代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

The sky is the limit!〜飛ばないヘタレはただのヘタレ〜赤.JPG


赤田佳奈絵
PEPT創設代表
きっかけパスポート 創設共同代表
法政大学現代福祉学部臨床心理学科 法政大学4年時休学中 

あなたが、今かけている、その見えない"メガネ"の向こうには、何色の世界が広がっている?

心の奥にある、埃を被ったままの"パスポート"
使う?使わない? このまま、有効期限切れになるのを待つ?

もし、今日が、これを見ているあなたの、人生最後の日だとしたら。
今からやろうとしていることって


【本当に自分のやりたいこと?】
自戒の念を込めて、心に訊いてみる。
なぜなら、そもそも赤田佳奈絵という人間の基礎成分80%はへたれ成分で成り立っているから。

基本逃げ腰、結局何かと中途半端。怖いもの痛いもの重いものが大嫌い。
出来れば面倒なことはやりたくない。怖いことには足を突っ込みたくもない。
自分や周り、目の前のことから逃げ、自信がなくて自分のことが大嫌いだった。

16歳の頃、自分自身がやりがい、自信をもっていたことがゼロになり潰れたことがあった。
わたしは、帰る場所分からなくなった。摂食障害をはじめとした精神疾患を経験。
立つことが出来ないほど気持ちに押しつぶされ、体が動かなくなった。
1日中部屋で閉じこもり、誰とも話したくなくて塞ぎ込んだ。
自分の状況が分からなくなり、家にある薬を一気に飲み、吐き気が止まらなくなった。


【ああもうダメだ。わたし、家、出る。】
家族関係など、さまざまな要因から、わたしは19歳のとき文字通り鞄1つで家を出た。
勝手に自分で家を借り、金銭面含め1人でやりくりして生活した。
しかし、その分家族のことを疎かにし、現状から逃げていた。

そんなとき、ちょうど母親が交通事故に遭ったという知らせが来た。
ああ、いつもこうだ。自分からも、周りからも逃げて、結局後悔ばかり。
自分の非力さ不甲斐なさ情けなさに、茫然自失の念を抱いたことが、何度もあった。

"自分の人生だけど、自分だけの人生じゃない。"
自分の中で、"考える"ことが出来ず、久々に答えのない"悩む"という無限ループに陥った。
弱くて情けない"へたれな赤田佳奈絵"に、嫌気がさす毎日だった。


【色んな"メガネ"をかけてみた】
そんなわたしが、感覚的なわくわくの沸点に気付き始めたのは、18歳のとき。
偶然の誘いを受け、勢いで新潟の50世帯、小学生2人の集落へ拙い一歩を踏み入れた。
以来、様々な地域の現場に通い続けて十数回。
既存の視野の想定を越える、感覚や異文化に触れ、地域に興味を持つようになっていった。
好奇心のまま様々な場所を訪れるようになり、"旅"することが大好きになった。
旅行は既存にあるものを享受することであり、旅は、出逢うべき人が居て、出逢うべき場所があって、それを自分で取りに行くこと、だとわたしは思う。

全て自分次第で、自分のタイミングで、でもそれだからこそ出逢えるものが変わってきて、
"全てに意味がある"
ことを、プラスに捉えて初めて教えてくれたのが、旅だった。
自分を表現する場を教えてくれたのが、わたしにわくわくを教えてくれたのが、旅という切り口であり、そこで出逢う沢山の人、物、景色だった。

もっと沢山の世界をこの目で観て、触れて、今、出逢うべき人達を、景色を、物を自分の肌で感じたい。
気持ちが加速した。


【ハタチの記念に、やったろう!】
旅が教えてくれたわくわくする気持ちに正直に、勇気を振り絞ってへたれの1歩外へ踏み出した。
ヒッチハイクで総移動距離2000キロ。

Google先生による「ヒッチハイク 女子」検索結果ヒット数は当時2件。
圧倒的情報量の少なさ。踏み出す前、本当に怖かった。
自分には出来ないと思ってた。恥ずかしかったし、何度も辞めたくなった。

「人に迷惑をかけるな」
そう教えられ、育ったわたし。全て自分1人でやれば良い、そう思っていた自分への、気付き。
結局、1人で出来ることって、あまりにも少なかった。
自分のちっぽけさを思い知り、人の泣きたくなるくらいの優しさに触れた。

小さな空間のなかで、"対話"するということ。
恥ずかしさや好奇の目、様々な視線や声に負けない、メンタル。
続けていく力。全てがベストタイミングでやってくる、必然の出逢い。

「出来る理由を捜し続ければ、失敗は失敗で終わらない」

何をやってもいつも中途半端で、何かと諦めてきたわたしに、自信をくれた。
全部、繋がっていて、意味がある。それは、ヒッチハイクだけじゃない。
言葉も出逢いも意味付けするのは自分自身。それは、人生においても言えること。

あの時、あの人に出逢ったのも、
あそこで、物を落としたのも、
あのタイミングであのお店に入ったのも、
あの時苦しい思いして、諦めたくなって、辛くなって、涙した経験も。


【人って、思ったよりも少し、おもろいかも。】
人生の分岐点を振り返った時、良くも悪くも、そこには必ず人が居た。
出逢う人で人生変わると、今のわたしは本気でそう思う。

弱いわたしが変われたきっかけである、旅という切り口で、
人生の価値が変わるような、可能性に溢れた出逢いの場を創りたい。
日本の知らない魅力や異文化を知り、自分の口で発信出来る同世代を増やしたい。
1歩踏み出し、出来る理由から捜せる人、毎日にわくわく出来る人をたくさん増やしたい。

