表をして競い合う「MY PROJECT AWARD」などの開催。「マイプロジェクト」開始のきっかけは、東日本大震災後の岩手県大槌町と宮城県女川町での学習支援活動。
(文科省サイト:http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/27/05/1358334.htm

                  記
日 時 : 2015年9月12日(土) 13:00~18:00 (開場12:30)
会 場 :お茶の水女子大学 本館カンファレンスルーム(135室)
対 象: ポストドクター・大学院生および学部生(男女問わず参加可)
募 集 :10名(※先着順・参加費無料)※お茶大学内申込者と合わせ、20名程度の構成を予定しています。
講 師 須子 善彦氏 博士(政策・メディア)
ビジネス・ブレークスルー大学 専任講師
BADO株式会社代表取締役CEO、NPO法人ブラストビート理事

当日タイムライン:
12:30 ~ 開場
13:00 チェックイン
13:20 マイプロ・レクチャー
13:40 記入タイム
14:20 グループセッション
16:00 休憩
16:10 全体発表
17:10 気づきのシェア
17:45 チェックアウト
18:00 終了

申込み方法:
件名を「マイプロ参加希望(J)」とし、
docca-r@cc.ocha.ac.jp 宛に、
1.お名前
2.ご所属(大学名または所属機関名、学年・職名等)
を明記しメールにてお申し込みください。


お問い合わせ先 お茶大アカデミック・プロダクション人材育成部
ポストドクター・キャリア開発事業担当 docca-info@cc.ocha.ac.jp

「文科省『大学教育再生加速プログラム(AP)』で採択された宇部高専のギャップイヤープログラムとは!?」

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既報(7月31日付下記記事)通り、文科省 平成27年度「大学教育再生加速プログラム(AP)」-テーマⅣ 長期学外学修プログラム(ギャップイヤー)の選定結果が7月に発表され、応募した38の高等教育機関の中で、以下の大学(10)・短大(1)・高等専門学校(1)が採択された。東大や国際教養大に続くこれらの高等教育機関の人材育成の仕組みとしてのギャップイヤー・プログラムは、教員や親から離れた非日常化の社会体験(ボランティアや課外留学、旅等)や就業体験の重要性が再確認されることになる。

 その中で唯一、国立高専で採択された宇部高専のコンセプトが上図のように明らかになった。
 宇部高専は、グローバル社会で活躍できる「創造力と実践力を持つ人間性豊かな中核技術者」の育成を目指し、かつ地域のニーズや動向を踏まえた「地域に役立つ宇部高専」を学校像として掲げ、技術者教育を展開している。

また、「専門分野の知識量を重視した教育」から「学生が主体的に学ぶ教育」へと質の転換に問題意識がある中、今回採択された「ギャップイヤー・プログラム」で、学生自身が主体的に学び、未来志向性に優れ、かつグローバル社会で生き抜ける能力を育成するため、プログラムの充実を図る考えだ。

 目標とする具体的な取り組みと期待される効果は以下の通りだ。
1.地域教育を拡充し、「地域の課題解決」「高齢者生活支援」という問題に対する解決アプローチを模索・具現化することで、エンジニアリングデザイン能力の醸成を目指します。
2.事前・事後指導を含めた長期インターンシップを実施し、キャリアデザイン力の向上および技術者像の確立を目指します。
3.1ヶ月以上の海外研修、語学研修、海外協定校インターンシップ等の海外体験プログラムを実践し、異文化適応能力の向上およびグローバル・エンジニアの育成を目指します。
(参照:宇部高専ウェブサイト http://www.ube-k.ac.jp/topics/20150808b/


(参考)
1国立小樽商科大学
2 国立新潟大学
3 国立神戸大学
4 公立福岡女子大学
5 私立工学院大学
6 私立津田塾大学
7 私立文化学園大学
8 私立武蔵野大学
9 私立東京工科大学
10 私立浜松学院大学
11 私立長崎短期大学
12 国立宇部工業高等専門学校

 

(参考記事)
2015年8月1日付
「今秋から新たに10大学で"ギャップイヤー制度"が誕生する!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ http://japangap.jp/blog/2015/08/10.html
2015年1月29日付
「ついに大学に、文科省の"ギャップイヤー予算"が付く!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ
http://japangap.jp/blog/2015/01/-27-httpwwwkanteigojpjpsingisouseikihonseisakudai2s6pdf.html

2015年7月31日付
速報:「ギャップイヤー制度が導入される大学等高等教育機関が文科省から発表される!」-ニュース | http://japangap.jp/info/2015/07/post-187.html

(関連記事)
※「海外ギャップイヤー事情」100超記事の一覧リスト(右ナビ)→http://japangap.jp/info/cat44/新4階層 ギャップイヤー.jpg

JGAP寄稿者短信:「目標と計画はやはり大事だという話」(中込 翔、ヒューストン大学博士課程)
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 早いものでもうアメリカに来てから1年がたった。1年という節目を迎えるにあたってふと振り返ってみるとこの一年はどうも忙殺されていて「あるもの」が欠けていたことに気づく。

 それが「目標と計画」である。


 少しさかのぼってみると、慶應の最後の年は何がなんでもアメリカの大学院に入ってやるぞと闘志を燃やし、それに向かって一直線に努力した。結果、報われることになった。

 またインドのシリコンバレー、バンガロールの現状を自分で確かめ、なおかつそこのスタートアップでソフトウェアエンジニアとして働くことで自分のプログラミングのスキルを上げつつビジネスを学びたいと考え、卒業式そっちのけインドへ飛んだのも確固たる目標と計画があってのことだ。結果的にたった数ヶ月とはいえ、予想していたことよりも多くのことを得られた。

