「休学するかどうかよりも大切なことは、自分の人生の舵を自分が握っているかどうか」
大村和広(旅するコーチ)
「やりたいことがわからない。」
これはずっと長い間、僕のコンプレックスでした。
こどもの頃の文集に載せる将来の夢には、父親が整体師だったこともあり「ドクター」と書いていました。
中学の時の進路選択は、いい学校にいくのがなんとなく良さそうだと思って進学校に進みました。
大学を選ぶ時も将来の選択肢を狭めたくないという理由で、発達科学部に進学しました。
大学生活はそれなりには楽しかったのですが、何処かで不完全燃焼を感じていた僕は、休学をすることにしました。
「今、自分が一番やりたいことをする」ということを真ん中にすえ、その時に一番やりたかった一人旅に出るという決断をしました。
この決断は自分の人生の転機になりました。
誰かの期待に応えて選択をするという自分から、自分がどうしたしたいかを考えて決断するにシフトした瞬間でした。
1年休学をし、実家の静岡に戻り、3ヶ月アルバイトをしてお金を貯めて、1ヶ月沖縄で生活をし、7ヶ月間、韓国からトルコまでユーラシア大陸を陸路で横断しました。
旅自体も自分の価値感の幅を広げてくれ、自信を持つことができたのですが、休学を決断して自分がやりたいことのための1年間を人生の中で創ることができたことが何よりも大きな経験でした。
あれから13年、僕はまた旅に出ました。
今回は、働きながら旅をするということに挑戦しています。
2年前に会社を辞め、コーチとして独立をしました。
よくコーチをしているというと、サッカーのコーチですか?と聞かれるのですが、僕がしているのはライフコーチです。
いわば人生のコーチングをしています。
その人が自分の人生をどうしたいか、どんな生き方をしたいかということを話しながら、サポートするという仕事です。
サポートすると言っても実際に人生を生きるのはその人なので、その人が自分で答えを出す手伝いをします。
本当は何をしたいのか、本当はどんなことに喜びがあるのか、どんなチャレンジをしたいと思っているのか、そのチャレンジを進める為にどんなリソースが活用できそうか。
僕も経験があるのですが、誰かにこれをやった方がいいとか、こうした方がいいと言われてもなかなかやりません。
ただ、自分でこれをやりたいとスイッチが入るとすぐに行動に移して始めたりします。
このスイッチを入れるようなことをコミュニケーションによって引き起こすのがコーチの役割です。
2014年11月に日本での仕事はいったん区切りをつけて、
現在は旅するコーチとして、コーチングをしながら世界一周の旅にチャレンジしています。
働きながら旅をする。
そんなこと、できるのか?
できるかどうかわかりません、でもやりはじめました。
自分を使った実験です。
しばらくはこの働きながら旅をするという実験を続けます。
世界のいろんな場所で、いろんな人をコーチングしながら、
出会う人の夢を叶える、一歩を踏み出す手伝いをしたいと思っています。
コーチの仕事をしていて感じることがあります。
自分の可能性を狭めているのは自分だと。
本当は誰もが、大きな可能性を秘めているのです。
できるかどうかわからない、しかし、チャンスは自分で創ることができるのです。
やりたいことがわからなかったら、直感でおもいつくことをやってみて、
やりたかったかどうか判断すればいいのです。
やらずに諦めるのが一番もったいない。
できるかどうかわからなくても、
それが本当にやりたいかどうかわからなくても、
やってみないとわかりません。
やりたいと思って心にしまっているもの、ぜひ始めてみてください。
人生はそんなに長くありません。しかも、一度しかないのです。
あなたの人生の舵は自分が握っていることを思い出してください。
夢は今叶えてもいいのです。
大村和広 omura kazuhiro
(旅するコーチ)
プロフィール:
静岡高校卒、神戸大学卒業後、株式会社リクルートスタッフィングに就職し約8年間企業の営業に携わる。
退職後はコーチとして独立。キャリアカウンセリング、研修講師、中高生向けのプロジェクトアドベンチャーのファシリテーター、癒し・リラックスをコンセプトにした大人のキャンプRelaxcampの立ち上げに参画、うつ・パニック障害などのメンタル不全で休職・離職された方の就労支援センターにてメンタルトレーナーとして活動。2014年11月に日本を出発し現在世界一周中。
facebook: https://www.facebook.com/kazuhiro.omura
Instagram: https://instagram.com/tabisuru_coach/
Relaxcamp: http://relaxcamp.jp