P(people)E(encounter)P(preciousness)T(travel)
人との出逢い、そこから自分の新しい価値や可能性を見出す。
その切り口が旅で、その場がPEPTであったらいいな。
そんな想いで2013年10月にPEPTを創設、代表をつとめている。

最初はなかなか思い描いたようにはいかなかった。
学生だからこそ、お金を渡せるわけでもない、想いの集合体。
メンバー集めから始め、たくさんの人に声をかけたが正直、何度も挫折。
何度連絡しても返ってこない返事。途中で離れていったメンバーもいた。
私の中での焦りと不安、葛藤から投げたしたくなったことも、あった。
私に足りないのは何か。自分と向き合い、在り方を何度も考えた。

挫折経験、心理学、家族関係、ベンチャー企業やNPOでのインターンシップ、ボランティア、地域や旅から学んだ事。全てぶつけた。

想いは、返ってきた。

今では、大切な仲間が増えた。
一時はミーティング出席率が、2人や3人だったこともあった。
現在は、毎回のようにくる問い合わせ。見学者も多く訪れるようになった。
当初、30名ほどしか集まらなかった半期に1度の100人ミッション型旅イベントPEPTabi(ぺぷ旅)。試行錯誤を繰り返し、半年の期間を経て、大きく成長した。
リリース30時間で全国各地から応募殺到、即時100名満員御礼。
設立半年、この2014年4月にPEPT関西も発足、素敵な仲間がさらに増え、想いが広がった。


【出来るとか、出来ないとか、そんなんどうでもいい。】
大事なのは、やるか、やらないか。
誰しもが持っている、あなた自身の心に在る、素敵なあなた行きのパスポート。
使うも使わないも、あなた次第。
出来ないかも、自分には無理...って、使わないまま有効期限切れの人生だなんて、
そんなん、もったいない。そんなんで人生終えるなんて、わたしはもう嫌だ。

例えば1人では出来ないことだって、出来る理由から捜せば、やってやれないことはない。
本当にたくさんの、本当に大切な仲間に恵まれて、できる理由に変わり、今の私は在る。

昔の自分に、そして多くの、自信を失くして立ち上がれずにいる人にぶつけたい。
あなたが苦しみ泣いたその瞬間は、何1つ無駄になっていない、って。
あんなにも嫌いだった、自分。
でも、未来のあなたには、大切で大好きでかけがえのない人が、たくさんいるんだよって。

わたしは、「人に迷惑をかけるな」とは言わない。

大きくなって感じたこと。私に子供が出来たら、
"生きていて迷惑をかけない人なんて居ない。
迷惑を迷惑と言わず、受け入れてあげられる大きな人に、なってね。"
そう、言えたらいいな。

"give&give" 
優しさも幸せも、giveの連鎖が起き続ける世界になったなら、
もっとたくさんの人が、出来る理由を捜せる毎日に、もっとわくわく出来るよね。


【飛ばないヘタレは、ただのヘタレ。】
"Time is money"
勿論、それも然り。

でも私が重きを置いたのは、
"Time is life"

死ぬ時、お金は持っていかない。
お金では買えないもの。比率を踏まえ、今この瞬間を、自分の感覚に素直に生きたい。
休学だってそんなん、すぐ決められたわけじゃない。
怖かったし、たくさん迷ったし、眠れないくらい悩んだ。

でもね、もうわたしは、わたしから逃げたくない。
へたれの気持ちが分かるのがむしろ強みだと、今は思う。


【だからこそ、残り20%が今のわたしを突き動かす。】
自己完結ではなく発信し続け、出来る理由から捜せる毎日に、
たくさんの人のわくわくの連鎖が止まらなくなるようなギャップイヤーにしたい。
前半はPEPTときっかけパスポートに懸け、9月頃からは肩書き云々なんてポイして、
"生身の赤田佳奈絵"として、もっと広い世界中を旅してくると決めた。
色んなメガネをかけて、たくさんの引き出しを持った、もっと魅力的なわたしになりたい。

わくわくの沸点こそ、可能性の宝庫。

あなた色の"メガネ"をかけたら、もっともっとわくわくする世界が見えるはず。
わたしは、へたれの星になるんだ。


プロフィール:
赤田佳奈絵(あかだかなえ)
21歳。1992年12月3日生まれ。法政大学4年時休学中。
PEPT創設代表、きっかけパスポート創設共同代表、へたれ女子大生旅人。16歳で摂食障害を始めとした疾患を経験。18歳から新潟の50世帯小学生2人の地域へ十数回通い続ける。19歳、夏にカンボジアの孤児院訪問。相方とヒッチハイク総移動距離2000キロ。自身の経験からPEPT( http://pept100tabi.wix.com/pept )創設。100名のミッション型旅イベントPEPTabi(ぺぷ旅)開催。きっかけパスポートという150名規模のトークイベント発起、主催。4年時ギャップイヤー取得、世界中を旅×出逢い×メンタルヘルスをテーマに旅する予定。

Twitter:@knp_Uw51
Facebook:https://www.facebook.com/kanae.akada
Blog:http://ameblo.jp/harukana1992/

★世界旅に向けた動画
https://www.youtube.com/watch?v=ff2PZrprD1Q
まだまだ未熟で、世界を旅する為の企画の詰め、資金面その他諸々足りておりません。
もし支援・協賛等して下さる方いらっしゃいましたら、Facebookメッセージや、kanape819@gmail.comまでご連絡頂けると幸いです。
また、頑張れメッセージなどでも本当に嬉しいので、お気軽にご連絡頂ければと存じます。

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