 いずれもきちんとした目標がたて、それを達成するための計画を描き、それを実行したからこそ密度ある時間と結果を得ることができた。

 しかし最近の自分はどうだ?日々の研究に忙殺され、出口の見えない空間を右往左往しているだけであるということに気づいてしまった。これではいけない。目的なき船はただ大海原を彷徨うだけだ。

 そこでここ2週間ほど、今一度しっかり自分を見つめなおし目標と計画をたてることにした。こうしたものは公表した方が自分としても一層気が引き締まるのでここに書き留めておきたいと思う。

<現時点での人生において目指すべき目標>
1.電脳の実現に必要な基礎を(少なくとも自分の分野においては)博士課程在籍中に完全に習得する
2.ブレイン・マシン・インターフェイスにおける自分の専門分野を確立する
3.上記を持ってして電脳を実現する先駆者の一人となる
4.日本の外で成功した日本人のロールモデルとなる
5.海外からの日本に対するイメージとなることを自覚し評価を最大化できるようにする
6.外へ出たい日本人を応援・援助できるハブとなる
7.可愛い嫁を手に入れる(大事)
8.想像力を失ってはならない。創造活動を定期的に行う

の8つを人生の目標として掲げる。

 計画についてはすべてにおいて書くと長くなってしまうので、また、まだ立てきれていない部分もあるので、かいつまんで実行可能な計画を以下に記す:
•毎年2本のジャーナル論文を書く(最低でも1本)
•知らないことは認め、その都度勉強する
•質問をすることを恐れない。自問自答することをやめない
•日々周りに感謝し、必要あれば助け、日本の知識を学びつつ、良きを体現する
•いつ何時も相談に乗り、現実的なアドバイスを時間を惜しむことなく送る
•体を鍛え、料理を練習し、人格を磨く
•暇があれば絵や小説を書き創造性や感性を磨く

 すでにたてた計画の幾つかは日々実行可能な形として取り入れている。(毎日のロードバイクでのチャリ通など)

 改めてこうした目標と計画の大切さを認識し、今回たてたものは実行し完遂できるように日々精進する。


プロフィール:
中込 翔
留学歴:イタリア3年、イギリス4年
慶応義塾大学理工学部卒業
インドのシリコンバレー、バンガロールのITスタートアップにてソフトウェアエンジニア
ヒューストン大学博士課程に合格し、2014年9月より留学

ブログ:「How I walk ゴメスの歩き方」:http://www.shonakagome.com/
ツイッター:https://twitter.com/gomessdegomess
著書:http://goo.gl/89s8m4

(関連記事)
2014年8月16日付
エッセイ集 フロンティア・フォーラム No.178:「自分の中に羅針盤を持つということ」(中込 翔さん、ヒューストン大学博士課程)http://japangap.jp/essay/2014/08/why-do-you-do-that.html

2014年10月10日付
JGAP寄稿者短信:「『君のキャリアパスを教えてほしい』と教授に言われた!」 http://japangap.jp/info/2014/10/jgap-171.html

2014年12月9日付
JGAP寄稿者短信:「失敗を許容し、挑戦を奨励する文化は確かにここに存在する!」 http://japangap.jp/info/2014/12/jgap-182.html

2015年5月8日付
JGAP寄稿者短信:「米国・理系大学院留学の近道を考える!」
http://japangap.jp/info/2015/05/jgap-206.htmlひらめき.jpg

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主催:官民協働ネットワークCrossover(http://crossover21.net/
8/29(土)13時~ 異業種政策ディスカッション
~ マイナンバー制度を考える~
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任意団体の官民協働ネットワークCrossover(2002年設立)は、現在日本が直面している最も困難な課題として「来る本格的な人口減少社会への適応」に着目し、産官学民各セクターの連携による問題解決に向けた議論と行動を喚起するために、最近では異業種間のディスカッション大会(2014年12月14日)、異業種政策ワークショップ(2015年2月28日、同7月11日)等を実施している。いつも、参加者の鋭い問題意識、 多彩な 視点、そして社会問題を「自分事」 として捉えようという考えから、 学びと共感に満ちた素晴らしい空間を創り出している。

今回8月29日(土)13時から東京医科歯科大学で開催する「異業種政策ディスカション」では、今年10月から本格的に日本全国で始まる社会保障・税番号制度(いわゆる「マイナンバー制度」)をテーマとして取り上げる。

 マイナンバー制度は、国民1人1人に個人番号(マイナンバー)を付与し、そのマイナンバーを活用して、行政手続の簡素化や利便性の向上を目指すものだ。ただ、まだまだマイナンバー制度の開始を知らない、そもそもなぜ導入するのか、どんな制度なのか、どんなメリットがあるのか分からない、という生活者も多い。

 今回は出向先の横浜市においてマイナンバー制度準備担当課課長が、制度の概要を話した後、マイナンバー制度の「意義・メリット・課題」を議論し、1億2千万人全員が大人から子供まで必ず関わるマイナンバー制度の運用を、自分事と捉えていくきっかけを提供するのが目的だ。

◆ 日時: 2015年8月29日(土)
12:30 受付開始
13:00~17:00 第一部 異業種政策ディスカッション
※ プログラムの詳細は下記を参照下さい。
17:30~19:30 第二部 懇親会

◆ 会場:
第一部 政策ディスカッション
東京医科歯科大学 歯科棟南 4階演習室
※ JR or 東京メトロ 御茶ノ水駅下車 徒歩5分
※ 会場は下記地図の6番の建物の4階
http://www.tmd.ac.jp/outline/campus-map/

第二部 懇親会
第一部の会場又は付近で立食形式を予定

◆ 定員:50名(年齢・職業・性別・国籍を問いません)
◆ 会費:
第一部 政策ディスカッション:1,000円
※上記には会場費、資料印刷費等が含みまれます。
第二部 懇親会:3,000円
      
◆ 申込み方法:
イベント概要:http://crossover21.net/next.html
申込フォーム:http://crossover21.net/mail_event/index.html

