代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「リスクを取るということ~私が大学院休学して青年海外協力隊員になった理由」miyazakisan.jpg


宮崎充正(青年海外協力隊@マラウイ共和国)


 私は現在大学院に所属し、国際開発学という学問を修めている。同時に休学を利用し、青年海外協力隊員(理科教育)としてアフリカ南東部のマラウイ共和国に滞在している。高校・大学の同期らが続々と社会人としての生活をスタートする中、私がこういった人生の選択をするきっかけとなった経験についてお話ししたいと思う。


■自分が本当にやりたいこととは?
 私は大学時代、日本で教員となることを目指していた。その半ば、大学3年生の夏に訪れたベトナムとカンボジアでの体験が自分の人生に大きな影響を与えた。そこで見たのはゴミ山で暮らす人々、エイズ患者、物乞いの人々など、日本とはかけ離れた生活をする人々であった。中でも教育学部生であった私に大きな衝撃であったのが、学校へ行かずに路上で生活をする子どもたちだった。帰国後もその子どもたちのことでずっともやもやした気持ちが残り、いつしか「私が力になりたいのは日本の子どもたちなのだろうか」と考えるようになっていた。

 しかしながら2週間のベトナム・カンボジアの滞在だけではまだまだわからないことが多かったのも事実で、私は時間のあるうちにもっと途上国のことについて知りたいと考えた。そう思ってからは早いもので、その後フィリピンにて熱き思いを持つ仲間と学生団体を設立し活動したり、エジプトから南アフリカ共和国までのアフリカ大陸縦断を敢行したりもした。その中で発展途上国の抱える諸問題を目の当たりにした私は帰国後、確信を得ていた。

 今はっきりと述べることができるのは、世界には一国のみならず多くの国々が協力し合って解決を目指さなくてはならない課題が存在するということ、その解決のために断続的な挑戦が必要であること、そしてその挑戦を「自分がやりたい」と思っているということである。現在は青年海外協力隊員であるとは言え、学生という身分でもありできることはそう多くはない。しかし私は協力隊の任期終了後、大学院修了後も国際開発の世界に身を置き、自分がやりたいと思ったことをやり抜きたいと考えている。


■リスクを取る必要性
 人生の選択において、自分が本当にやりたいと思うことを選びにくくする『しがらみ』というものがいくつも存在する。世間体、恥じらい、プライド、将来の不安定性など人によって様々であるが、少なくとも幾分かのリスクが生じる可能性は高いと言える。私の場合日本で教員、つまり公務員として働くことをやめたことによる将来の不確定性、これだけのことを述べておきながら途中で挫折した際のプライドの失墜等、ある程度のリスクを負って現在アフリカの地にいることになる。
 
 けれども私はこの場をお借りして、その『しがらみ』と戦い、リスクを取る人たちを後押ししたいと思う。壁はどのようなキャリアの選択をしようと、万人に訪れるものだと思っている。時にその壁はとてつもなく大きなものとなって目の前に現れる。その時、「自分はこれをやりたい」と思っていることから生まれる高いモチベーションや、「自分はこれを為し得たい」と望む使命感は、いつか自分自身を手助けしてくれる。そして壁を乗り越えた後で、それは行く道をさえぎるための壁ではなく、次へ進むための扉だったのだと気付かせてくれる。また何かにひたむきに取り組む際、躊躇いや周囲からの目線はいつしか自然と消えてなくなるようにも思う。

 本当に人生をかけて向き合いたいことがあるのであれば、是非立ち向かっていってほしいと思う。それと同時に自分もそのような人物でありたいと願っている。その際、大多数は選ばない道を辿り、普通とは違う、ギャップのある道を進むこともよいのではないかと考えている。


プロフィール:
宮崎充正(みやざき あつまさ)
青年海外協力隊 平成27年度3次隊 マラウイ共和国派遣

詳しいプロフィールと青年海外協力隊に関する活動は下記にて
・個人ブログ:Hello, One World!(http://atsumasa-miyazaki.com/
・Facebook :Atsumasa Miyazaki(https://www.facebook.com/atsumasa.miyazaki

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