※事前にマイナンバー制度の意義・メリット・課題を議論するに当たって、質問があれば、各人1つを申込みフォームの質問欄に記述のこと。

◆ディスカションの進め方
① Crossoverスタッフによるプレゼンテーション(45分程度)
プレゼンター:Crossoverスタッフ 田中里沙さん
(総務省から横浜市役所に出向し、マイナンバー制度を担当)
「マイナンバー制度の概要(経緯、内容、可能性、課題、諸外国の例)」の概説

② 質疑応答(30分程度)
事前質問への回答の紹介に加え、当日の質疑への回答を行う。

③ 政策ディスカッション(2時間程度)
1チーム8人程度のグループを作り、次のテーマについて議論
《テーマ》
・マイナンバー制度の意義
・マイナンバー制度のメリット
・マイナンバー制度の課題

④ 共有(30分程度)
各自が得た気付きなどを、1対1の3分間ショートミーティングで、 参加者と共有する(3回行うので、3人と共有)

参考資料:制度の概要(政府公報資料)
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/download/orikomi_freedownload.pdf

【メモ】
任意団体:官民協働ネットワークCrossover(設立:2002年)

- Crossoverは、官と民、営利と非営利、年齢や国境、あるいは前例や先入観など、身の回りにある様々な壁を乗り越える力を高め、社会問題解決に向けた協働のきっかけを創り出す触媒です。

- 2002年4月の立上げ以来、毎年数回主催してきた「異業種ディスカッション大会(ワークショップ)」等を通じて、多様な業種で働くビジネス・パーソン、中央省庁や地方自治体の職員、NPOのスタッフ、高校、大学、大学院で学ぶ学生、あるいは主婦、医師、会計士、税理士、社会起業家、フリーター、政治家、議員秘書、音楽家など、日常生活や仕事だけをしていたのでは出会うことの無い老若男女100名以上を集め、それぞれの立場を超えて、地域社会や日本、そして世界の問題解決に向けて、「自分たちは何ができるか」、「どうありたいか」をぶつけ合い、新しい気付きを得あうユニークな時間・空間を提供してきました。

Crossoverのスタッフは、社会問題を他人事ではなく自分の事として捉えて行動を起こす"人財"をつなげ、そうした人財たちが、より良い社会の実現に向けて、組織や立場の垣根を越えてアイディアを競い合い、共に汗を流す社会を実現したいと考えています。
サイト:http://crossover21.net/
スタッフ代表:池田洋一郎

米国の教育サイトeducationusaで、日本の高等教育でのギャップイヤー制度の現状とJGAPの啓発活動が紹介される!

米国の教育サイトeducationusaの「高等教育(Higher Education)」欄でJGAPの日本での活動が紹介された。

その記述は、以下の通り。
In other examples, students themselves may design their own unique gap year projects entirely on their own, rather than following something that has been proposed by the university. Kaoru Sunada, representative director of the Japan Gap Year Organization(JGAP) -- which helps promote the gap year system through initiatives such as introducing various examples of previous gap year experiences via its website -- points out that students who have participated in gap years have higher levels of motivation for their studies compared to students lacking such an experience.

 He also says that human resources representatives at companies tend to regard students with gap year experience quite favorably. Universities in Japan, as elsewhere, are beginning to put into place the criteria for implementing gap year systems on their campuses. One example in this regard is the change in the entrance system in which universities may freely decide when their academic year begins, as opposed to the April admission which was standardized across all universities.

(educationusa)
http://educationusa.cf/we-want-them-to-have-an-exciting-time-and-then-to-give-feedback-about?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

 この記事の母体は、毎日新聞6月01日付東京朝刊「くらしナビ・学ぶ@大学」欄で特集された「ギャップイヤー~休学し、社会経験や旅」だ。日本の大学でのギャップイヤーの導入と進展・加速化する環境が取材されていたが、それが紹介されている。

 大事なことは、comfort zone(日常性)から抜け出して、自分を見つめる時間を確保すること。「ギャップイヤーを経験した学生は、未経験の学生に比べて勉強中のモチベーションが高く、企業の人事担当者からも評価される傾向にある」とJGAPは指摘している。

 文部科学省は今年度、ギャップイヤー制度をスタートさせる10大学1短大1高専(38機関の応募)への補助金制度を始めるが、そのことも最後に以下のようにまとめられている。(英文にはunder way選考中とあるが、既に決定している)

The criteria for receiving the funds include offering the gap year opportunity to more students; clearly positioning the gap year within the university's overall educational curriculum; and offering effective guidance prior to and following the gap year itself. A total of 12 universities were eligible to receive the support, and selection is now underway among the 38 public and private universities, junior colleges, and specialized vocational high schools that have applied for the funding.


(関連記事)
2015年8月1日付
「今秋から新たに10大学で"ギャップイヤー制度"が誕生する!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ http://japangap.jp/blog/2015/08/10.html

2015年1月29日付
「ついに大学に、文科省の"ギャップイヤー予算"が付く!」-JGAP代表ブログ
http://japangap.jp/blog/2015/01/-27-httpwwwkanteigojpjpsingisouseikihonseisakudai2s6pdf.html

2015年6月1日付
本日付毎日新聞朝刊で、ギャップイヤーが特集~JGAPが取材協力
http://japangap.jp/info/2015/06/post-181.html

「JGAP海外ギャップイヤー事情」(130記事以上):http://japangap.jp/info/cat44/

Source: Higher education on Sunday 16 August 2015

Gap year programs may run anywhere from a few months up to a year, and are aimed at encouraging students to think proactively regarding the reasons why they engage in a particular field of study. The gap year system is widespread in the United Kingdom, and is also beginning to increase in the United States. Eight first-year University of Tokyo students who had utilized the gap year policy in 2014 school year stood up at the podium at the university's Komaba campus on May 9 and gave presentations regarding their year-long experiences. "This was a huge opportunity for me," one student commented. "It opened up more possibilities for me to take action on my own." Science student Ryoichi Hibino, 19, gave a presentation during the session that he titled "The leave of absence that changed my life!

" During spring and summer of his gap year, he studied English and saved up money by doing part-time jobs such as cleaning a cafeteria, working at a karaoke establishment, and working as a security guard. In September, he then set off for countries including Estonia, Turkey and India, where he engaged in activities such as teaching about Japanese culture at local language schools, as well as spending time with children in slums. "It was hard saving up money, but that half-year spent traveling helped me realize what I want to do in the future," he said, his eyes sparkling with excitement. Liberal arts student Akihiro Nakamura, 20, spent almost all of his gap year in the city of Kesennuma, Miyagi Prefecture, and the town of Otsuchi, Iwate Prefecture. There, he completed an internship with a nonprofit organization active in the areas affected by the Great East Japan Earthquake and tsunami -- where his tasks included helping with the educational needs of junior high school students.

"I gained a lot of experience with creating a learning atmosphere and searching for new opportunities," he commented. "I'd like to go on to formally study education as an academic subject, and to eventually implement a large-scale (educational) system." According to the University of Tokyo's gap year policy, students take one year off just after enrolling in order to volunteer, gain work experience, engage in international exchange, or get involved with other such initiatives outside of the university setting. The program began in 2013 academic year, with the stated aim of cultivating students who are both tough and global-minded. Students who wish to participate in the program first submit an action plan to the university, which is followed by an interview. In addition, they are required to hand in periodic reports to their adviser. A total of 11 students participated in the program in 2013 school year, which was followed by eight in 2014, and five that are scheduled for this academic year. "These students need to have the fortitude to be able to deal with those times when things don't go according to plan," notes professor Hisashi Nakamura with the Research Center for Advanced Science and Technology, who is a member of the committee implementing the gap year program. "We oversee participating students' experiences, and prioritize their safety while they are abroad," he added.

"We want them to have an exciting time -- and then to give feedback (about the gap year program) to others around them." In 2008, Akita International University in the city of Akita started a gap year program in which successful applicants are required to participate in activities between the months of April and August following their acceptance to the university. They start their first year at the university in September. Ten applicants are permitted to apply to the program each year, for which a comprehensive evaluation is conducted on such criteria as their action plan, an English-language essay, and the results of their interview. Applicants must shoulder all costs on their own during the gap year, and they receive three internship-based credits once they enter the university based upon an evaluation of their final report. Since 2005, Nagoya University of Commerce and Business has been offering a gap year program whereby students spend around 70 days in Europe undertaking solo research or engaging in volunteer-related activities.

Prior to their departure, participants draw up proposals and attend seminars on the English language and overseas life. After carrying out their specific individual projects in various regions across Europe, they attend post-program workshops and write reports following their return to Japan. Students are permitted up to 10 recognized credits for the program in the field of liberal arts education. Scholarships of around 400,000 yen are available to help cover expenses including a portion of lodging, airfare, and insurance, and loans of up to 300,000 yen with no interest are also available. First - and second-year students are eligible to apply for the program, for which slightly more than 10 students have participated in recent years.

In some countries, the gap year system does not take place exclusively just after entering university. Rather, universities may propose various program options such as studying abroad or work-related experience -- respecting students' individual autonomy in the process. In other examples, students themselves may design their own unique gap year projects entirely on their own, rather than following something that has been proposed by the university. Kaoru Sunada, representative director of the Japan Gap Year Organization -- which helps promote the gap year system through initiatives such as introducing various examples of previous gap year experiences via its website -- points out that students who have participated in gap years have higher levels of motivation for their studies compared to students lacking such an experience. He also says that human resources representatives at companies tend to regard students with gap year experience quite favorably. Universities in Japan, as elsewhere, are beginning to put into place the criteria for implementing gap year systems on their campuses. One example in this regard is the change in the entrance system in which universities may freely decide when their academic year begins, as opposed to the April admission which was standardized across all universities.

The Education Rebuilding Council recommended in 2007 that universities promote September admission and the implementation of gap year systems, citing "enhanced opportunities for achieving diverse experiences. " This resulted in revised enforcement regulations for the School Education Act promoting increased discretion on the part of universities, wherein "university presidents decide when the academic year will begin and end." In addition, the 2013 revision of university establishment standards provided individual universities with the flexibility to determine their own academic schedules -- newly permitting a quarterly system rather than a semester-based calendar, for example. Such changes are all understood to be effective for increasing available options in terms of the length and the time of taking leave of absence and participating in studying abroad programs. For the first time this year, moreover, the education ministry set up a budget of 240 million yen for financial support to be given to universities that newly launch gap year programs, with each institution eligible to receive a total of 20 million yen yearly for up to five years.

The criteria for receiving the funds include offering the gap year opportunity to more students; clearly positioning the gap year within the university's overall educational curriculum; and offering effective guidance prior to and following the gap year itself. A total of 12 universities were eligible to receive the support, and selection is now underway among the 38 public and private universities, junior colleges, and specialized vocational high schools that have applied for the funding.

JGAP寄稿者短信:「されどクラクションは鳴り続く。インドの喧騒と静けさの中で~タタ財団でのフェローシップ」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis卒業) 加藤さん1.jpg


インドに来て、1ヶ月半が経ちました。
日々の小さなトラブルは絶えませんが、大きな病気もなく元気にやっています。

最初の調査地がコルカタで、ベンガル語圏ということもあり、
生活上の知恵や仕事をする上での心構えは、バングラデシュと変わりませんでした。

リキシャやCNGドライバーとの交渉やバスの乗り方は慣れたもので、
「5分待って!」が、1時間にも数時間にもなってしまう魔法や、
日常的な交通渋滞への対応も、そこまでストレス無くこなしています。

「バングラと大して変わらないだろう」
そんな(失礼な)思い込みも、あながち間違いではない?
と思いましたが、実際は大ハズレ。

最初に居たムンバイでは、
滞在地域が西洋化のあまり、カレー屋を見つけられなかったこと、
通りに立ち並ぶ荘厳なヴィクトリア様式の建物、
リキシャ、CNGの居ない道路など表面上の違いだけでも、これだけ。

コルカタでは、微妙に違うストリートフードのラインナップに困惑し、サモサを頼んだら、コロッケみたいなものが出てきたり、チャドカンで使われるチャイ/チャーのカップが違ったり、発見はいたるところにあったのでした。


インド最大の財閥、タタ・グループ
そんな国、インドに来た理由は、タタ・グループが英米の大学と連携して行う、フェローシップ(http://www.tatasocial-in.com/)に参加するため。

タタ・グループでは、グループの頂上にタタ財団を据え、その傘下に持ち株会社のタタ・サンズ、さらにその下にあるグループ企業(タタ・モーターズ、タタ・スチールなど)が利益の一部を財団に還元し、財団が社会貢献活動に従事する、という体制になっています。

各グループ企業内にもCSR部門が存在し、そこが独自の社会貢献活動を行っています。

フェローシップの内容は、いずれかの企業のCSR部門に派遣され、コンサルタントのような形で、2ヶ月間与えられたプロジェクトに取り組むというもの。
僕の派遣先は、グループ企業ではなく、タタ財団。

主な仕事はパートナーのNGOを視察して周り、タタ財団が支援するITE(Integrated Approach to Technology in Education)というプログラムの課題を分析するというもの。
ITEとは、PCやカメラなど様々なテクノロジーやマルチメディアを活用し、フィールドワークなどを通じて生徒主体の授業を実践しようというものです。

今回はサーベイなどを通じた定量的なプログラム評価ではなく、参与観察やインタビューなどのエスノグラフィックな調査を通じて、具体的なストーリーを拾い、映像(ドキュメンタリー)にまとめるというものです。
これまで、コルカタに始まり、ハウラ、シャンテニケタン、アッサム、現在のバラナシまで、5つのNGOの活動をリサーチしてきました。


気付き
移動ばかりで、落ち着かない日々を送っていますが、現場から学べることはとても刺激的です。
2年間の大学院で学んだものが、「活きている!」と喜べる場面もあれば、「鈍ってしまったな」「甘かった」と苦渋をなめることもしばしば。

特に、「現場は待ってくれない」ということを痛いほど実感しました。
「一つの問い」をじっくりと考え続けた大学院生活とは違い、現場では目の前で起こる一つ一つの事象に素早い判断が求められます。

また、農村や都市スラムの住民が抱える課題の深刻さも再認識することにもなりました。

ある農村の少数民族に立ちはだかる壁は、言語と文化。
家庭では少数民族の言語を使うため、学校で使われるベンガル語に戸惑う生徒。
一方で、彼らの文化を理解できない教師たちは対応に困り果てる始末。
そして、立派な大学を構える都市からたった数キロという、この村には、トイレが一つも存在していませんでした。

ムンバイ、デリーなどの都市や観光地のイメージが先行しがちですが、インドの国民の大半は農村に暮らしています。
都市化が急速に進んでいるとは言え、7割ほどは未だに農村に居るのです。

都市人口の中にはスラム居住者も含まれ、農村とは違った課題を抱えています。
ドラッグの売買が主な生業というスラムでは、ドロップアウトの様々なリスクに晒されながらも、家庭のサポートも得ずに学び続ける子ども達が居ました。

農村、都市スラム、それぞれの環境がどれだけ過酷であっても、そこには生活する人々が居て、未来を担う子ども達が居ます。
彼らの将来が、そしてコミュニティの未来が少しでも明るくなるような、そんな教育機会を提供することが必要とされています。

それぞれの現場で、このような難しい課題に挑む、NGOスタッフ、教師たち、そして、貪欲に学ぶ子ども達のストーリーを、この仕事を通じて、少しでも多くの人に伝えていけたらと思います。加藤さん2.jpg

(関連記事)
2012年7月8日付 フロンティア・フォーラム寄稿 No.75:「米国留学、国際NGOインターンを経て、バングラデシュ~国境なきコミュニティデザイナーを目指している私」 加藤遥平さん(当時、筑波大学5年) 
http://japangap.jp/essay/2012/07/ngo.html

2015年7月10日付
JGAP寄稿者短信:ボクとアメリカとインドをつなぐ、大学院での2年間」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis卒業) http://japangap.jp/info/2015/07/jgap20142015uc-davis-1.html

2014年11月10日付
JGAP寄稿者短信:「大学院卒業後の進路~これからのキャリアを考える」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis在学中) http://japangap.jp/info/2014/11/jgap-uc-davis.html

2014年8月30日付JGAP寄稿者短信:「米国大学院生の懐事情 ― 留学費用についてのあれこれ」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis在学中) | ギャップイヤー・ジャパン: http://japangap.jp/info/2014/08/jgap1-----uc-davis.html

2014年8月3日付 JGAP寄稿者短信:「大学院1年目を振り返って --- 米国大学院で学んだ個人戦と団体戦」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis在学中) http://japangap.jp/info/2014/08/jgapuc-davis-2.html

2013年12月16日付 JGAP寄稿者短信:「米国大学院の教壇で学んだこと」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis在学中) http://japangap.jp/info/2013/12/jgap1220-happiness-architect.html

2015年1月17日付JGAP寄稿者短信:「2014年から2015年へ~振り返りとこれからのテーマ」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis在学中) http://japangap.jp/info/2015/01/jgapuc-davis-3.html


ブログ:The Rad Visionary
http://yoheikato.weebly.com/1/post/2013/12/161.html

JGAP寄稿者短信:「私が私を許すことができた理由【後編】~それは、自分も母親に認められたかったと気付けたから」(村尾 政樹、子どもの貧困対策センター「一般財団法人あすのば」事務局長)村尾さん写真2.jpg


「死にたい」という衝動!
 前回『私が私を許すことができた理由、前編』を書きました。この話を『前編』としたのは、続きがあったからです。前編は、弱い自分も含めて自分として認めてくれる人に出会えたこと、自分が弱い存在だと気付けた『強さ』を知ることができたことについてでした。

 私は、前編で書いた出来事によって、大学を辞めずにもう一度頑張ろうと思うことができました。しかし、当時は既に大学3年生。このまま4年生になり、卒業し就職をして自分が頑張ろうと思っても、また自分の非力さに打ちのめされるかもしれない。そう考えて私が選んだ道は、海外で1年間滞在することでした。

 海外での滞在を通して、もっといろんな経験を積みたい、もっといろんな世界を観てみたい。そして、私はトルコへの留学を決めて、2012年春から2013年春まで1年間トルコに滞在しました。なぜトルコという国なのかやトルコでの経験については改めて書いていこうと思いますが、今回はあまり誰にも話したことのない、一つの経験を書こうと思います。

 その経験とは、初めて意識的に『死にたい』と思った経験です。私は日本人一人で自分以外に日本人のいない街で滞在していました。トルコの人たちはとても温かく、本当にお世話になりました。日本で待ってくれている人たちにも遠くから支えていただきました。それでも、私には自分で説明がつかないほど『死にたい』と追いつめられていた時期がありました。

 もしかしたら、この『死にたい』という感情はトルコでの生活を送る自分に限界を感じた衝動だったのかもしれない。というのも、全く違う環境・文化のなかで何事も10回トライして1回上手くいけば良い方でした。何をどう頑張っても、改善を試みても、上手くいかないことがたくさんありました。自分の努力だけでは何ともならない世界があることを知りました。そして、その自分の努力だけでは何ともならないという事実を受け入れることが自分にとってすごく難しかったのです。『死にたい』と思ったのはだからなのかな、と当時は自分の中で整理しました。しかし、この『死にたい』と思った経験の真意は、トルコから帰国してずっと後で知ることになります。

 まず、トルコから帰国して直ぐ心境の変化に気付きはじめました。その心境の変化に気付くきっかけとなったのは、児童養護施設を舞台としたドキュメンタリー映画『隣る人』です。児童養護施設で暮らすことになった幼い子どもの『お母さん!お母さん!!』と母親から引き裂かれて泣き叫ぶシーンがあり、その時に『私もお母さんがほしい!』という感情を覚えました。いや、覚えたのではなく、埋没されていた感情が湧きでてきたのです。この時は、お母さんがほしいと思ったとしても既に亡くなっているし、他の女性に『お母さん』を求めても他人なんだから仕方がないと、どうすればいいか分かりませんでした。


お母さん、ありがとう!
 そして、そこから2年近く経った今年。2015年1月ごろ。その日はやってきました。『あ、きっと自分は誰かに認められたいんじゃなくて、母親に認めてもらいたかったんじゃないか』と、ふと、感じたのです。このときのシチュエーションは、面白くないほど日常のなかで突然起こりました。仕事帰りの地下鉄に乗っていた時のことです。それでも、ずっと自分が何と戦ってきたのかが分かったのです。それは、自分の『母親に認められたかった』、素直な感情。母親が亡くなってから13年間、私はその素直な感情と戦い続けてきたのでした。

 あの時に『死にたい』と思ったこと。受け止められなかったのは、そこにある『自分の努力だけでは何ともならない』事実ではなく、その事実に対する『助けて』という自分の心の叫び、素直な感情、SOSだったのです。『自分も母親に認められたかったんだ!』という感情が不意に沸き上がったとき、そのことに気付くことができました。

 今まで、ずっと母親に対して『ごめん!』と思い続けてきました。自分が悪かったんだ、自分のせいなんだ、という風に。だけど、自分だって、傷ついた。自分だって、悲しかった。自分だって、辛かった。自分だって、さみしかった。自分だって、認められたかった。埋没されていた11歳の自分の声が13年の時を経て、自分の心に語り掛けてきたのです。そして、そのことを直ぐに友達へ伝えました。

 「そろそろ、自分を許してやっていいんじゃない?十分、今まで頑張ってきたよ。自分を許してあげることが、亡くなったお母さんに認めてもらえる一歩だと思うし、お母さんもきっと喜ぶと思うよ。」

 その友達の言葉をきっかけに、私は私を許そうと思えました。そうすると、今まで背負ってきたものが一気に軽くなり、家に帰って何もしない時間もこわくなくなりました。何より一番大きな変化は、母親のお墓に向かって『ありがとう』と伝えることができ、母親に対して『おかんも自分もお互い大変だったんだね』と思えるようになったことです。

 そのタイミングで偶然に重なったのが、今回の上京です。今の自分は、自分の感情と向き合えず闇雲に『頑張らないといけない』と思っていた、あの時の自分ではありません。そして、何だか、母親も応援してくれているようにも思います。自分を支えてくれる恩が、次の子どもたちへ送ってきたい恩が、また一つ増えました。お母さん、ありがとう。この恩を噛みしめて生きていきたいと思います。

(関連記事)
2015年8月10日付
JGAP寄稿者短信:「私が私を許すことができた理由【前編】~それは、自分のことを弱い存在だと知ることができたから」(村尾 政樹さん)
http://japangap.jp/info/2015/08/8214.html

2013年9月27日付
No.139:「日本と世界を360度の角度で観てやろう!~ギャップイヤーの魅力は書ききれない」 (村尾 政樹さん、 北海道大学教育学部4年)-エッセイ集 フロンティア・フォーラム :http://japangap.jp/essay/2013/09/-3-1.html

子どもの貧困対策センター「一般財団法人あすのば」ウェブサイト:
http://www.usnova.org/p/meeting.html%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

村尾 政樹ブログ:http://murao.hatenadiary.jp/

JGAP寄稿者短信:「8/28-30 "子どもの貧困を考える"あすのば合宿ミーティング2015 参加者募集(無料)!」(村尾 政樹、子どもの貧困対策センター「一般財団法人あすのば」事務局長)村尾さん3.png


【あすのば合宿ミーティング2015 ご案内】
「子どもの貧困対策法」成立から2年が経過した2015年6月19日、更に対策を推進していくために「一般財団法人あすのば」が設立されました。あすのばの設立には「子どもの日オープニングセレモニー」「山手線一周募金」「日本どまんなか募金」など学生の力が必要不可欠でした。そして、あすのばの運営方針である「子どもがセンター(どまんなか)」を実現・推進していくためには、引き続き学生や若い力が必要です。

 そこで、2015年夏、全国各地の高校生・大学生ら100人が集まって交流を深めながら、今後の対策やあすのばの活動などについて考える「あすのば合宿ミーティング2015」を開催します!今年のテーマは『シェアのば~考えよう、一緒に~』です。この案内を読んでいるそこのあなた。いま、あなたの力が必要です!ぜひ、「あすのば合宿ミーティング2015」で会いましょう!

以下のうち、一つでも当てはまる中学校卒業以上の子どもと若者を募集します。
①ひとり親家庭で育った経験がある
② 児童養護施設や里親など社会的の経験がある
③生活保護や就学援助などの支援を利用した経験がある
④学習や子も食堂なボランティアどの支援を利用した経験がある
⑤子どもの貧困に関して強い関心がある
※定員に達し次第、受付 を終了 させていただきます。

日 程:2015年8月28日(金)~30日(日)<2泊3日>
会 場: 国立赤城青少年交流の家 (群馬県前橋市富士見町赤城山27
集 合 :28日(金)11時 東京駅
解 散 :30日(日)16時 東京駅
募集定員:全国 各地の子ども・ 各地の子ども・ 各地の子ども・ 若者(高校生や大学など) 100人
参加費用 :参加費用 無料(交通費も当会で負担します) 募集期間 2015年7月15日(水)~814金) 2015年7月15日(水)~8月14日(金)
申込方法 「合宿ミーティング2015応募フォム」から の「合宿ミーティング2015応募フォーム」等から
ウェブサイト:http://usnova.sakura.ne.jp/annai.pdf

(関連記事)
2013年9月27日付
No.139:「日本と世界を360度の角度で観てやろう!~ギャップイヤーの魅力は書ききれない」 (村尾 政樹さん、 北海道大学教育学部4年)-エッセイ集 フロンティア・フォーラム :http://japangap.jp/essay/2013/09/-3-1.html

子どもの貧困対策センター「一般財団法人あすのば」ウェブサイト:
http://www.usnova.org/p/meeting.html%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

村尾 政樹ブログ:http://murao.hatenadiary.jp/

JGAP寄稿者短信:「私が私を許すことができた理由【前編】~それは、自分のことを弱い存在だと知ることができたから」(村尾 政樹、子どもの貧困対策センター「一般財団法人あすのば」事務局長)村尾さん写真1.jpg


 学生時代ともに汗をかいた仲間たちが続々と結婚し始めています。その一人の報告を聴いて思い出した言葉があります。その人が言っていた言葉です。その言葉を聴いたころの私(写真右)、なんだか若いですね(笑)。この言葉は、当時を思い出すと私にとっても必要な言葉でした。

 まず、私は11歳(小学校6年生)の時に母を自殺で亡くしましたが、父は仕事に忙しい人でした。父は、私が朝起きるころに家を出て、私が夜寝るころに家へ帰ってくる。母を亡くしてから、まず父から言われたことは『基本的に自分のことは、自分でやること』。

 ご飯をつくること、洗濯物をすること、掃除をすること。また、幼い弟もいたので、加えて弟の面倒も見ること。私の生活サイクルは、朝起きて学校へ行き、学校が終わると弟を一緒に連れて帰って洗濯機に洗濯物を入れて回し、ご飯をつくり、干してある洗濯物を取り入れて洗った洗濯物を干し、お風呂を洗って浴槽に水を貯めてお湯を沸かし、ご飯を食べて、お風呂に入って、気付いたら寝ていて、起きたら夜中か朝でした。

 『あ!宿題やってない!』『取り入れた洗濯物をたたんでない!』『部屋にいる弟は何してんだろう』そのようなことは、日常茶飯事。当時、洗濯物をたたんでいないと父から怒られて『洗濯物は取り入れてたたむまでが仕事や!』とよく言われたことを覚えています。

 今、思い返すと無理があったと感じます。だけど、当時の私は、そのことに違和感を感じつつも、嫌になったりもしたけど、母が亡くなって家事をする人がいないから、その生活が当たり前だと思っていました。また、『ご飯って、どうやって炊くん?何回とげばいいん?お湯で炊いたらあかんの?』といったような初歩的なことも近所の幼馴染のお母さんに聴くと優しく教えてくれたので、非常に助かりました。あと、何もしない時間をつくってしまうと母が亡くなったことに対する後悔や自分を責める想いが込みあがってくるので、この生活は、私にとってそのことと向き合わずに済む唯一の方法でした。

 ただ、この『自分のことは自分でやるのが、当たり前』という生活が染みついてしまい、何かできないことがあると私は自分を『ダメなやつ』と思い込み、誰かに助けを求めること、弱いところをみせることがとてつもなく苦手になってしまいました。私の家庭は父子家庭といえども決して経済的な余裕はありませんでしたが、大学進学のための資金を必死にアルバイトと奨学金で賄ったのはその理由よりも『自分のことは自分でやること』、また、『母の死と向き合いたくない』という想いが強くあったのかもしれません。

 そして、そのような生活は高校を卒業し、進学を機に北海道の大学へ進んでからも続きました。一人暮らしにおいても『何もしないことが、こわい』。そのような無意識に近い感覚で、常に自分を何かにかきたてました。『同じ境遇の子どもたちや困っている人の力になりたい!』と思って進学を志した私は、その志に向かって現在にもつながる活動も始めました。それはそれで必要だったんだと思います。それでも、ついに、そのような生活に心身ともにへし折られる出来事がありました。

 2011年3月11日、東日本大震災。この震災は新たに団体を立ち上げて始めた活動と時期が重なりました。また、阪神・淡路大震災で被災した経験もあったので、東日本大震災から1カ月後に避難所100か所を回るボランティア活動にも参加しました。そこで、痛感したことは『自分が無力な存在』だということ。母を亡くしてからずっと突っ走ってきた私は『自分のことは自分でできる』『誰かの力にだってなることができる』と思い始めていたので、その自分に対する無力感、自分が弱い存在だという認識を立ち止まってせざるをえない状況が耐え切れませんでした。かつ、助けを求めたり、弱いところをみせるなんてもってのほか。私は、完全に行き場を失いました。

 自分のことを信じることができなくなりました。自分の志や信念も疑ってしまいます。一層のこと、大学を辞めて人生を考え直そうとも思いました。大学を辞める前に北海道でできた友達に会って、そのことを伝えました。『村尾なら大丈夫!また頑張れるよ!』そのような友達の言葉に、自分への不信感やプレッシャーが更に重くのしかかりました。早く、この状況から逃げ出したい。そして、可愛がっていた後輩にも大学を辞めようと思っていることを伝えました。

「そっか。そうだったんだね。人間くさくて、そっちの方が良いよ。そっちの村尾さんの方が好きだよ。」

 その言葉を聴いて最初は『え?』と思いました。自分の弱いところをみせたり、頑張れない自分は『ダメなやつ』で『かっこ悪い』と思っていたからです。

「昔の村尾さんは、いつも強がっていて、確かに何でも挑戦して何でもできるような雰囲気で頑張っていたけど、今の村尾さんは悩んだり、辛かったり、悲しかったり。とっても、人間らしくて、素敵だと思う。」

 私は、その後輩の言葉と想いから『弱い自分や頑張れない自分も含めて、自分のことを自分として認めてくれる人』の存在に気付くことができました。弱いところがあってもいいんだ。頑張れない時があってもいいんだ。ダメなところもある自分も含めて自分なんだ。そのように、心から思うことができました。

 そして、その『人間くさくて、そっちの方がいい』という自分への気持ちが自分の中にも芽生えて、今までとは違う意味でもう一度頑張ろうと思うことができました。そのような時に、冒頭に述べた仲間が自分の経験をもとに話してくれました。

「自分には弱いところがあることに気付けた。だから、強い。」

 今まで、その仲間の涙を何度も見てきました。分かり合えず、言い争いをしたこともあります。そして、ともに一つの方向に向かって汗も流しました。その仲間とその仲間の言葉は、自分のことを弱い存在、自分にも弱いところがあるものだと知ることができたこと、それが『強さ』だということを私に教えてくれました。

 その仲間と今は進む道が違っても、その仲間の言葉と、その言葉が教えてくれた『強さ』を私は今も噛みしめています。上京して昨日で1カ月が経過しましたが、このことを振り返られて良かったです。本当にありがとう。そして、おめでとう!

【あすのば合宿ミーティング2015 ご案内】
「子どもの貧困対策法」成立から2年が経過した2015年6月19日、更に対策を推進していくために「一般財団法人あすのば」が設立されました。あすのばの設立には「子どもの日オープニングセレモニー」「山手線一周募金」「日本どまんなか募金」など学生の力が必要不可欠でした。そして、あすのばの運営方針である「子どもがセンター(どまんなか)」を実現・推進していくためには、引き続き学生や若い力が必要です。

 そこで、2015年夏、全国各地の高校生・大学生ら100人が集まって交流を深めながら、今後の対策やあすのばの活動などについて考える「あすのば合宿ミーティング2015」を開催します!今年のテーマは『シェアのば~考えよう、一緒に~』です。この案内を読んでいるそこのあなた。いま、あなたの力が必要です!ぜひ、「あすのば合宿ミーティング2015」で会いましょう!
日 程:2015年8月28日(金)~30日(日)(2泊3日)
会 場: 国立赤城青少年交流の家 (群馬県前橋市富士見町赤城山27
集 合 :28日(金)11時 東京駅
解 散 :30日(日)16時 東京駅
募集定員:全国 各地の子ども・ 各地の子ども・ 各地の子ども・ 若者(高校生や大学など) 100人
参加費用 :参加費用 無料(交通費も当会で負担します) 募集期間 2015年7月15日(水)~814金) 2015年7月15日(水)~8月14日(金)
申込方法 「合宿ミーティング2015応募フォム」から の「合宿ミーティング2015応募フォーム」等から
ウェブサイト:http://usnova.sakura.ne.jp/annai.pdf

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(関連記事)
2013年9月27日付
No.139:「日本と世界を360度の角度で観てやろう!~ギャップイヤーの魅力は書ききれない」 (村尾 政樹さん、 北海道大学教育学部4年)-エッセイ集 フロンティア・フォーラム :http://japangap.jp/essay/2013/09/-3-1.html

子どもの貧困対策センター「一般財団法人あすのば」ウェブサイト:
http://www.usnova.org/p/meeting.html%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

村尾 政樹ブログ:http://murao.hatenadiary.jp/